タケダ200GT、シライリゾート、パックワン@ゴーリーカフェ。

さて、久しぶりのゴーリーカフェ。
ここは、ワシが学生時代住んでた下宿から、
大通り(今出川通り)に出たあたりにあって、
学生時代から行ってたラーメン屋
「ますたに」の向かいだし、
店の作りも落ち着く感じなので、
来るたびに、何やらあったかいもんが、
じゅわーっと湧いてくる大好きな店です。

本日のトップは、ずっと気になってたけど、
なぜかタイミング合わなかった
タケダ2000GTさん。
ジョナサン・リッチマンが好きらしい。
期待高まる!
それに、ちなんだ曲「やもめのリッチマン」。
あ、なんとなくジョナサン・リッチマン好きなんわかる。
ポップでノリがいいのに、
なんか哀愁感じる。
どこか枯れてる風情もあって、ええな。
もちろんネタ元は「かもめのジョナサン」なんだろうけど、
「かもめ」を「やもめ」に変えて、
「ジョナサン」を「リッチマン」に変えてる。
これ「かもめのジョナサン」と
「ジョナサン・リッチマン」知ってる人なら、
ニヤリとくるはず。
こういうセンス、好きやなあ。

「戦中派と缶チューハイ」。
タイトルがもう好き。
タケダ2000GTさん、上品でインテリっぽいけど、
きっと、いろんなもん舐めたり、
舐めさせられたりして来てはるんやろなあ。

「冬の公園」は名曲やなあ。
大人の男の寂しさ、孤独。

「カリキュレーター・ロック」は、
トニー谷さんに捧げる曲らしい。
出てくる名前がいちいち嬉しい(笑)
今までで一番アップテンポだけど、
やっぱり感じる切なさが、ワシ的には嬉しい。

宮本輝さんの大好きな小説と同名の「泥の河」。
ちょっと長渕さん入ってる気がするが(笑)、
あそこまで粘っこくないので、
サラッとしてて、逆に感情移入しやすい感じ。

ラストの曲は「街角の桟橋」。
この曲聴いてて、ああそうか、と思った。
なんとなくタケダ2000GTさんの曲は、
おこがましいけれど、
ワシと似た匂いがするような気がするのだ。
どことは言い難いのだが、
なかなかうまくいかない自分、
そういう自分を意識すればするほど、
町の弱いものたちへ、視線が行く。
同情というより同類、という目で、
弱いものたちを見つめる。
そんな視線かもしれん、と思う。

客席から「あと一曲ふざけてくださいよ」と言われ、
「ローリンクルー」て、
とんちピクルスさんとやってる
ビジュアル系バンドの曲を。
なるほど、ビジュアル系バンドは
ミャウミャウ歌うんやな!!(笑)

それにしてもタケダ2000GTさん、
ええギター弾くなあ。
もちろんうまいんだけど、
そう思う前に「渋い」と思わせる 
枯れた大人のギターって気がした。

切なさに胸が詰まったり、
笑わせて頂いたり、
楽しい初体験でございました。

二番手はシライリゾートさん。
この方も初めて聴かせて頂きますが、
普段はシライリゾートオーケストラという名前で、
バンド活動されてるようで、
その名前はちょくちょくお聞きしておりました。
今日は一人でギターの弾き語り。

名前から予想すると、
お気楽リゾートミュージックかと思いきや、
尿路結石になったときの歌など、
おかしくも哀しい歌が続きます(笑)

ところどころ節回しに昭和を感じるとこがあって、
そこにワシは惹かれたなあ。
「やじろべえ」とか「蝶番(ちょうつがい)」とか、
あまり、顧みられることのないものの
気持ちになって、歌うとこも、
好感が持てるなあ。

昔、ワシがブリオという雑誌で連載してた
二階堂の雑誌広告をちょっと思い出した。

ギターを置いて、ボイスパーカッションを
ループステーションで重ねて、
自称ダンスチューン(笑)
つーか、音頭調やないすか(笑)
「お賽銭」て曲らしい。
なかなか楽しかったです。

続く曲は「軍手」。
ああ、これも祭りのあと、
会場に落ちてた軍手の寂しさを語る歌やった。
なんか、またブリオ思い出して、
ちょっと嬉しくなる。

中では「お墓参り」って曲が
一番じーんときたさ!
のほほんとしてるけど、
ちょっと切なく、ちょっと可笑しい
グッドミュージック、
楽しませて頂きました。

ソロが見つからなかったんで、
シライリゾートオーケストラの動画を。

トリは、パックワンさん。
この方も、確かパックワントリオって
3人組でやったのは一度観たことあるはず。
けど、ひとりでやられるのは初めて観る。
パックワンさんもギターの弾き語り。

なんかリハのときに流れるような
ジャズやブルースのギター弾いてはって、
否が応にも、期待が高まる。

ちょっとアメリカの南部思わせる
グッドミュージックから始まった。
めっちゃご機嫌さんで、ええ感じ。
♪ハイボール、ハイボール〜って歌詞は、なんだっけ?
なんかのカバーなんやけど。
…あ!多分あれや! 
著作権的にうるさいとこのような気がするので、
具体名は控えます!!(笑)
カズーが、すげえええ感じ。

「酒は舐めるように飲みたいのだ」
って曲も、ご機嫌ソング。
間に挟まるラップも明るくてハッピーな感じ。
なんとなく、大石みつのんくんを
少し思い出すなあ。

お?「お留守番」は、ちょっと雰囲気変わって、
切なさたっぷりのラブソングでした。

「知らんけど」で、曲調ハッピーに戻る。
ああ、でもこんな感じで、
軽く励まされる感じ、ええなあ。

ラストは「春を待つ」。
今や製造終了してしまったらしい
MDをテーマにした歌でした。
ああ、これもシライリゾートさんと通じる
顧みられなくなったものの立場に立って、
歌ってる曲やなあ。
ワシは、こういうところに
ツボがあるんやなあ。

アンコールは急遽、三人で共演。
リハなしでできる曲ってことで
「スタンド・パイ・ミー」。
いきなりのわりには、めっちゃええ演奏!
三人とも、ギターソロが凄かった!
個人的には、タケダ2000GTさんのが、
渋くて好みでしたー!

ライブ終了後、銀閣寺道からバスに乗り、
出町柳まで行って、まっすぐ帰るつもりだったけど、
なんとなく百万遍で降りてしまう。

さて、ワシはどこに行ったのだろうか。
百万遍から、最後の写真二枚の間に
あるところだとは、思うのだが。
いや、記憶なくなるほど、飲んではいません。
とぼけてるだけです。
アホなんで。

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