仲井信太郎まつり2020＠ムジカジャポニカ。

20200220日の本日、
どうせなら2:22オープンとかにすりゃいいのに、
そうしないのが、仲井信太郎くん。
そう、今日はムジカジャポニカで仲井信ちゃんの信太郎祭り。
日本一椅子の高いドラマーで、一部では有名なムジカの人気者、
信ちゃんを観に、立ち見の出る満員の客席でした。

まずは、ANATAKIKOUの松浦さんと、べべチオの平良くんと、信ちゃんで、新バンド「ワタシマツワ」。
松浦さんボーカルで、松浦さんのバンドANATAKIKOUの曲から始まった。
リズム隊がタイトでしまった音のバンドやん！
お！初めて聴くなあ、平良くんのボーカル。
曲はまさかの「僕たちの失敗」。
笑わそうとしてんのか本気なのか（笑）
ANATAKIKOUの「リリー」は、ノリが気持ちええ曲です。ANATAKIKOUの曲は、みんなキャッチャーで、
どこかニューウェーブっぽくて、ワシ好み。
ベルベットアンダーグラウンドの「Who Loves The Sun」は「風呂屋さん」て日本語の歌詞になってもうてた（笑）
三人とも歌えるのはええなあ。
コミカルな歌詞になってたけど、さすが元がベルベッツ、
どこか、ひねくれた風合いがある。
最後のギターがめっちゃ攻めてておもろかった。
ラストソングも、ちょっとパンキッシュでカッコよかったー。
最初からこの盛り上がりか。ワシ最後まで持つかなあ（笑）

動画はANATAKIKOUの「リリー」を。

二番手は前川サチコとグッドルッキングガイ。
前ちゃん、なんか歌い方のタメが艶っぽくなった気がするなあ。
新しい鍵盤奏者の人の演奏はワシにとっては2回目。
小洒落てて、小気味良くて、気持ちええ。
ベース＆ドラムのリズム隊も、飛び跳ねてるみたいで、
前ちゃんのボーカルによく合ってる。
リズム隊と鍵盤がめっちゃ軽やかで、その上に乗っかる
前ちゃんは、伸びのある艶っぽい声。
なんかこのバンドの目指す方向が一段とはっきりしてきて、
迷いがなくなった感じがするなあ。

それはそうと、信ちゃん、もうほぼ立ってるやん！
この先も長いのに大丈夫か？疲れんか？（笑）

そして前ちゃんと言えば、客いじりと信ちゃんいじり。
今日も快調にいじってます（笑）
いじりつつ長い付き合いで仲良い二人。
信ちゃん出てきてデュエットが始まった。大甘のラブソングやん（笑）
けど、ええやん！空いたドラムにリッキーさん飛び込んで、
信ちゃんの高い椅子に苦労しながら、
優しくてカッコええドラム叩いてくれた。
あ！ベースの人、どこかで観たことある思ったら、
クロワッサンサーカスの人かあ！

前ちゃん、隅々まで見えてる分、余裕持って楽しんで
ステージやってる感じやなあ。
なんかこっちまで嬉しくなるステージでした。

三番手はヒトリトビオ。
今日はさ木ちゃん抜きのジョンソン入り。
ピンチくんのチャイルドボイスにばかり耳がいくけど、
実は音は複雑で骨太。
ちょっとサイケと言うか、プログレと言うか、
ブリティッシュっぽいヒネリがあってかっこいい。
ボーカルの個性にまず意識が行ってしまうが、
このバンドのすごいのは、音の構成力やと思う。
複雑だけど、美しい音の構成、それが頭で考えると、
合いそうにないピンチくんの声と見事に融合する。
曲と曲のつなぎも「へー！そんな風に繋ぐのかー」と感心したりする。
またジョンソンの、あの自由奔放なギターが、意外な味付け
するもんやから、不思議なトリップに出かけられてしまう。
位置的にジョンソンの後ろで見えにくいけど、
平良くん、二回目の登場でした。
ラス前の曲、始まり方が、もうキング・クリムゾンやん。
そこに、あのボーカル！
ボーカル入ってテンポは速くなったけど、
重厚感はクリムゾンのまま。かっこいいー！
スペイシーで広がりある演奏と
チャイルディッシュなボーカルの融合が素晴らしい。
めっちゃ合ってるんやけど、ほかでは絶対聴いたことのない音やなあ。
ヒトリトビオ、ぜった癖になる音楽ですよ！

ちなみに動画はこんな感じです。

四つ目は、今日唯一初めて聴くバンド、清水アツシさんの「THE NICE」。

まず好感もったのは、リードギターの人がニール・ヤングのTシャツ着てたとこ（笑）
よー見たら、ボーカル＆ギターはピンク・フロイドで、ベースはラモーンズやん！
で、信ちゃんはビーチボーイズか？

見た目は男くさくて、演奏もベースがグワングワンゆーてて骨太やけど、
ボーカルはわりとハイトーンで繊細な感じで、メロディーもわりとキャッチー。
それがアンバランスではなく、調和してるのが、ちょっと不思議。
きっとソロで弾き語りしたら、全然違う感じで聴こえてくるんやろうな。
MC、ポツリポツリ喋らはるけど、わりとワシのツボに入ってくる。
うん、おもろいバンドやん！
またええもん、見つけたわ。

ラス前は、安定のグッドミュージック、べべチオ。
お！今日は鍵盤のキムコさんも一緒や！
おお！エレガントな曲は、よりエレガントに。
ジャンバラヤはスワンプ度さらにドン！
ジャンバラヤの途中、伴奏、拍と鍵盤だけになった。アレンジのセンス、ええなあ。
高音なのかな？早瀬さん、ツヤのあるよく通る声なんやけど、
ときどきハスキーな声が混じり、それがゾクッとするほどなまめかしい。
べべチオ、相変わらず音楽はめっちゃ男前やのに、MCはかなりのダメ人間。
そこがめっちゃ共感するところでもある。早瀬さんのボーカルもええけど、
三人のコーラスもええなあ。
隣の人がコックリコックリやり始めた。わかる。
早瀬さんの声聴きながらうたた寝って、すげえ贅沢な気持ちよさやと思う。

さあ、いよいよトリは、信ちゃんがボーカルをやるバンド、ノスタル人。
ちょっと聴いた分にはか細くも聴こえる信ちゃんのボーカルは、
実は相当のクセモンやとワシは思っております。
一曲目は信ちゃんが歌ったが、今回はちょっと変わった趣向、
今日出演の各バンドのボーカルがノスタル人の曲を歌うらしい。

まずはべべチオの早瀬さん。信ちゃんの歌、優しく聴こえて、
実はメロディー複雑で微妙やと思うけど、さすが早瀬さん、こんな切なく歌ってくれるんや。
信ちゃんが歌うのとは、また違った印象。ええなあ。
ああ、やっぱり信ちゃんのメロディー、信ちゃんの好きなビートルズに
少し通じるところあるなあ。

続いては前川さちこさん。これはまたハキハキとした（笑）
ほんまにボーカル変わると、曲の印象も一変するなあ。
前ちゃんのこんなボーカルも初めて聴いた気がするので、ダブルで嬉しい。
あ！聴き入ってて、前ちゃんの写真撮るの忘れてた！ごめん！

この企画おもろい！信ちゃん、ナイスアイディア！

三番手はTHE NICEの清水アツシさん。いやあ楽しい！祭り感出るなあ！
お！「雲の伝言屋さん」やったかな！
…って、こんな弾むような歌やったっけ？でも、これはこれでおもろい。

四番手はヒトリトビオの吉田ピンチくん。これもおもろい！
ある意味、信ちゃんよりも、か細いかもしれん（笑）
めっちゃ曲の意図と合ったボーカルやと思う。
信ちゃんが曲作ったとき、こういうのイメージしてたんちゃうかな？と思った。

最後のゲストはANATAKIKOUの松浦さん。
歌う前に「これGメロまであるやん！」と愚痴（笑）さすが信ちゃんの曲やわあ。
複雑なこの曲を、まるで自分の曲のように歌い上げはった。すごい！
ほんまに素晴らしかった！ちょっと驚いた。

最後はボーカル信ちゃんに戻って「道案内」。
信ちゃんの実家に向かうこの曲は、やっぱり信ちゃんやないと歌えんわな。
ギターがめっちゃビートルズっぽいなあ。
リッキーさんのコーラスもビートルズやあ！
信ちゃん、ここまで5時間以上出ずっぱりだけど、頑張ってアンコールに応える。