平井正也vs良元優作@ポーポー屋。

今日は、ポーポー屋で、熊本から来た平井正也さんを
良元優作さんが、迎撃!

♪〜今夜は半月〜と口ずさみながら出かける。

良元さんは尻上がりに調子が良くなって行って、
最後は観客も立ち上がって、ユーミンを大合唱。

良元さんのライブで立ち上がったのって、初めてかもしれない。

初夏の気持ちのいい気候の中、まずは良元さんのソロ、
扉を開け放って、外音が聞こえるからか、
後での平井さんとのいつものレパートリーじゃない曲が気になるのか、
いつもと勝手が違うからか、少しパラついた印象はあったけど、
「風につらつら」あたりからギアが入って来た気がする。
この曲はいつも、子どもの頃の、家に冷房がなかった頃を思い出す。
窓を開け放して、風を入れる。家の中で一番涼しいところを探して昼寝する。
そんな子どもの頃の風景を思い出す。
扉を開け放ったポーポー屋で、余計そんなこと思い出したのかもしれない。
いつも以上に胸に入って来る。
それにしても、この曲が似合う季節になってきたよなあ。

2部は平井さんのソロ、平井さん、ソロで聞くのは初めてだけど、
あの独特の声が、ポーポー屋によく合う。
二人ともいい声してるんだよなあ。
前から思ってたんだけど、
平井さんのギターを弾くときの膝の曲げ方が好きだ。
ロックンロール・ギタリストとして理想的な「くの字」だと思う。
今回、ソロを聴いて思ったけど、
平井さんも、すごく言葉を大事にするソングライターだと思う。
丁寧にひとつひとつの言葉を歌詞にそっと置くように並べているのがわかる。
そんなこと考えていたら、MCで「Oh!Yeah!」みんなが使うけど、
元々の意味をみんなあまり知らない言葉、という話になって、
あ〜そういう言葉もひとつひとつ考えてから使ってはるんだなあ、
と納得した。
平井さんの研究によれば、「Oh!Yeah!」を大声で言えば言うほど、
手も一緒に上げれば上げるほど、しかも真っすぐ上げるほど、
ロックンロール度は増して、気持よくなるそうだ。

そのMCとどっちが先か忘れたが、途中でいきなり良元さんを呼んで、
平井さんの曲を二人で。
良元さん、「この歌、一番難しい!」とか言いながら、
リハ今日だけとは思えない、気持よい演奏。

また平井さんのソロに戻り最後は、観客とのコール&レスポンスで
サマフェスのような盛り上がり(20人足らずだけど)。

3部は再び良元さん。
「ジェラスガイ」久しぶりに聞いたけど、歌詞がすごくいい。
元歌知らなかったら、良元さんのオリジナルだと思うに違いない。
MCで久しぶりに良元さんにいじってもらった、
「やかましい!」と一応突っ込みながら、嬉しくてたまらない。
「月と金星」「くよくよするなよ(田渕徹さんの訳バージョン)」と
カバー曲が続き、「カバーコーナーかな?」と思ったところで、
「帰り道」。
今日のは、ホント絶品だった。
研ぎすまされていて、一瞬の無駄もない怖いぐらいの演奏。
春一のときは、この曲やってなかったけど、
あのときの演奏を思わせた。

https://www.youtube.com/watch?v=Ezqa9kJQ_O4

さあ、ここまでシーンとさせておいて、
ジーンとさせておいて、
再び、平井さんとの演奏。
何が来るかと思ったら、いきなりのユーミン。
一番、平井さんが歌ってるところで、
まあこの曲、良元さんが歌うの想像できないから、
平井さんが歌うんだろうな、と思ったら、
二番は、まさかの良元さん!
他にもそう思った人は多いらしく、
客席は、大爆笑。
良元さん「何で笑うねん!」といつもの切れ芸(笑)。
二人のギターデュオ、ホントにいい。
そして、声。そして、唄。
二人とも、歌詞を丁寧に扱う。
いい加減にノリで流さない。
音程通り、譜面通り歌うという意味ではない。
裏返しても、外しても、唄の言葉の大切さを
ないがしろにしないのだ。
「やっぱり唄が好き」というタイトルをつけたのは
中東さんの大手柄だ。

アンコールは、曲を用意してなかったのだろう、
まさかのユーミン、アゲイン!
そして最後は冒頭に書いたように、
全員で大合唱。
ワシは久しぶりに立ち上がって歌ってしまった。

ライブ後、打ち上げに参加させて頂いた。
平井さんと話すのは初めてだし、
良元さんとも久しぶりだ。
ポーポー屋自家製の美味しい梅酒、
大好物、モズクの天婦羅。
楽しく飲んで、食べさせて、頂いた。
二人とも、それぞれ若いのにしっかり考え方の芯があって、
「それが音楽に反映されてるんだなあ」と感心した。
50歳でふらふらしてるようなヤツとはモノが違う。

最後、南方向に帰る二人を見送ってタクで帰ろうと思ったら、
反対方向なのに「車乗って行ってください」のありがたいお言葉。
良元さんのお兄さんの運転する車で、
良元さん、平井さんと同乗して、
家の真ん前まで、送って頂いたのだった。

なんだか、山盛り過ぎて、申し訳ないくらいの気分になる
幸せな夜だった。

その時の速報

※動画は、当時のものが見つからなかったり、
あっても状態があまりよくなかったりしたので、
ブログへの再録編集時に、当時を思い出せそうなもの、
ということで選びました。
(20200521記)

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