くるくるミラクル（みっち。＆ハシケン姉弟コンビ）＠ムジカジャポニカ。

さて、今晩もワシにとっては、
毎度お馴染みムジカジャポニカでございます。
今日のライブは「くるくるミラクル」。
ハシケンさんとハシケンさんのお姉さん「みっち。」さんが、
タンバリン博士の田島隆さんと
３人でやる予定だったんすが、
タンバリン博士が病欠で、
姉弟対決となりました。

ハシケンさん、本名は「橋本」で、
ご実家は橋本製菓舗って和菓子屋さんらしいっす。
（実際は難しい「橋」ですが、このブログでは表示できません）
字は違えど同じ「ハシモト」で、ワシも姉貴持ちなんで、
この姉弟対決、楽しみにしてました。

お二人で登場して、紹介といきさつ説明がてら、
二人でオープニングやった後は、
姉の「みっち。」さんの演奏から。
小さなカリンバを、音階楽器として使っての、
カリンバだけの弾き語り。
こんなん、初めて観るなあ。
歌がうまくないとできへん演奏ちゃうかな、
と思ったけど、みっち。さんは、うまい下手云々より、
湧き出てくるような表現力と表現欲がすごいんやないか、と思った。

ほんま表情豊かな歌を歌いはる。
ちょっと中ムラサトコさんを思い出す。

アタック音の強いオルゴールみたいなカリンバに、
深く響く声が重なって、
西洋の教会とか、イスラムのモスクとか
誰もいない石造りの建物の中で、
聴いてるかのような、
広がりと深さのある演奏、
ちょっと聴いたことない演奏に痺れてもうた。

ピアノに移動。
囁きかけるような色っぽい
ピンクレディの「UFO」がおもろかった。
うーん、一筋縄ではいかんなあ。

今度はギターに持ち替えて、
おおお！遠藤ミチローさんの「ストップ・ジャップ」！
そのままの勢いで歌い出した「黒い肌の女」が、
すごいブルージーで良かった！
なんか、かっこええんよなー。

おお！この動画、演奏してる人、みんな知ってる人や！
熊ちゃんも兄妹で出てる！

「おやつ」って曲は、石川浩司さんとやってるユニット
「おやつ」ってグループの曲らしい。
かわいらしい曲やなあ。
石川さんとのユニット、めっちゃ観たくなりました。
みっち。さん、初めて聴いたけど、
もちろん、気に入りました！！

後半は弟担当。
いきなり客席から「けんいちー！」の声。
参観日みたいやな（笑）

ハシケンさんのソロ、
音源ではよう聴いてるけど、
ライブは久しぶりやなあ。

こないだCDで聴いて感激して、
ハシケンさんにメールしてしまった「父親」を、
初めてライブで聴く。
やっぱり好きな歌やな。感激。

ハシケンさんの音楽は、
どこかメジャー感あるんやけど、
ローカリティーというか、
すごく個人的な部分も併せ持ってて、
それがちょうどバランスよく
混じってる気がする。

聴きやすく気持ちよく頭に入って来て、
流れることなく、頭と胸に留まってくれる。

リクオさんの「ソウル」のカバー。
名曲やなあ！リクオさんとも一緒にやってはるんやな。
改めて、ええ声やなあ！と感心！

ピアノの弾き語りで「窒息金魚」。
初めて聴いたけど、朗々として、聴かせる曲やった。

また楽器変わってウクレレで「感謝」。
ほんまに多才な姉弟やなあ。
和菓子屋の子どもって、
どんな音楽的才能ある和菓子屋やねん（笑）
で、またこの歌が滲み入る曲で、
聴き入ってしまう。

ギターに戻って「RERAMAKANI」。
これもCDでよう聴いた曲。
CDで聴いたとき、スケールがデカくて、
なんかドローンで深い森や群青の海の上を、
すごいスピードで駆けていくような曲やなあ、思ってたんで、
ギターの弾き語りでやるってゆーて、
「再現できるんか？」とビックリしたが、
楽器がギターだけで身軽な分、
よりスピードが増したかのような、
ドラマチックな仕上がりやった！
裏声の使い方のうまさは奄美仕込みかもなー。

と、思ってたら次は、三線に持ち替えて、
オリジナルの曲「月光の道」。
ハシケンさんは、三線、照屋正雄さんに昔、習ったらしく、
つまり、どんとさんの兄弟子らしい。
三線も沖縄民謡も「ちょっと齧りました」って感じやなく、極めてはる。
ゆっくりした曲でも、ちゃんと三線の良さを引き出してはる。
ほんまに多才やな。