サロン!雅と俗ー今日の大家と知られざる大坂画壇展&コレクション展@京都国立近代美術館。
昨日は、天気も良かったので、早めに家を出て、
岡崎公園の京都国立近代美術館に行ってきた。
お目当ては、江戸時代から、明治にかけての京都の有名絵師と大坂の交流をテーマにした
「サロン!雅と俗-京の大家と知られざる大坂画壇」に行ってきた。

江戸時代から明治になっても京都には、江戸〜東京と対抗できるほどの画壇があり、
有名絵師も、色々いたのだが、
京都と近い大坂も、京都文化の影響で、あまり知られてなくてもいい絵師もいて、
それなりに盛り上がってたらしいのだ。
大坂の絵師の展示品も、それなりに良かったけど、
「この人好き!」ってほどの知らなかった人はおらんかったなあ。
けど、元々好きな耳鳥斎の絵も多くて、全然怖くない地獄絵とか笑わせてもろた。


松本奉時の「蝦蟇図」も観たことないバージョンが観られた。

森狙仙の猿の毛並みは、やっぱり素晴らしい。

ヒネモスの名前つける由来になった俳人にして画家の与謝蕪村作品や
長沢芦雪、伊藤若冲の観たことない作品、観られたのも良かった。
京都、大坂の関係をテーマにした作品展だけあって、
京都から大坂の道中、つまり淀川下りをモチーフにした作品も多くて、
ワシの育った枚方の昔の風景が観られたり、
京都〜大坂航路の終着駅、八軒浜、天満橋、天神橋、難波橋など、
ワシが今住んでるところ付近の風景が、ぎょうさん観られたのも、楽しかった。
交流がテーマってことで、いろんな絵師の合作や、
一枚の掛け軸に、複数絵師が描いて、それぞれに署名してるんとか、
今まで、あまり観たことない絵が観られたのもおもろかった。
魚図鑑みたいなやつが、一番おもろかったなあ。
けど、京都の「雅」に対して、大坂を「俗」ってゆーてしまう、
この展覧会のタイトル、すげえな(笑)
わかるけど、大坂のも、侘び寂びの効いたもんとか雅なんとかあったで(笑)
少し、次の予定まで時間もあったので、「コレクション展」も観てきた。
これが良かった。
まず、今、向かいの京都市京セラ美術館で、森村泰昌さんの展覧会やってるからか、
こちらでも国立近代美術館所蔵の作品展示してて、
これがけっこう見応えあった。

京都市京セラ美術館に行かれる方!こっちもお見逃しなく!!
あと、嬉しかったのは、河井寛次郎さんの作品を、
違う視点から観直すコーナーがあったこと。
河井寛次郎さんをモチーフにした中村裕太さんの作品には
直接触れることができた。
さすがに、寛次郎さんの作品に直接触れることはできなかったけど、
「民藝って触れることが大事なんじゃ」ってずっと思ってたので、
手のひらで触りながら、会ったことのない寛次郎さんのことを想像していた。
その関連の特設サイト「河井寬次郎を眼で聴き、耳で視る」も面白いです。
寛次郎さんの記念館にあるものを触った感想、集めてた新聞記事、声そのもの、
いろんな面から寛次郎さんに近づけます。