塩と胡椒ショーショー。

昨日は、十三のGABUで
「塩と胡椒ショーショー」というイベント。
昨年に続き、第2回の開催で、
ワシは両方参加したんすが、
いやー!昨年よりさらにスケールアップした
すごいイベントになってましたわ。

家の用事でスタートから
1時間ほど遅れてもたので、
お目当ての方が終わってたら泣くなあ、と思いつつ、
第七藝術劇場やシアターセブンのある
お馴染みのビルの4階を目指す。

入口で受付してると、
大好きな声が聴こえて来た。
ナオユキさんや!
ドッカンドッカン受けてる。

まだナオユキさん、
始まったばかりみたいで、
だいぶ観られた。
終わってからさわさんに聞くと、
ナオユキさんで3組目、
お目当ての人は、まだ出てないようだ。
ナオユキさんも複数回
出演あるみたいだけど、
まだ1回目らしい、
ふーっと、ひと安心。

あちこちに知った顔、
やー嬉しいなあ。
久しぶりの顔も多く、
「身体大丈夫?」と聞かれる。
御心配おかけして、すんませんでした!

次はマダムギター長見順さんやった!
お!今日は鍵盤で弾き語りか。
ナオユキさんのネタを引っ張ってのオープニング(笑)
順さんらしい。楽しいのお。

お客さんのノリも、
適度にあったかく、適度に乱暴。
なんか十三らしい気がするなー。
得物がギターから鍵盤に変わっても、
順さんのブルースは順さんの
ブルースやなあ。
「GIブルース」かっこええわあ。
そんで、わあ!聴けた聴けた!
「ハレルヤ」順さん歌詞バージョン。
ただそこに、長見順さんがひとりでいる、
って感じが凛々しく、美しい。
素晴らしい演奏でした。

あれ?でも、ずっとひとりでやったな。
岡地さんとの共演、なしでした。

で、次はROIKIさん。
こう好きな人ばかり出てくると、
意味もなく笑ってしもてるなあ。
あの四角くてちいちゃいギター、初めて観るなあ。
四角いけど、ボトルネックとの
組み合わせで、めっちゃデルタな音、飛び出しましたよ。
あーこれぞROIKIさんやー!

ステージからいきなり
「橋もっちゃんの顔、やっぱりオニギリみたいやな」言われる。
うるさいわ!(笑)
四月に大阪離れて高知に帰るROIKIさん。
大阪の住民として観るのは
最後になるかもしれんなあ。
そんなこんなの「スイートホームシカゴ」。響いてくるなあ。。
高知に帰ったら、遊びに行くんで、
藤島晃一さんや矢野絢子ちゃんと
ライブやってください(笑)

音がいいのかなあ、
むっちゃ空間を感じる演奏やなあ。
指が移動するとき弦を擦る音までクリアに聴こえる。
その音が、なにか切ない。
MCで優作さんの話
「今日和歌山の田辺から新幹線で戻ってきたゆーててね。
アホやから速いもん全部新幹線や
思ってるんやろな」ゆーと、
後ろの方から「しばくど!」
優作さんや(笑)
なんかゆるい感じ、ええわあ。

あーこのブルースがいつも聴ける環境が
なくなってしまうんやなあ。
けど、ROIKIさんにも、いろいろ
考えるところがあるんやろな。
でも、また大阪にも来てくださいね!!

そして次は、ある意味今回一番
楽しみにしてた濱口祐自さん。
和歌山勝浦の方で、
久保田麻琴さんがプロデュースされたり、
いろんな人から話を聞いたりするので、
AmazonでCDを買って聴いて
好きになったんだけど、
生で聴くのは初めてなのだ。
一番記憶に残ってるのは、
浜田真理子さんがカバーされた「なにもないLOVE SONG」。
濱口さん、基本はインストのブルースなんやけど、
その分ギターが歌ってる。
客にいじられまくる、こうもって行くのも、
濱口さんの話術なんやろな。
口下手そうに見えて、かなりの手練れと見た。
お!ボーカル入りをやってくれる!
しかも高田渡さんの「系図」の
濱口さん歌詞バージョン!!
歌の系図としては山之口貘さんの詩に、
高田渡さんがメロディをつけ、
濱口さんが自分の歌詞に変えた、ってことやな。
めっちゃええやんか!!
ちょっと聴き惚れて、意識が飛んでたようで、
終わったときの拍手で、ハッとなってしまった。

ほんまにギター上手い人やなあ。
なんとサティーが飛び出した。
いつもどっちがどっちか
分からんくならるんやけど、
ジムノペディこグノシェンヌのどっちか。
たぶんグノシェンヌやと思うんやけど、
確信はない。情けない。すんません。
ラス前はデュークエリントンのキャラバン!!
こいつはかっこええ!!
初めての濱口さん、まだしがみたりん。
ワンマンでやって欲しいもんです。

しもた!濱口さんの演奏にやられて
ロビーでボーっとしてたら、良元優作さん始まってしもてた(涙)
なんで聴いたのは二曲目から。「眼鏡橋」。

この曲のモデルになったという話の、
大将のやってる居酒屋「真面(まとも)」に
こないだ行ってきたばかりなので、
その顔思い浮かべながら聴く。
彼への優作さんの愛情が沁みてくる気がした。
大将、ワシが行った日の晩、
もう優作さんに「来てくれはった」と連絡入れたらしい。
優作さんの友だちは、
やっぱり優作さんと同じ優しさの匂いがする。
彼を思いながら聴いたから
めっちゃ沁みたのかと思ったら、
終わってから知り合いに
「眼鏡橋、めっちゃ良かったね」と言われた。
やっぱり名演やったんや!
続いて「月と金星」。
ここにワンフレーズ出てくる
「あいつは元ボクサー、今は焼肉屋のバイト…」も
真面の大将がモデル。
曲の途中で「俺も弾けるぞ!てとこ見せてしもた」(笑)
ROIKIさんや濱口祐自さんのギターのうまさに、
ライバル心燃やしたみたい(笑)
客席から「優作、金貸してくれ」の声。
たぶんROIKIさん(笑)
優作さん「アホや。」
そんで「大好きや」。
「ゆるくて、ええイベントですね」
ほんまに。
そして「キムおじさん」。
なんや今日のキムおじさんは、
ROIKIさんの顔してたわ(笑)
このキムおじさんが絶品でした。
さっきまで和気藹々としてた会場が
水を打ったように静まって、
優作さんを聴き逃すまいとしてた。
今日は、本当にええ客やな!!
ここから「たーちゃん」は、
反則に近い涙腺攻撃やなあ。

次は今日初めてのバンドスタイルで、
KOTEZ Osaka Blues Jam。
二本のブルースハープとギターが吠えまくる。

有無を言わさん圧倒的ブルース。
ギターとベースはOsaka Rootsのメンバー。
なるほど、すごいわけや!
こういう手練れたちのブギウギって、
ほんまに理屈なしに気持ちよくて、
なんか浮き立ってくるんやなあ。
さすがです。

そして、再びナオユキさん登場!
ナオユキさんも、会場も、
さっきより酒が入ってるので、
おもろさも歓声も、増し増しやん!
会場からの笑い声の反応がええ。

中には、行き過ぎたみたいで
ナオユキさんのネタに出てきそうな
感じになってる方もいらっしゃるが、
迷惑なほどではないので、
「十三らしい光景」としておこうか。
いや、でもオチを予想して先に
言おうとするのと、
大声でおもんないこと言おうとするのは、
できれば、おやめ頂きたいな(笑)
そんな多少の雑音なら、
握りつぶしてなかったことにするか、
調味料として味付けにしてしまう
ナオユキさんの、すごいステージでしたわ。
今日ナオユキさん観た人が、
ほかのライブにも来てくれますように!

さて、そろそろ終盤。
次もめっちゃ楽しみにしてた
吾妻光良トリオ+1!!
吾妻光良さん(vo.g) 牧 裕さん(b) 、
岡地 曙裕さん(ds)、早崎 詩生さん(p)という布陣。
強烈なセカンドラインから始まったー!!

エネルギッシュでハッピーで
大人の香りのする音楽、
つまり憧れてまうくらい、かっこええ音楽。
MCもやっぱり機転の利く吾妻節とも言うべき、
臨機応変の話で、めっちゃ楽しい。
一曲ごとに、ワシのご機嫌モードがアップして行くみたいや。
「エブリバディ・ラブ・ザ・ファット・マン」で、
ご機嫌モード、はち切れそうに(笑)
さっきから「楽しい」しかゆーてないけど、
演奏はすごいんよなー。
グルーヴやなくて、演奏中心に聴こうとすると、
それぞれすべてが素晴らしいし、
その組み合わせが本当に、丁寧に組まれていて、
「ほー!」てなる。
まーそーやないと、こんな楽しいグルーヴは、
出て来んのやろうけど。
もうほんまに最後には体が揺れて、
足踏みしてしもてるくらい、
楽しい演奏やったなあ!
ああ、久しぶりにスウィンギンバッパーズのライブも観たいなあ!!

トリはAZUMIさん。
名曲「6月25日」で、
吾妻さんの縦ノリを一瞬で、沁み入るAZUMIワールドに
変えてきた。さすがや。
久しぶりのAZUMIさんワールド。
吾妻さんとは違う意味で、
何も考えず身を任せる。
あたしって尻軽?(笑)

けど、羊水に浸ってるみたいに
居心地いいんやから、仕方ない。
聴いてる人たちは、
みんなAZUMIさんを通して、
いつかの自分や、忘れられない日々を思い出してるような表情になってる。
ワシは出来るだけ、思い出を絡めず、
そこにあるAZUMIさんの音楽を
味わおうとしている。

続いて「天王寺」。
沁み入るシリーズやなあ!
最近、この曲をやるAZUMIさんは、
もう凄味みたいなものまで、
備わってるような気がする。

ちょっと雰囲気変わって
「吾妻さんに昔、一万円で売ってくれ」と
頼まれたと言う曲は(笑)ノリのいいブギウギ! 

おー!久しぶりにAZUMIさんの
「それはスポットライトではない」を聴けた!
なんちゅう名演!なんちゅう名曲!

その次の、ブギウギの曲、
なんかぶっ飛びそうなくらいのテンションで、
「これ手拍子無理やから!」と
拒否して、延々と続ける入れ込み方。
AZUMI説法にも、繋がるすごいテンションや!!
ギターの胴を叩きドラム、
ベースラインもギターで演奏。
もちろんギターソロも!
ひとりスリーピースバンド!!圧巻でした!!

さてと、ギターをエレキに持ち替えて。
「なにも考えない」。
かっこよすぎるやろ!!
そして、演奏を続けて立ち上がる。
今日の全出演者の中でも一番の爆音。
これも素晴らしい演奏やったな!

そして、そのままラストソング。
本日のイベントのラストソングは
AZUMIさんの「御堂筋」。

アンコールは「おーシャンゼリゼ」!
出演者が三々五々出てくる
ゆるい感じ(笑)
このイベントらしいな。
個人的には、優作さんと吾妻さんが
同じステージに同時に立ってるだけで
鳥肌もんなのだが。
ROIKIさんは、結果的にフランス語に
なってるかのようなベロベロ歌い(笑)
最終的には出演者全員出たのかな?

ほんまにええイベントやった。
ぜひ来年もやってくださいー!

ワシは、その前に、主催の十三の
音楽バー、レインコートに行かなあかんな!

と言いつつ、ワシはアフターアワーズの上野さんや、
古藤さんなどの知り合いに流されるまま、
火災から復活してからは初めての
十三トリスに入っていくのであった。

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