CD「IKAWU」ネーネーズ。

このアルバムで、ネーネーズを初めて聴いたときの
あの痺れるような感覚を思い出した。
何ものか、体感したことのないものに、
全身が包まれるような感覚。
その感覚はその時のワシの胸から入って目から出て行ったのだった。
まず胸が鷲掴みにされ、ドクドクと心臓がなり始め、
脳みそを通過せず、気がつけば涙がボロボロこぼれてる。
あんな気分は初めてだった。

このアルバムの制作者の神谷さんも
同じような感覚を味わっていたのだな~、
ということをこの文章で知った。
凄く嬉しいとともに、素晴らしいことだと思う。
自分が味わった心の動きを、
音源として聴く人に届け、再体験させられる。
演者ではない音楽制作者の究極の到達点ではないだろうか。

このアルバムがあって、すべてが始まったのかもしれない。
もちろん、このアルバムに携わって、どんどん自分の音楽を
深めて行った出演者の方々。
そしてこのアルバムに触発されて、
自分なりの沖縄民謡に目覚めて行った人たち。
このアルバムを浅く捉えて、
聴き心地はいいけど、薄っぺらい琉球POPに進んでしまった人も含め、
このアルバムがなかったら、
誕生しなかった音楽なのではないかと思う。

沖縄音楽史どころか、日本の音楽史に残る不朽の名作だと思う。

神谷一義さんの投稿

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