「ニシムイ美術村」から感じる沖縄の強さ。

本日最後の、DVD棚卸しシリーズは、
戦後すぐの時期に、首里の近所にあった
ニシムイ美術村を特集した「日曜美術館」て番組。

こんなとこがあったなんて、全然知らんかったなあ。
駐留米軍兵や、その関係者の存在により、必要性が増したこの村は、
戦後の沖縄の問題を凝縮したような存在やと思った。
その嵐のように目まぐるしく変わる環境の中で、
自分を見失わずに、自分の画風を完成させて行った画家たちに、
唐や、ヤマトや、アメリカに、支配され、翻弄されながらも、
アイデンティティを失わない沖縄と同じ逞しさやしたたかさを感じた。

沖縄の人たちは能天気に見えてて、実は、ものすごくしぶといんじゃないか。
いろんな大国から、干渉されるけど、それをやり過ごしたり、
従うふりして中身は変わらなかったり。
そんな弱小国ならではの外交を500年続けて来た国だ。
そして、今もそれは、したたかに続いてるんやないか?
今日の知事選のあっという間のデニーさんの勝利にも、
その辺の強さが表れてる気がした。
スマホ代値下げとか、県民を馬鹿にしくさった公約なんかに
騙される県民ではないのだな。

翁長さんひとりのカリスマ性ではなく、
やり方が継承されてこそだと思ってたので、
デニーさんの勝利は、すごく嬉しい。
政権側にしたら、今頃、敵にした相手のすごさを、
やっとこさ思い知ったのではないだろうか。
翁長さんおらんくなったら、崩れると思ってたかもしれんが、
そんなことはなかった。
ということは、デニーさんがいなくなっても
続いていく可能性が高い。
あんたらが敵に回した人たちは、あんたらが思ってたほど、やわやないよ。
意思も持久力もとんでもないよ。
見え透いたウソや、実現できない公約で
切り崩せると思ってたら、大間違いだよ。

番組の話からずれてしまったが、
沖縄が新たな一歩を踏み出した日に、
今まで知らなかった沖縄の新しい面を知れて、良かったと思う。
次の訪沖では、
ニシムイ美術村のあった場所、
訪ねてみようと思う。

【追記】平井さんが、ニシムイ関連のアーカイブの存在を教えてくれました。
ニシムイの画家、玉那覇正吉の8ミリ映像

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