沢田ナオヤ、良元優作、田渕徹@ムジカジャポニカ 。

休日お昼からムジカでライブ。
今日は真夏のフォークショーと題し、
ギターの弾き語り、三人衆。
ええ音楽、昼酒。
いわゆる極楽ですなあ。

トップは沢田ナオヤくん。
ディランの「風に吹かれて」のナオヤ訳詞、
歌い方もディランと友部正人さんを足して、
ちょい舌足らずにしたみたいな感じで、ワシ好み。

ああ、ナオヤの声聴くの、久しぶりやなあ、
と、声を聴いて思い出す。
ちょっと高めの鼻にかかったハスキーボイス、
ナオヤの声は、なんか懐かしさを感じさせる。
音楽は全然違うけど、プルタタの長谷川さんの声と少しかぶる。

ある意味だるそうで、肩から力が抜けてるどころか、
力の入ったことなど一度もない感じは、
ワシの生き方と通じるところある気がするなあ。

ステージからせい子さんに芋のロックを注文(笑)
まだ16時なってないで!
そう、ナオヤはワシが今まで見た中でも指折りの酔っ払いだ。
その酔っ払い具合はきちんと音楽に反映されてるなあ(笑)

ナオヤから、酒の勢いでナオヤ自身が溶け出したものが、
ナオヤの歌、なんだかそんな気がした。
その溶け出たものは、ワシと混じり合って、
それは、ワシの体液にも近いもんで、
その結果、ワシは今にも眠り落ちそうになってもた。

そやけど、最後の最後は、
なにかが憑依したみたいに激しくなった。
すべて、誰か他の人か、
自分の内なる声に従うかのような
素晴らしい名演でございました。
少なくとも、ワシにとっては。
改めて、見直したで。ナオヤ。

二番手は良元優作さん。
今日はピアノの弾き語りで、「ブルースカイ」。
ナオヤからいい風が来てるのか、
一曲目から緊張感ある、ええライブや。

三曲目の「哀号(アイゴウ)」が、
怖いくらいのテンションの演奏やった。
優作さん、ピアノ上手くなったなあ。
気持ちがちゃんとピアノの音に乗ってて、
歌とピアノが、ガチに組み合っている。
素晴らしい。

ギターに持ち替えて「風につらつら」。
まさに今日の天気にこの歌!
耐えられないほどの暑さのとき、
いつもこの歌を思い出す。
体感温度が2度ほど下がる。
お世話になっております。

おお!ふちふなさんの「愛さずにいられない」!
やっぱりいいなあ!この歌!
優作さんバージョンも、
じわーっと心に入ってくる。
たまりません!

「春の虹」の前MC。
「今日は若い女の子ばっかりやな」
確かに。若いかどうかは分からんけど(笑)
今日はなぜか9割がた女性。
「俺が一番おっさんちゃうか?
ちゃうわ、橋本さんおるわ」
ワシを出汁に使うな!
爆笑するな!観客。(笑)

題名忘れたけど銀行の鐘の歌、
ギターのリフが好きなんよなー。
暗い感じなんやけど、
なんかヨーロッパの民謡みたいな感じがして、
あのリフが頭から離れなくなる。

今日は丁寧に丁寧に「マミー」を歌ってくれた。
良元さんの歌、上手いとか下手とか
超えたもんがあるんやけど、
丁寧に歌うと、本当に上手いことがわかる。
まあ、上手かろうが、下手であろうが、
どちらにしても、圧倒的に伝わって来る。
やはり、本物なんやなー。

「なにも考えない」から、
テンション続けてやり始めたラストの曲、
初めて聴く曲やわ。
かっこええ!

優作さん、よくあげてるので、リンクしてない動画が
残り少なくなってきたので、
今日はやってないけど、高田渡さんのカバーを。

トリは田渕徹くん。
田渕くんのソロ、ほんま好きやわあ。
田渕くん曰く「狂犬二匹の後のトイプードル」らしいです(笑)
田渕くんのソロは、声が切なくて、
なんか一回通り過ぎて背中から
ドン!と押されたような気分になる。

田渕くんの歌詞は、ほんまようできてる。
奇妙例太郎くんに提供してる曲とかは、
少し演出過剰かな?と思うこともあるが、
奇妙くんが歌うと、それがスッと馴染む。
そこまで計算してるとすると、
相当巧みな作詞能力やなあ。

「平凡人ドントクライ」は、自分用に作った歌。
だからか、田渕くん自身に馴染んでて、
ストレートに響いて来る。
ずっと聴いてるけど、聴き飽きない。
聴くたびに、理解が深まる歌。

トム・ウエイツのカバーは、
優作さんのピアノと一緒に。
この二人は、コンビか!思うほど仲がいい。
そしてお互いを認め合ってる。
二人で演奏するときは、いつもホント楽しそう。

田渕くんのメロディは、
ときどき、わざとかどうか分からんけど、
ヤマト歌的メロディが混じることがある。
それがワシは大好きでゾクゾクする。

客席の良元さんから
「なんか楽しいのやって!」と言葉が飛び、
歌い出したのは「君はセクシー」(笑)
奇妙例太郎くんに書いた、ゆっくりとした歌。
この二人、ほんまは仲悪いんか?(笑)

ラストは「とてもいい夜だ」。
これは楽しい歌やわな(笑)
もちろん観客も歌う。
うまいこと歌詞に
「ピアノを聴かせて欲しいんだ」と歌いこんで、
優作さんをステージに上げる。

ナオヤは……?
もう酔っ払ってて、使いもんにならんか(笑)

もちろんアンコール。
ベロ酔いのナオヤを先輩二人が、
なんとかステージに上げて「ペプシドライブ」。
ナオヤ、ほとんど弾いてないし、
歌ってないし、
ソロもメチャクチャやけど、
楽しいから、許す。

先輩二人、ナオヤの曲を歌わそうとするが、
ベロ酔いで要領を得ない(笑)
ちょっとイラついた優作さんが
「コードはなんやねん?」と聞くと、
すかさず「Cです!」と返す。
まだノロノロした後「俺、Cの曲なかったわ〜」
なんやねん、それ。おもろいからええけど。
ナオヤの爪引きを田渕くんがサポートしてるうちに、
なぜか曲は「デイドリームビリーバー」に(笑)
これはかろうじてナオヤも歌えた。
そんで観客みんなで大合唱。
瓢箪から駒の楽しい演奏になった。

良元さんの「天ぷら」を。
田渕くん、ナオヤは知らんみたいやけど、
ステージで手拍子(笑)
後半入って曲わかって、
二人コーラスとか重ねて来るけど、
ナオヤ、ことごとく、間を外して来る(笑)

優作さんの「永遠にこのままのわけがない」から
田渕くんの「輝くこの道を」に。
あああ、終わってしまう。この楽しい時間が。。

ワシの二大スター、良元優作と田渕徹に、
素晴らしきトリックスター沢田ナオヤ、
仲の良い三人の昼間っからの
夢のように楽しいライブになった。

終わっても、まだ7時前。
打ち上げ時間はたっぷりある。
もうナオヤは、ほぼ完成形の酔っ払いになってるが(笑)

お!長野友美さんと栗本英明さんのご夫婦がいらっしゃった。
巻き込んで、打ち上げのようなものに参加してもらう。
お二人とも、ナオヤの酔っ払いぶりに驚くやら、笑うやら。
たっぷりの時間の中で、優作さんとも田渕くんとも話せた。
ナオヤともサシで話して、音楽についての真摯な意見も聞けたが、
ナオヤは絶対覚えてないやろな。

ヘロヘロで寝てしまったナオヤを優作さんがお姫さん抱っこして
ソファーに運ぶ。
完全に脱力して、手をぶら下げて抱かれるその姿は、
ミケランジェロのピエタ像のようであった。
写真撮っておけばよかった!

ワシも酔っ払ってきたので、泥酔する前においとました。
家に帰っても、まだ21時過ぎ!
昼間ライブ、なんか得した気分になりますわ〜〜。

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