鈴木常吉with横山知輝@エンゲルスガール。

本日は京都に遠征。
去年のしゃぼん玉感謝祭以来の
鈴木常吉さんのライブだ。
しかも横山知輝さんとのコンビは
まだ観たことがないので、
「見逃してはいけない!」と
五条大宮、二ヶ月ぶりの
エンゲルスガールに向かった。

まずは「父のワルツ 」から。
横山さんはコントラバス。
なんか、歌う感じのコンバスで、
一曲目から聴いたことない感じがした。

続いて「肉屋」。
一番の途中で歌詞飛んで、
横山さんに聞いてやり直し(笑)
エンディングで横山さんのベースソロ。
かっこえー!と思ってたら、
常吉さんも「かっこいいね!」と。
まだソロ終わりきってないのに(笑)

初めて聴く曲、お風呂に小石落としたり、
朝ごはんをゆっくり食べたりする曲。
秋に公開予定の装幀家、菊地信義の
ドキュメンタリー映画の
テーマソングらしい。
監督は常吉さんの出た映画「夜明け」の
広瀬奈々子さんらしい。

「装幀者」菊地信義の記録映画『つつんで、ひらいて』 監督は広瀬奈々子

こりゃ、おもろそう!
観に行きますよ!

おおお!大好きな
「ダーティーオールドタウン」!
もう聴けるだけで幸せ。
ひそやかで、豊かで、美しく、哀しい演奏だった。
ひたすら、幸せを感じる。

「思ひで」。途中からコントラバスが入って、
サッと広がるのが気持ち良かった。
横山さんは、出るとこ、引くとこの
間合いがとても心地よい。
出るとこも出過ぎず、頃合いも心地よい。

常吉さん、ギターに持ち替えたが、
エレキギターや。
常吉さんがエレキギター弾くのは初めて観る。

曲は、団地の窓を数えて帰るやつ。
何回か聴いたけど、題名は覚えてない。
なるほど!アコースティックより、
軽やかに流れて、この曲には
エレキの方が合う気がする。
こないだFacebookでゆってた
女子高生とやるロックバンドのためにも、
人前でエレキを弾いてるらしい。

エレキは一曲だけでアコースティックギターに
持ち替えて「夢つぶしの歌」。
この歌の途中に体中の細胞が、
鈴木常吉さんを思い出して来た気がした。

間髪入れずに「ただ歩く人」を。
ちょっとやさぐれた感じのボーカルで、
細胞の隅々まで、常吉さんが沁み込んで行く。

お次はアコーディオン、
「くぬぎ」を聴くのも久しぶりやな。
長屋のような日本家屋の浮かぶ歌詞が好き。

「目が覚めた」が聴けた!嬉しい。
横山さんのコンバス、ほんまにええなー。
ほんまに歌ってるなー。
一発で好きになった。
考えたら常吉さんが、コントラバスと
一緒にやってるの観るの初めてかもしれない。
確か、渋さの不破さんとやったことが
あるような気がするが、
それ、関東だったので、行けなかったのだ。

ここで一部終了。
エンゲレスガールは、古本&中古CDショップ。
棚に常吉さんの「ぜいご」があった。
ワシが帯を書かせてもらったやつ。
嬉しい!!

休憩中、店の外で、常吉さんの話を少し聴く。
「横山は歌に寄り添うんじゃなくて、
歌の中に入って来るんだよ!」
なるほど。納得。

二部はアコースティックギターで「疫病の神」から。
常吉さんにガツンとやられたきっかけの曲だ。
このメロディになら、
いつまで揺られていても、気持ちええはずだ。

ふたたびエレキで「雨」。
横山さんは2番から入ってきた。
間奏からリフをエレキギターと
コントラバスでユニゾン。
うわ!かっこええやんか!

アコースティックギターに持ち替えて「ハレルヤ」。
訳詞は常吉さんだと思うんやけど、
鬼気迫る素晴らしさだ。
心を閉ざして母子に向かって
引き金に手をかける兵士。
その描写のあとに「ハレルヤ」と来るのだ。
そのハレルヤに込められた思い。
ハレルヤに救いを求めるしかないやり切れなさ。
けど、決して救われることはないのだろう。
この苦しみ、人間に耐えられるものなのだろうか。

アコーディオンで「アカヒゲ」。
二部は激しい曲のセットみたいな感じだ。
崖っぷちのギリギリに
立ってるかのような緊張感ある演奏だった。
横山さんのコンバスがなかったら、
泣き出してしまいそうな気がした。

続いて「鉛の兵隊」。
前は大声で歌ってたこの曲を
今日は比較的小さな声で。
余計に恐ろしさが、増幅した気がする。
名曲がさらに進化した。

そのまま続けてラストの「石」。
間奏でアコーディオンが
フリージャズっぽくなったが、
横山さんがステディにベースを
弾いているので輪郭はビクともしない。
ええコンビやなあ!
10年以上聴き続けてるのに、
また聴いたことのない「石」を聴けた。
ほんまに嬉しいです!

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