夕凪〜26周年日々の糧〜半世紀ワンマンショウ＠ムジカジャポニカ。

本日は、ムジカジャポニカで、
ムジカジャポニカの店主、
せい子さんボーカルのバンド、
夕凪のワンマンライブ。
「夕凪〜26周年日々の糧〜半世紀ワンマンショウ」
半世紀は、もう少しで、せい子さんが、
内緒かもしれんけど、大台になるからやな。

今回は、ワンマンライブで、その26年前から　
今までを紐解いてくれた。
知らん夕凪もいっぱいあって、
そのどれもが、すげえなあ！と思える
何年経っても、思い出すであろうライブだった。

記念すべき一曲目は、90年代どころか
70年代みたいな音やった。
オルガンがジョン・ロードみたい。
ちょっとプログレも混じって、
リック・ウェイクマンにも聴こえる。
かっこええ！
演奏全体で言うと、なんでかわからんし、
根拠もないけど、
ジェファーソン・エアプレインを
ちょっと思い出していた。
ボーカルの存在感かな？

それにしても、圧がすごい！
圧倒的な声量！圧倒的なバンドサウンド！
これが、夕凪なんやなあ。

決まるとこはスパッと決まって、
一曲の中にも緩急があって、
ギアチェンジがあって、力強くて、やさしくて、
惚れ惚れする、お手本のようなバンドの音やなあ。

知らん曲もたくさんあるけど、
夕凪らしくて、安心して聴いてられる。
いや、ハズレはないって安心はあるけど、
ゆったり聴いていたわけではない。
知らんからこそ、めっちゃワクワクしてた。

「涙」。うーん、いつも聴いてる曲も、
やっぱりええなあ。
ゆるやかに、堂々と曲が展開し、
広がって行く。
ああ、動画が見つからない！
ぜひ、多くの人に聴かせたいのに！

「赤い帽子」は、ベースのリフが
めちゃくちゃかっこいい。
なんかずっとベースを追いかけてたんやけど、
鍵盤のソロで浮気した。
これもたまらんかった！
客席、この辺から、めっちゃ盛り上がって来ましたー。

昔、よくやってたという「空っぽの世界」は、
ワシ聴くの、たぶん初めて。
なるほど、曲自体は若々しい感じあるけど、
演奏してるのは、ベテラン選手たち。
結果、スリリングやけど、骨太の音が出てくる。
かっこええなあ！

前から思ってたんやけど、
せい子さんと、鍵盤の山川さんのコーラスは、
もう、めちゃくちゃ気持ちええ。
何度も味わいたくて、
「声伸ばして！伸ばして！ハモって！ハモって！」
とお願いしまくってた。

間奏のインスト部分だけ聴いてると、
このバンドはプログレバンドちゃうか？思ったりもする。
それだけ、個々の演奏レベルが高いんやろう。

休憩挟んで二部も、知らない曲が続く。
けど、そのことがかえって嬉しい。
だって、どの曲も、むっちゃ気持ちええ。
何？このスピード感！
ボーカル→ギター→ボーカルの、
切り替えのスパッとしてること！
後でせい子さんに聞くと、
リハは、今日だけだったらしい。
一日で作れる音ではない。
もちろん、長年の経験もあるのだろうけど、
メンバー全員が今日を楽しみにして、
今日に向けて自主トレしてきたんやろうな、
思うと、背中にゾワっとしたものが走った。

夕凪は、ツインドラムのバンド。
藤山さんが、スパッスパッと
曲を切り分けながら、前に進み、
藤井さんが、味付けをする。
それが、石井さんのベースと絡まって、
他では味わえないグルーヴ感を生んでる。
ほんまかっこええバンドやなあ。

ワシは、オルガンの音が大好きなので、
ドアーズみたいな、ジョン・ロードみたいな
オルガンの音が聴こえるたびに、
なんや嬉しくなってしまう。
ケロ子さんのソロとか、もーたまらんかった。

喋りながら、だんだんどこに行ってるか
自分でもわからなくなってくような、せい子トークも、
めっちゃおもろいし、
それに対するメンバーのツッコミも、
さすが長年組んできたバンド、
的確すぎて、大爆笑。
いやあ、ほんまに楽しいわー。

ラストは、やはり「イメージの木」。
いやあ、なんかいろんなものが雪崩のように、
ワシに飛び込んでくるなあ。
ほんま、素晴らしい完成度と
恐ろしい熱量とを持ち合わせたライブやった。
ありがとー！！