湯浅湾@ムジカジャポニカ

「湯浅湾」は、口を閉じずに発音すると、
「ユマ・サーマン」ぽく聞こえる。
んなこたないか。

つまり今日のムジカは、お待ちかね「湯浅湾」の
ワンマンライブだったのだ。しかも、DJが浦友恵ちゃんという豪華さ!
始まる前から、たまらんではないか!

始まったら、もっとたまらんかった。

来た来た!!
とぼけた声で、ひねくれた歌詞の湯浅さんのボーカル、
バキバキに攻める激しい演奏、
言葉にすると、水と油みたいなこの二つが、
ひとつになるとなぜか不思議な化学反応起こして、
すげえノリのいいの音楽になるのだ。
ああ、ええ気持ち!

湯浅さんの歌詞は、ユーモアやらウイットやら、
その辺のクスッと笑える要素が満載なのだが、
なんか本質みたいなんに真っ直ぐ切り込んできて、
「歌詞」と言うよりは、「現代詩」と呼びたくなる。
笑える、という意味でも、興味深い、という意味でも、
すげえ面白いです。

あー!牧野さんのギターすごい!
真面目そうな顔して、表情ひとつ変えずに、
本能に任せきったようなプレイ。
ほんまかっこええわー。

エレキベースもええなあー。
ボン!ボン!てのではなく、
弾いてる間、ずーっと音が鳴ってる感じで、
存在感がすごいある。
ドラムも鍵盤も、それぞれ、主張とクセがあるのに、
ちゃんとボーカルを立てている。
ほんまにクセモンのおもろいバンドですわ。

このバンド、湯浅さんが、突出して年が上なので、
なんかMCしながら準備してるとき、
介護な感じが出てきて、そこも地味に見所のひとつです。

湯浅学さん、文章家としても、尊敬してる人なので、
お話を聞けるだけで、実はかなり嬉しくてたまらん。

ラストの曲「望まない」は28番まであるらしい(笑)
でも、この曲の歌詞も、ひとつひとつおもろいし、
ジワジワ高まって行くんも、
ゾワゾワ、ドキドキしたなあ!
演奏も、どんどん激しくなって、
最後は、もうカオス!!
聴いてる方も楽しいけど、
きっとやってる方も楽しいに違いない。
こんだけ時間かけて、頂点に向かっていく音楽って、
ボーカル曲では、きっとあんまりないもんなあ。
ええドキドキでしたー。

アンコールは「みみず」。
小さな音でゆったりから一転、
爆音バンドに!
なのに歌詞は、ずっと奇妙で切ないまま。
痺れるわあ!
またも最後の方、ものすごいカオスになるが、
やり切った順に終わるのか、
一人二人と楽屋に戻り、
最後は湯浅さん一人(笑)
ああ、なんかこのセンスも好きやわあ。
こんなバンド、他には絶対ないわ。

今日も、無職で友達のいないワシは、
ひとりでライブに行ったのだが、
一部の途中で、ステージと逆側の隣に座った背の高い男性が、
えらい体すり寄せてきた。変な奴!と思ってたんやけど、
休憩時間に見ると、jokeの原やんやった。
なんや、ゆーてよ!ちょっと怖かったやん!(笑)

その上、テーブル挟んで向かいに座った
よくトイレに行く女は、ギンちゃんやった。
「そ〜言えば、ギンちゃん、そろそろ誕生日ちゃうかった?」と
聞いてしもた。
「今日やで!」言われる。
ちっ!聞かなければよかった。
聞いた以上、酒の一杯も奢らなあかんやん。
「こいつ、一年に300日くらい誕生日あるんちゃうか?」と
思ってはいたが、言わずに、
大人のワシは、白ワインを奢ったのであった。

それは、ともかく、湯浅湾、
またすぐにでも聴きたくなるライブやったなあ。

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