矢野絢子with銀天団&香取光一郎、嶋崎史香@5th-street。

本日夜の部は四ツ橋5th streetで、
矢野絢子ちゃんのライブにお邪魔した。
バックは沖縄コザの銀天団with高知の嶋崎史香さんと
この日だけの特別ゲスト、ナイチからコザに移住した
フルート&アコーディオンの香取光一郎さん。
「焔スペシャルライブ〜百鬼夜行〜」。

黒子(ホクロじゃないからね)に徹したメンバーが演奏する中、
花魁のような派手ないでたちに白髪、
狐の面の(たぶん)矢野絢子ちゃんが登場。
※後で聞いたらムジナの面だったらしい。

銀天団の重低音がガンガン響くクールなダブっぽい演奏と、
嶋崎さんと香取さんの柔らかで優しいアコースティック音、
絢ちゃんの真っ直ぐな声と、歌と一体化するピアノが、
さらに、分けられないくらい、混じり合って、
おどろおどろしい和の世界、
なのに美しく、今っぽくもある音の世界が広がります。

体験したことのない不思議な異空間。
子どもの頃、神社の裏とかで聴かされて怖かった怪談を、
仮想現実でリアルに再現されたような新鮮な気分。

絢ちゃんがステージを降りて、
踊りとも芝居ともつかない動きをし始める。
音楽ライブだと思って来たのは、早合点だったようだ。
絢ちゃんがやろうとしてるのは、
もっといろんなものが重なった、重層的だけど、
難しくない、新しい世界なんちゃうかな、と感じ始めた。

知らん間に、バイオリン、アコーディオン、ピアノ、ベース、ドラムで、
あまり音をいじらない
アコースティックセットになってたりした。
それが軽快で、でも少し大正〜昭和を感じる音で、
知らず知らずのうちに、引き込まれてしまう。
さっきまでは、水木しげるか
ちょっと怖い方の宮澤賢治やったのが、
竹久夢二が染み込み始めたみたいな感じか。

また、いつの間にかステージは、
絢ちゃんとバイオリン嶋崎さんの二人になっていた。
なんだか、夢なんだか、現実なんだか、覚束ないような気分。
だけど、それが、めっちゃ気持ち良い。
このまま振り回されてしまおう。

二部は、夜叉の面で入ってきた絢ちゃん。
美しくも、おどろおどろしい音楽に乗せて、
セリフのような、ポエトリーリーディングのような、
声が響いている。
多分に演劇的要素の入ったライブだ。
ワシ含め観客、一部は観たことのないステージに、
少し戸惑ってる気もしたが、
二部に入ると、この世界に馴染んできて、
ステージを楽しむ余裕が出てきた気がする。
気がつけば、足がリズムを刻んでいた。

絢ちゃん、面とヅラを外す。
夜叉から矢野絢子に戻ると言う合図なのか。
音も、馴染みのある矢野絢子になった気がする。
伸びのある広がりのある、
なのに心には矢のように真っ直ぐ届くあの声。
きっと絢ちゃんの声は、絢ちゃん中心に、
全方向にすごいスピードで飛んでいくんだろう。
だから、ワシにも誰にも、真っ直ぐ飛んで来て、
心にぶち当たる。
それと同時に、広がりも感じる。

今日、初めてのMCは、メンバー紹介。
黒子たちが初めて顔を晒した。
晒したままアンコール(のテイで)「命」。

ワシは、矢野絢子のことを、こんなにも知らなかったのか、
と思い知らされた、観たことのないライブを体験させてもろた。
今度は、このママのメンバーをコザのどこかで聴きたいなあ。

嶋崎さんはいないけど、絢ちゃんはエレピだけど、
今日の感じに近い動画がありました。

銀天団の動画。

香取浩一郎さんのソロ。

嶋崎さんが絢ちゃんと地元高地でインストやってる動画も貼っておきます。

こぼれ話①
ライブ前、黒子姿の香取さんと会うが、あんまり似合いすぎてて、
香取さんの私服かと思った。
大正〜昭和の書生そのもの。

こぼれ話②
銀天団のDub Engineer、Harikuyamakuさんと
いろいろお話しさせて頂いた。
沖縄民謡の話とかもできたのが嬉しかった。

こぼれ話③
今日も約束もしてないのに、また、たにぐちくんと会う。
ここ二ヶ月ほど、ほぼ週一で会ってる。
遠距離恋愛か、通い妻のようや。

こぼれ話④
先日、京都のチコちゃん展で買ってきた、
展覧会限定「聖護院八ツ橋チコちゃんバージョン」を
絢ちゃんにお土産として進呈。

ああ、今日もええライブでした。
他にも「行きた過ぎる〜〜!」と思うライブあったけど、
これに来て、新鮮な体験できて、ほんま良かったですわ!

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