デヴェンドラ・バンハート@京都新宮丸太町メトロ。

誕生日の晩は、京都神宮丸太町のメトロに。
神宮丸太町って駅、平安神宮の近所で、
京阪の三条と出町柳の間にあるんだけど、
特急止まらないので、
三条まで特急で行って、準急に乗り換え。
三条〜出町柳間にはひと駅しかないから、
今電車乗ってる人は、
たぶん全員、神宮丸太町で降りて、
神宮丸太町から乗る人もいるやろうけど、
総替えみたいな状態なんやなーと
思うと、ちょっと不思議な気がした。
不思議と言えば、このメトロも、
地下駅神宮丸太町から地上に上がる階段の途中にある珍しいライブハウス。

そこで聴くのは、デヴェンドラ・バンハート。
浅川マキさんを尊敬するという
アメリカのシンガーソングライター。
落ち着いたオルタナっぽい音が心地よい。
ワシも今日から56ちゃいなので、
大人な音楽しか聴かないのだ。
嘘だけどね。
でも、その落ち着きも、オルタナっぽさも
浅川マキ好き、というフィルター通すと、
いろんなことが納得できてしまうのが不思議だった。
ときどき、チャチャチャっぽいリズムや
スペイン語っぽい言葉が混じるのは
ベネズエラ出身だからかな。
彼もいろんなものを消化して、
自分の音楽を深めて行ってるんやろなあ。
消え入るようなギター、揺れるボーカル、
知らない間に終わってしまうような曲、
聴いてるうちに、どんどん病みつきになって行く。

ラストの曲は「セレブレーション」。
勝手に自分のために
歌ってもらってるような気になった(笑)
この曲がむっちゃ優しくて気持ちよくて、
このまま寝てしまいたい気分になった。
「あ、つまりワシ、疲れてて、
誰かに優しゅうして欲しがってたのかも」
と思ってもた。少しだけやけどね。

アンコールは、彼にしてはノリのいい曲で(笑)、手拍子も飛び出す。
1時間ちょいの比較的短いライブやったけど、
満足感は十分過ぎるくらいでした。
シマバヤシさん、誘って頂いてありがとうございます!

ライブ終了後は、やはり余震とか少し気になるので、
そのまま神宮丸太町駅から京阪で大阪に向かう。
つまりワシは本日京都来たけど、
一度も空を仰がないまま、
京都を後にするという
稀有な体験をしたのだった。

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