カニコーセン「目黒川」考。

今日、たまたまお茶を飲んだのが、
たまたまカフェ・ド・クリエだった。

で、その店が歌詞に出てくるカニコーセンくんの「目黒川」を思い出して、
それからずっと、その歌が頭の中に流れている。

この歌はカニコーセンくんが新しい次元に入ったことを
示してるような気がしてる。
歌詞に「プランターにゴッホの耳を植えて、それが育って、白い花吹雪になる」とか
「三島由紀夫の首根っこから赤い実がなる」みたいな凄い表現があるのだが、
ワシが新次元と言ってるのは、正確にはそこではないんやろうな、とふと思う。

こういう表現は、今までのカニコーセンくんの表現の豊かさから考えて、
カニコーセンくんがシュールな表現をしてみよう、
とさえ考えれば、出てくるものだろうな、と思う。

次元を超えたなあ、と思うのは、そのシュールなブツを、
シュールな世界に置くのではなく、
日常に持ってきたところだ。
あり得ないものを現実世界に置くことで、
感情表現のほとんど入ってない曲なのに、
「ラブソングなのではないか」と思うような
豊かな詩情と表情を持つに至ったのではないか、と思った。

さらに凄いのは。今回のニューアルバム「FAKE NEWS IN MY MIND」の中で、
この曲が突出して素晴らしいのではなく、
「自分天国」や「Neurotic song」「リバーズエッジ」など、
「目黒川」よりいいかもしれない、と思う曲がズラッと並んでることだ。


ほんまにカニコーセンから目が離せないです。

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11曲入りで500円とあり得ない値段です。
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興味ある方は、お気軽にどうぞ。


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