早川義夫&原マスミ「ふたりはH」@ムジカジャポニカ。

昨晩はムジカジャポニカに伝説を観に行った。
早川義夫さんと原マスミさんの「ふたりはH」。

早川さんと言えば、グループサウンズ華やかなりし頃、
既にパンクをやってたと言われることもある
伝説のグループジャックスを経て、
一時は完全に引退して本屋さんをやっておられた方、
本人を観るだけでなんかドキドキしてしまった。
まずは、その早川さんから。

声が出た瞬間から空気が凛と張り詰める。
ああ、あの声だ。ずっと知っているあの声が、
今、生で耳に届いているんだ。
間違いなく、パンクを通過して来た声だと思った。
早川さんの歌詞は、私的で文学的で繊細なのだが、
なぜかガラスを通して、その世界を見てるような気になる。
間違いなく今現在の風景なのだが、
どうしても届かない場所のような。
電車の窓から見ている風景に近いかもしれない。
それが、そのことが切なくて、胸が苦しくなってくる。
「死」をも同列に並べて見せるような詩は、音楽は、
ただただ美しかった。

続いて原マスミさん。

原さんも声に特徴があって、
その特徴は、ワシの好みにピタリとハマる。
歌詞も自然で、てらいのないものなのに、
原さんやないと出てこない言葉が続く。
この人は本当に人間としても面白い人なんやろうなあ。
曲名忘れたけど、いろいろやったことを並べて、それぞれの最後に「ウソ」とつけるあの歌、
もう発明と言ってええかもしれんなあ。

三部は2人で。

それぞれ1人のときは、ほとんどMCなかったのに、
2人だとけっこう喋るし、面白い。
どうやら、原さんがボケで、
早川さんがツッコミのようだ。
早川さんが原さんを誉め殺したりするんだけど、
それに対する原さんの反応がいちいち意表を突いてて、
場内が爆笑に包まれる。
けど、早川さんも原さんの歌詞の凄さは認めてるようで、
2人の間の信頼関係が見えて、
微笑ましい気持ちになった。
一部は、緊張漂うステージだったので、
早川さんにもこんな面があるんだと思うと、
少しほっとしたのもあったんだろな。
気がつけば、ナオユキさんが来てて
「やばい!かっこいい!」を繰り返してた(笑)

2人のステージも、ほんとその通り、
やばくて、かっこよかった。

原さんは有名イラストレーターでもある。
原さんの描いた故松永孝義さんのイラストが
アイデアもタッチも素晴らしく、
感激したせい子さんが、
すかさず、松永さんのポスターに貼り付けた。

このイラストは移転しても持って行って欲しいな、
て言わんでも、きっと持って行くだろうけど。
そう、ムジカは来年の2月には移転が決まってるのだ。
望んでのことではないのだが。
それを聞いてから、ムジカに来るたびに、いろんな小物が、
愛おしくてならなくなって来た。

明日はムジカの周年祭。
思いっきり弾けよう。

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