塩と胡椒SHOW SHOW2020@246LIVE HOUSE GABU。

やってもた。ちょい昼寝するつもりが、ど爆睡。
14時、開幕の時間に目が覚める。
寝惚け眼で駆け込んだ先は十三のGABU。
今日は、レインコートさん主催の「塩と胡椒SHOW SHOW2020」。

※本日は撮影禁止だったので、写真は「塩と胡椒 SHOW SHOW2020」のオフィシャルサイトからお借りしました。
撮影禁止、知らずに途中まで撮影してて、すみません!

※2主催者の小林さんから「内田勘太郎さん以外はOKでした」とお聞きしたので、内田勘太郎さんまでに撮影した写真を追加します。
ブギウギボーイズは、ワシ撮影写真なし。残念やけど、
興奮しっぱなしやったんで、撮ってもブレブレやったかも、ですわ。

入るといきなり、女性シンガーとお客さんの濃厚ダンス。曲はテネシーワルツ。博多から「In The Groove」さん。

たまには、粘る濃厚なジャズも色っぽくて、よろしいなあ。

休憩時間、ナオユキさんや優作さんに挨拶できた。
坂口さんや古藤さんもおったので、ワーワーゆーてたら、ROIKIさんが始まってた。

匂ってくるような安定の、どサウス。
川の淀みからヌルッと流れ出した水を想像した。
曲間に手元のごつい角のボトルを口飲み(笑)
客いじり、客いじられ。ああ、ROIKIさんのステージや。
夢で聴いたという「AZUMI」ゆーインスト曲が、めっちゃ良かった。
こんなメロディーと言うより、サウンドの曲を夢で見て、覚えてるってのは、考えられんな。
ミュージシャンて、やっぱりすごいわ。

ラストの曲は、ロバート・ジョンソンの「ランブリング・オン・マイ・マインド」の日本語訳。
これぞROIKIさん!ギターも声も粘ってるんだけど、
なぜか空気は乾いてる気がするんよなー。
言葉にすると矛盾してる感じなんやけど、
生理的には納得してるこの感じを、
ここ数年ずっとうまく説明できないままでいる。

続いては小出斉さん。初めて観るけど、
客席から遠目に観るとビジュアルが福岡の
ダメ人間CMディレクターばばけんじさんそのもので、笑ってもうた。
この写真で見ると、そんな似てないなあ(笑)

どストレートなブルース。ときどき甘く転ぶ声が、
でっかい黒人のブルースマンぽいなあ、と思った。
もちろん、褒め言葉です。
大阪の人ではないようやけど、まだまだ知らん人おるなあ。

OSAKA ROOTSは、さすがのバンドサウンド。
メンバーの技術もグルーヴも高値安定してて隙がない。
サックスの色っぽいこと!ギターはときに泣きながら、
ときに囁きながら、大笑いもしながら歌ってる。
基本バックに徹しながら、ときどき前に出てくる鍵盤は転がるように華麗。
一丸となって、縦に曲を刻んだり、まったりした空間を作るリズム隊も、見事だ。

ブルースならではの分厚さと盛り上がり。
熱いステージやなあ。ワシも知らん間に熱くなってたようで
気が着いたら、痛くなるほど、手で膝を叩いて拍子を取っていた。

Spider Tetsuさんも初めて拝見する。東京の方らしい。
しゃがれた声がカッコいい、わりとズブズブのブルース。

MCは手慣れたDJみたいで、きちんと笑わせてくれる。
声がちょっとカーティス・メイフィールドみたいで、かっこいいな。

MCでゆーてはった「全国津々浦々、北は北新地から、
南は南森町まで」ってええな。
東西線で一駅やん!

使わせてもらおう。

そして、あのアコーディオンが流れて来た。
寝坊して一回目間に合わなかったんで、見逃すまい!と
休憩中も外に出ず、出番を待ち続ける。

照明が真正面過ぎて、うまく撮影できない。
前の方を遮光板代わりに使わせて頂いた。
ありがとうございます!


広い開場になると初めの方は、「ナオユキさん受けるかなあ」と
ちょっと父兄参観みたいな気分になるんやけど、
今日は頭っから大笑い。安心してネタに集中できた(笑)
よく知ってるネタが、また違うネタに思えてくる。
こーゆーときのナオユキさんは絶対に面白い。
ワシの好物ネタ「くたびれたスナック」出たー!
あ、そうや、さわのよっちゃんに電話かけなあかんのやった。
このネタで用事思い出しました(笑)
いやあ、今日も笑わせてもらいました。

今日最後のお初ミュージシャン、松沢春伸さん。
アコギ一本で、しみじみと歌い上げてます。
聴いてる間にどんどん好きになる!
MC聴いてると山形の人なんかな?

ワシは歌の背景に哀しみを感じる歌が好きなんやなーと改めて思う。
それはいつか死ぬ哀しみ、生きていく哀しみ、そして生まれてきてしまった哀しみ。
その哀しみから逃れられないまま、生きていくには、歌が必要な人間がいて、
そういうことを感じてる人の歌が、ワシには必要なのだなあ。
今日は松沢さんを知れたことが大きな収穫になった。

ギターから手を離し、手拍子で歌う。
ちょっと民謡的な節回しも混じる。
なんとなく友川カズキさんを思い出してた。
東北の人って、こういう今生きてる自分と離れず、
毎日の生活の中から歌を歌う人が多い気がする。
松沢春伸さん、覚えておこう。

さあ、いよいよ佳境。良元優作さんの登場!今日はバンドでの演奏。
ドラムのみしまさんとベースの服部さんとのトリオは、
先日ムジカで観たんやけど、今回は二胡の吉田さんも加わった四人組!
この四人での演奏は初めてライブで観るので、楽しみですわー。
ああ、もう一曲目の「春の虹」から二胡に痺れる。
そうでなくても、広がりのあるこの曲を、さらに広げてくれた。虹を見てる目の前だけではなく、
自分の背中の方にも空があることに気づいたような気分。

「ペンノレ」では吉田さん、マンドリンみたいな楽器に持ち替えた。
この曲のみしまさんのドラムはCD聴いたときから惚れていた。
「昨日見た夕日」の導入のところの服部さんのベース、こんな深い音がするんや。
目の前を流れるどぶ川をか、それとも人生をか、
何かをじっと見つめているような深い音だった。

この最強の布陣で、優作さんが、ええのん歌わんわけがない。
「唐辛子の町の歌、歌います」ゆーて始めたんは、もちろん「キムおじさん」。
みしまさんのブラシが曲を優しくなぜる。
途中から入って来た二胡の切ない音が胸を締め付ける。
アタック音がほぼ分からず、いつのまにか鳴っているようなベースの奥行き。
ギターソロもすごく繊細で、キュンキュンする。
そして今日のボーカルの説得力!最後の「会いたいよ」で、
思わず泣きそうになる。

そこからの「ゆうれい」は、ほぼ反則やろ!
完璧に哀しく、そして美しい。
「ジロジロ」のところで入って来た二胡は、鳥肌もん。
終わったときため息が出たが、そのため息の最後の息を出し切る前に、
一変して「たんぽぽと太陽」。今度は二胡がエレキギターみたいに聴こえる。
この歌、大好き!と言うか、どんどん好きになって行く。

ラストの曲は「サンバレー」。
良元さんが幼い頃の兄弟の姿が浮かぶこの曲は、思わず微笑んでしまう。

この4人の演奏の動画ありました。
優作さん、このときはピアノだけど。

さあ、久しぶりの内田勘太郎さん。
いつ以来か考えたら、4、5年前の奈良でのムジークフェスト以来やった。
あー、このボトルネック。攻めてるギターやなあ。
だけどいなたさは、きちんと感じる。すごいなあ。

加川良さんの「教訓Ⅰ」の歌詞を呟くように、
ブルースに乗せる。無茶苦茶かっこええやないすか!勘太郎さん。
ひとつひとつのギターの音の美しさが際立つ。
インスト聴いてても、音に聴き惚れてて、終わってから
「そういえばインストやった」と気づく始末。

ずぶずぶブルースの「お掃除おばちゃん」(笑)
木村さんのとは全然違うけど、こっちもこっちでええなあ。
けど、なんとなく「もう憂歌団の再結成はないんやろうなあ」と、
この歌聴いて、気づいてしまった気がする。
ある意味清々しく、そう思った。

おお「サマータイムブルース」!
あのリフが、なんでやろ?少し南国風に聴こえる(笑)
あ、サマータイムやから、それでええんか。

最後の曲は、前説があった。憂歌団の結成から始まって、
木村さんの面白エピソード経て、ムッシュかまやつさんの話にたどり着き、
ムッシュの曲をインストでやらはった。
知ってる曲やけど、題名が出て来ん。なんやったかなあ〜。
思い出したいなあ。

勘太郎さんは今日のライブとは関係ないけど、
話題の甲本ヒロトさんとのブギ連の動画を。

さて、本日のトリはブギウギボーイズ。
AZUMIさん(ボーカル&ギター)、ヤスムロコウイチさん(ボーカル&ギター)、
みやもとりょうさん(ドラム)で、姫路で結成された伝説のバンドらしい。
AZUMIさんとヤスムロさんが昔からの知り合いで
一緒にやってたとは聞いたことあるけど、
このバンドのことは知らんかった。

まずはヤスムロコウイチさん一人で、ハウリングしまくりの爆音ギター、
からの優しい曲。(また題名が思い出せません!)
力強くて哀しくて美しいヤスムロさんらしい演奏やった。

ヤスムロさん、ブギウギボーイズ第一号「貝柱磯太郎」さんらしい(笑)
第二号の「猿轡楽器で締太郎」さん?(聞き取り間違ってるかも)
AZUMIさん呼んで、「夜を見てた」を二人で演奏。
AZUMIさんのギター、やっぱいいなあ。
さらに美しい演奏になった。

ヤスムロさん下がって、今度はAZUMIさんがひとりで。
うわ出だし静かで分からんかったけど「なにも考えない」や!
徐々に盛り上がって行く。こりゃカッコええ。
爆音ギターになって立ち上がり、
立ってからはしっとりとした感じで終わる。
持って行かれてしもた。 
ほんまにカッコよかった。

さあ、ヤスムロさん、みやもとさん連れて戻って来て、
とうとう伝説のブギウギボーイズが揃いました。
みやもとさんのドラム、初めて聴くけど、タイトでカッコいい。
インスト曲に続いては、ほとんど歌詞「じゃんけん」だけのロックンロールナンバー。
カッコええ!音圧で吹き飛ばされそう。
こんな三人が何十年も前に、姫路で幼なじみでバンド組んでたんか。
不思議な気がするなあ。

おお!旅姿三人男のインスト。
まさにこの三人のテーマソングか?いやブギウギやないですけど(笑)
この三人が揃ったからか分からんけど、なんか初期衝動みたいなんをすごく感じる。
復活したもんであれ、どうであれ、この年で初期衝動持って
音楽できるってすごいことやと思う。
しかも初期衝動はそのまま、
テクニックは磨き抜いたメンバーなんで、仕上がりがエゲツない。
いやはや、今年も塩と胡椒SHOW SHOWならではのすごいもん、
観せてもらいました。

終わってから、入り口付近でナオユキさんに会うと、
ナオユキさんの口からも、「初期衝動」ゆー言葉が出てきてビックリした。
近くにおったさわちゃんと3人で、「ムチャクチャ上手い、
高校生バンドの文化祭みたいやったなあ」と盛り上がる。
そうそう、ほんまそんな感じやったわあ。

なんと!今日もやった「ビンボー」いう歌の動画が見つかった!

1986年須磨の風より、とある。今から34年前やな。
え?1986年「須磨の風」??
もしかしたら、ワシ、行ってたかもしれん。
このラスタな旗、なんとなく見覚えあるぞ?
ワシ、AZUMIさんやヤスムロさん、観てたのか??

いやあ、ほんまに素晴らしかった。
塩と胡椒SHOW SHOWは、毎年何かの発見がある。
来年は、何が起こるのか。今から楽しみですわ〜。

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