佐古勇気@かつおの遊び場。
昨日はまちこの強烈な推薦で、
佐古勇気さんを聴きに宗右衛門町のかつおの遊び場に。
もちろん初めてだったけど、グッと来た。
歌詞がおもしろい。
女の子が出て行った後の部屋を「147センチの隙間」と
表現してみたり、
「一番きれいな言葉、今の僕なら、触れられない君の『おっぱい』だね」とか。
「こんなラブソング聴いたことないなあ」と
ラブソングが苦手なワシでも引き込まれてしまった。
客席には、やはりまちこに勧められてきた、
ターボー&ムニエルズのターボーくんもいた。
ターボーくんもラブソングが苦手らしく
「もうやり尽くされてるから、新しいの考えられそうにないんですよね。
でも、あの147センチには、ハッとしました。」と言ってた。
大好きな歌を歌うターボーくんと、同じところに反応したのは、
少し嬉しかったな。
そしてラストの曲「今夜すべてのバーで」は、圧巻だった。
曲もスリリングで好きやし、
この曲にあるストーリーが良かった。
酒場にありそうな風景や愚痴や会話が続く。
「人差し指がなくなるまではよくギターも弾いたもんさ」
「でかい声はでかい言葉に見える」
「君は君の答えじゃないのかい?」
バーの様子を佐古さんらしい言葉で語りながら、
「こんな素敵な物語が、今夜すべてのバーで生きてる」とまとめる。
そのバーを「えらい人もスケベな人も同じ高さの椅子に座って飲めるところさ」と描写する。
こんな風に優しくバーを歌った曲、ってあったか。
自分がバーに行く理由が肯定されたような気分になった。
もちろん中島らもさんの同名小説は知った上で、
全然違う世界を描いて見せたのだと思う。
優しそうな顔をされてるが、かなりの確信犯だと思う。
弾き語りのシンガーソングライターという共通項しかなく、
全然違うタイプの音楽なのだが、
なぜか、良元優作さんを思った。
二人とも、聞いたことのないずしんと来る言葉を、
グッとくるメロディーに乗せてくるからであろうか。
終演後、ターボーくんもワシも「今夜すべてのバーで」の入ってるCDを買った。
やはりターボーくんもあの歌が一番グッと来たようだ。
なんか嬉しいな。
楽しみなミュージシャンがまた増えた。
動画は、もちろん、「今夜すべてのバーで」。