折坂悠太、オオルタイチ @心斎橋コンパス。

昨日夜は、心斎橋コンパスで
折坂悠太くんのライブ。

折坂くんは、松井文ちゃん、
夜久一くんのノロシレコードのレーベルメイト。
ずっと気になってたんやけど、
なぜか機会が合わずに、観れないでいた。

アミューズに所属してからか、
すごい勢いでメジャーになってきて、
今日のコンパスも超満員。
やっぱり事務所の力って、すごいんやねえ。

満杯、オールスタンディングと、
50代半ばのおっさんには、かなり辛い状況ではあるが、
特徴ある、ちょっと不安定にも思える声が聴こえてきて、ライブが始まる。
声も歌詞もデリケートで、神経質なとこが覗くけど、
それを隠さず、克服する、と言うかむしろ、そのまんま活かして、
メジャーに乗せたみたいな感じが、面白い。

すごい観客で一番後ろにおったので、はっきりはわからんが、
折坂くん、鍵盤、ギター、ベース、
ドラム、パーカッションの6人編成かな?
バンドは、ときどき野心的なとこも覗くけど、
基本はオーソドックスな感じで、
そこが個人的な好みとしては、少し、残念かな。
せっかくの歌詞と声なんで、もう少し変態的でもええ気がした。
まあ、個人的な好みかもやね、
メジャーというのは、こういうもんかもしれん。 

と思ってたら、童謡と東アジアなメロディが混じったような
「朝まじか、足音まじか」て歌詞の曲くらいから、
アレンジが俄然面白くなって来た!
この曲ではとくにリズム隊、
なんか南部アメリカまで混じってる感じで、おもろかったなぁ。

ちょっとレゲエっぽい曲、メロディと言うか、歌い方に、
コブシが混じってる感じ、ええやん。
案外、こういうとこが彼のキャラのコアかもしれんな。

ここでゲスト登場。
なんとオオルタイチさん!
知らんかったから、余計嬉しかった。
おー!ガラッと雰囲気変わった!!
ホーミーが出てきてもおかしくない大陸的なメロディを、
タイチさんの雄大な伴奏が彩る。
これはいい!!
モノクロがいきなり、総天然色になったみたいな
ドラマティックな展開!!

タイチさん、鍵盤をギターに持ち替えて、
意外にも「安里屋ゆんた」
あれ?見えないけど、タイチさん、演奏してるのマンドリン?
さざ波のように、近づいたり、遠ざかったり。美しい。
タイチさんも歌う。 コーラスに痺れる。
完成度高くて、「サーゆいゆい」も
「マタハーリヌ ツンダラカヌシャマヨ」も挟めず(笑)

タイチさん、下がると、
今度はめっちゃゴリゴリなファンクチューン。
その次は、ガーシュウィンの「サマータイム」と
民謡を混ぜたような歌やった。
タイトルは「みーちゃん」かな?

なんか引き出しが幅広いなあー。
けど、声に特徴があって、音楽への姿勢がブレてないから、
ちゃんと折坂くんの音楽になってるんやろなあ。

この辺りで、腰に限界が来て、休憩フロアでベンチに座り、
漏れてくる音を聴く。
コンパスは、ステージフロアと休憩フロアの間に、扉がなくて、
ライブがそのまま聴けるから、少し助かる。
そりゃ、ステージフロアの方が音いいに決まってるけどね。

鍵盤の女の子とのデュエットした曲、面白かったなぁ。
バスクラリネット?管の音もユニークで印象的やった。
なんかこの曲聴いてると、
折坂くん、どこかに昭和歌謡的なもん持ってて、
考えてることは、意外と、泊さんとかと近いかもしれん、となんとなく思った。
たぶん間違えてるとも思うけど(笑)

聴き応えあるライブのアンコール一曲目は、
THE BOOMの「風になりたい」を弾き語りで。
やっぱり、この声は武器やなあ!
声だけで、自分の音楽として成立させられるボーカリストは
得やし、すごいし、好きやな。
ノロシレコードは、折坂くんにしても、文ちゃんにしても、夜久くんにしても、
声だけでも戦える人が揃ってるなあ。
途中から入って来たのは、マリンバ?
うーん、見えないけど、シロフォンかな。
ちょっと金属的な感じが良かった。

アンコール、遊んでやってる感じが気持ちよかったなあ。
ふと気がつくとアレンジがラテン系になるのは、
折坂くんの好みなんかな?
バンドメンバーの傾向なんかな?

なかなか、いろんな楽しみ方の
できるライブでございました。
今度、観るときは、もっとメジャーに
なってるかもしれんな、
と思いながら、帰る満月の夜でした。

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