浜田真理子@ムジカジャポニカ。

本日夜の部は、ムジカで浜田真理子さん。
前回は6月下旬、塩屋の旧グッゲンハイム邸でライブ観た。
1回目の入院の直前。
あれからほんまいろんなことあったけど、
また真理子さん、聴けてる。
それだけでも感無量ですわ。

真理子さん、新ムジカ初めてらしい。
ね!ね!いろんな意味で、
絶対外せないライブでしょ!
一曲目から、あの真理子さんの
ライブ特有の張り詰めたような
音楽の場が出来上がる。
真理子さんのファンは熱心な人が多く、
みんな耳をそばだてるようにしてるからか、
他とは違う緊張感とも言えるような空気が広がるのだ。
その代わり、曲と曲の間は
めっちゃ楽しいMCでリラックスさせてくれる。 

ワシは、一番後ろで、
やや弛緩しながら聴いている。
ワシは、真理子さんのライブ、
こうやって聴くのが、わりと好き。
なんか真理子さんに全部まかせて、
歌に抱かれるようにしてるのが、心地よいのだ。

とんちピクルスさんの「夢の中で泣いた」、
真理子さんバージョンは三拍子。
とんちさんのが、胸を締め付けるような感じなら、
真理子さんのは、そこを通り過ぎ、
諦観の境地から、召されたのち
天上で聴いてるような気分になってくる。
ホントに美しい演奏だった。

おーー!!久しぶりにさつきに会えた!!
「さつきの憂うつ」を生で聴くの、
ほんま、数年ぶりちゃうかな。
歌に出てくる「さつきさん」は、
19歳の設定で、まだまだこれからなんやけど、
既にしっかり女性ってとこもあって、
よくよく聴くと、なかなか怖いのである。

「待ち合わせ」は、去年突然亡くなられた、
お友だちのことを歌った曲。
まだ思い出すと血の吹き出そうな
その思い出を「待ち合わせ」という
気持ちにまで持って行くのは、大変だったろう、
今でも歌うのは辛いのかもしれない。
でも、この曲を作らざるを得なかったとこに、
歌わざるを得なかったところに、
浜田真理子さんの業というか、
音楽家としての魂を感じる。
その方とは面識はないのだが、
思いは、痛いほど突き刺さる。
観客席からすすり泣く声が聴こえる。
ご本人を知ってらっしゃるのか。
真理子さんの思いが胸を締め付けたのか。

一部ラストの曲は、ブルームーンカルテットの「すべて失って」。
これもええ歌やけど、ブルームーンの気配は、ほとんどしない。
どこからどう聴いても、浜田真理子さんの名曲のひとつに聴こえる。
素晴らしいことやなあー。

二部はなんと「ミシン」から。
本日の真理子さんの衣装はハサミ柄。
ハサミ柄着て「ミシン」歌う女。
静かに恐ろしい。

ほんまに恐ろしいわい!!
サビの「タカタカター!」のところ、
客席を誘って全員でコーラス(笑)
こんな恐ろしいコーラス、
初めて聴いたわっ!(笑)

かと思うと、岡林さんの
「君に捧げるラブソング」は、
こんなに優しい歌、あるか?ってくらい優しい。
しかも、ベタベタと優しいのではなく、
それぞれが自立した上での優しさ、って感じが、ホント素晴らしい。

真理子さんの次のアルバムは
昭和歌謡集を制作中らしいが、
その中から昭和18年の「風は海から」という曲をやってくださった。
戦時中の微妙な時期だけど、こんないい曲もあったんやねー、
調べたら、渡辺はま子さんの歌で
西條八十さん作詞、服部良一さん作曲。
そりゃ、ええ曲なるわな!

同じアルバムに収録されるらしい
「横浜ホンキートンキーブルース」も
めっちゃ良かった!!
次のアルバムもめっちゃ楽しみやわー!!

今日の「残りされし者の歌」は素晴らしかった。
ほんま苦しくなりそうなくらい、
喉の奥から何かが飛び出しそうなくらい、
どっかに連れていかれた。
この曲は、いつ聴いても、
「今回のが、今までのベスト!」って思ってしまう。

ラストの曲は、その名も「ラストオーダー」。
この曲が生まれた経緯が面白いんだが、
それは、ライブに行って、直接お聴きくださいー。

そしてアンコールは、「プカプカ」。
真理子さんの、やさぐれた感じが、
またええんよなー!
いろいろ聴いた「プカプカ」の中でも
三本の指に入る「プカプカ」やと思う。
ダルそうなピアノもかっこええ!!
年齢のことゆーたら殺されそうやけど(笑)、
昨日今日で、弾けるピアノやない、
人間として、いろんなこと経験して、
肥やしにしてないと歌えないし、弾けない。
そんな素晴らしい曲を聴かせてもらった。

もちろん、お客さんは、ここで終わらせない。
ダブルアンコール!

いやあ、たっぷり2時間、
浜田さんの世界、堪能しました。
隠岐島の海士フェスで
観る予定やったのが、入院で流れて、3ヶ月。
聴きたくて、悶々としてた日々を
過ごした甲斐がありました!!
真理子さん、またライブお邪魔しますね!!

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