日本銀行大阪支店、見学。

勤めてた会社の近くなので、
何度となく、前は通ってたが、
一度も敷地内に入ったことのない場所、
日本銀行大阪支店の見学に行ってきた。

あまり知られてないようだが、予約すれば、
無料で見学させてもらえるのだ。
詳しくは、こちらから。

実は、九月中旬に予約してたんだが、
当日微熱が出てキャンセル。
二度目のトライしようとしたら、
2ヶ月待ちだったので、
ようやくの本日なのだった。

日銀の門は固い。
遅刻したらキャンセル扱いと聞き、
早めに出かけたら、早く着きすぎたので、
とりあえずは、銀杏並木も色づく外観を舐め観る。
こんなにちゃんと観たこと初めてかも。

あとの説明を聴いて知ったのだが、
この辺りだけが、建築当初の意匠の残ってるところらしい。
設計は、東京駅や中央公会堂で有名な、あの辰野金吾さん。

ついでに色づく中之島。
昔働いてた会社のあるビルも写ってます。

いよいよ、敷地内へ。
もちろん門番さんに「見学です」と伝えて、名前も確認してもらったんだが、
見張られてる感が凄い。
建物の中に入るときは、金属探知機まであって、
空港並みのセキュリティ。

最初は、ビデオで日銀の役割をお勉強。
まあ、見学会だから仕方ないけど、
55分の見学時間のうち、半分近い25分のビデオって。
しかも、普通の社会人なら、ほぼ知ってることがほとんど。
建築と歴史への興味で来たワシは、
ジリジリしながら、ウトウトもしてたんやけど、
突き刺すような見張り視線で、我に返り、
めっちゃ興味ある風を装うのでした。

ようやく、行内見学。
と言っても、そら、好きなところに行けるわけはなく、
きっちり引率されての見学。
最初は、通常業務のエリアで撮影禁止だったけど、
普通の銀行とは違う感じが随所にあって、
これは、これで、おもろかったです。
全然働いてる人のいないエリアがあって、
なんやろ?思ったら、
東京の日銀本店が機能停止したときに、
大阪で代行するエリアでした。
なるほど、危機管理って、こういうことなんやなあ。

ようやく、歴史的エリア。
建築後、相当年数経って、全面的に建て直し、
となったとき、市民や府民の多くの嘆願で、
一部は保存の運びとなったようです。
ますは、階段室。

階段を支える円形のアームが美しかったです。

吹き抜け上のシャンデリア。
幾何学的な模様だけど、柔らかさもあって、ええ感じ。

扉上のステンドグラス。
中心円を取り巻く4つの円形は、両側が凹んでいる。
江戸時代の両替商の分銅がモチーフらしい。

階段手すりのデザインも細かいとこまで凝ってる。

そして、豪華な貴賓室。

窓の下には、マントルピース、それが大理石製だったり、
壁は唐紙を隙間なく貼っていたり、
天井は、格天井の変形っぽくて、彩光のため、嵌め込みのステンドグラスがあったり、
花瓶などを置く棚のために凹ませた壁の一部にも、細かい意匠が施されてたり、
床が組み木細工になってたりと、
ほんま、余すところなく、工夫が施されていた。
この部屋、もう少しおりたかったなあ。
(専門用語、ワシのいい加減知識でゆーてるので、間違い、ぎょーさんあると思います。)
たぶん天井真ん中の凹んだとこが、外から観ると、飛び出てるあそこなんやろな。

最後の資料室は、ああ、まあ、そんな感じやろね、でした。

見本やけど、40億円の札の山は、ちょっとビックリ。
あと、第28代の総裁さんが「速水優」さんで「まさる」さんと読むらしいけど、
ちょっとクスッとさせて頂きました。

まあ、一番嬉しかったんは、
よう前通ってたのに、ずっと入ったことないとこに入れたことかな。
次は中央公会堂の見学を企んでおります。

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