大阪美術館ハシゴ④「空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン」@あべのハルカス美術館。
金曜日の美術館巡り4連チャン、ラストは、あべのハルカス美術館の「FOLON 展」。
日本美術が続いたので、お口直しに西洋美術を挟みたかったのだけど、
大阪市立美術館が17時までで、あべのハルカス美術館が20時までだったので、
やむなく、日本美術を3連チャンしてからの、この日唯一の西洋美術となった。



ここまでは、撮影全面禁止、もしくはほんの一部だけ撮影OKだったんやけど、
ここは、「動画以外はOK」の大盤振る舞い。
気に入ったのは、全部撮ってきました。


ワシ、FOLONさんのこと、あまり知らなくて、
「色がきれいで、ファンタジックな絵を描く人」くらいの認識やったんですが、
そんな夢物語だけの人ではなく、
かなり社会性のある、ある意味風刺画家のような作品も遺してる、
骨のある画家さんなんや、というのが、観てるうちに、わかってきます。
だけど、その社会性のある絵も、センスいいし、デザイン性が高くて、
こういう語り口の方が、興味ない人にまでも、
メッセージを届けられるのかもしれんなあ、思いました。


作品は基本、年代順に並べてあるので、FOLONさんの技術の進化、考え方の深化が、
なんとなく見えてきます。





モノ顔にも興味がおありなようです。
で、自分を「画家」と規定するつもりもなく、
写真、あり物をつかった立体作品など、
いろんな種類の作品が並んでます。
その意味では、現代の造形作家に近い気がします。

彫刻してはるの、知りませんでしたが、
この日、いろいろ作品観て、かなり好きになりました。

FOLONの代名詞にもなってる「リトル ハット マン」。
なんとなくYMO。





矢印は、フォロンさんにとって、現代社会を表す、重要なファクターやったみたい。
この辺から、現代社会を描いてる感じが強くなってきた気がしました。



かなり社会性の強い作品やけど、
モノクロの線画だと、フォロンさんの線の美しさが際立ちます。
アップにした作品は「都市のジャングル」。
これ、今のSNSの状況を表す絵と考えても成り立つ気がしました。

実際の都市の写真も、絵画作品と通底してます。


メッセージ性もあって、ほんと彫刻がいい!

手数が多いので、モチーフを思いついた時
「彫刻にするか、写真にするか、絵にするか、絵にするとして、モノクロ?カラー?」
いろんなとこから、その時の気持ちに一番沿った手段が選べるんやろなあ。

日本に初めてきた時の文章。
1970年当時、6,000万人が見てる深夜のテレビ番組って、なんやったんやろ?
岡本太郎と会ってるってのも、ちょっとおもろかった。


「深い深い問題」。
雄弁な絵やなあ。
グリーンピースのポスターに使用された絵。

どんどん社会性が強くなってきます。

並行して、ある意味哲学的になってきてる気もしました。


たぶん、左の絵に添えられた文章が右だと思う。
「もう寝よう」で締めるところがセンスええなあ、思いました。

そうそう!ワシ、初めはオリベッティの広告かなんかで、
フォロンさん、知った気がする。
(さっきの文章にも、オリベッティ、出てたな)
オリベッティのタイプライター、姉貴が持ってて、カッコよかったんよなあ。
けど、もうタイプライターとか、必要ない世の中やな、
オリベッティ、どうしてるんやろ?と思って検索すると、
今は、「テレコム・イタリア」の子会社として、
システムソリューション事業を経営してるらしい。

Appleにも!


そら、ポスターになるわな。
こういう絵は。


1998年、国連から頼まれた「世界人権宣言」のための挿絵原画の一部。
レインボーフラッグ、もう使ってたんやなあ。


ほんま、手法が自由闊達。
窓の外の風景にしちゃったんやなあ。




太陽もフォロンの重要なモチーフのひとつらしい。
ハートの一部になってるのも、シンプルやけど、ええアイデアやなあ。



富士山、相当好きやったんやな。
ワシもっす!

ちょっと京都の「日本、美のるつぼ」で観た宝誌和尚立像と羅怙羅尊者像、思い出した。




最後の方で観た作品。
あれ?これって二階堂のCMに出てくる後ろ姿の男?(通称二階堂男)。
上段の作品が1996年、下段の作品が1987年らしいので、
どっちが先か、微妙ではあるけど。

さすが、センス良くて、デザイン性が高い、FOLON、
グッズ、山ほどあったんですが、
却って、どれもどっかで観たことある気がして、
購入には至らず。
冷蔵庫美術館用のマグネットをひとつだけ、頂きました。



外に出ると、なんか朝焼けのような濃い色の夕焼け。
フォロンの絵が外にまで染み出してきたような気がして、
一瞬、どこにいるのか、わからなくなってしまった。
そう言えば、こんな夕焼けを、ここで観たこと、前にもあったな、
と調べると。
そうか、8年前の福嶋さんのお芝居の後、
この日以上に鮮やかな夕焼け、観たのが、ここやったな。
この後、実は神戸でライブ観に行くつもりにしてたんやけど、
流石の流石に、展覧会四つハシゴはキツかった!
ライブ出演者の平井正也さんに「すんません!」のメールして、
とっとと家に帰ったのでありました。

