おばあちゃんたちのかわいくてたまらない笑顔と、その奥にあるもの。BBBムービー「花はんめ」「アリラン ラプソディ〜海を越えたハルモニたち」。
川崎の桜本に住む在日一世のハルモニたちを追ったドキュメンタリー
「アリラン ラプソディ〜海を越えたハルモニたち〜」が公開され、
それに合わせて、同じ監督の旧作「花はんめ」もリバイバル上映されたので、
両方合わせて観てきた。
公開順を追って、まずは「花はんめ」から。
もう、はんめたちが、元気いっぱいで、かわいくて仕方ない。
きっと全員、ワシの想像を遥かに超える、
凄まじい経験をしてるはずなのに、
その屈託のない笑顔は、そんなことをちっとも感じさせない。
おばあちゃん同士、寄り添って生きていく、
その現場に一度お邪魔したくなる。
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けど、「今が一番幸せ」という言葉の裏にある、
過酷な歴史にも、目を向けなければならない、と思った。
そして「アリラン ラプソディ〜海を越えたハルモニたち〜」。
こちらは、その翻弄された人生にも迫る作品だった。
一方的な日韓併合と、それに伴う半島から日本への
強制連行とも考えられるような移住。
第二次世界大戦の苦難、それが、やっと終わったかと思うと、
今度は、祖国を舞台に繰り広げられる
東西冷戦の代理戦争のような朝鮮戦争、
その後も韓国の過酷な軍事政権での迫害、
「地上の楽園」と言われた北朝鮮への帰還事業と、その後の厳しい現実。
ハルモニたちの苦難は、次々と終わることなく襲ってくるかのようだ。
だからこそ「今が一番幸せ」という言葉に繋がっていくのだろうが、
そこに今度はヘイトデモが襲ってくる。
自分が生きてることすら、否定するような人々が、
同じ国に生きてるってことは、
どれほど恐ろしいことなのだろう。
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今も終わったとは言えない過酷な現実を生き抜いて、
教わる暇もなかった文字を学び、
自分の思ってることを文字にできる喜びを感じてる
ハルモニたちの表情を観ると、
言葉の大切さを、改めて教わったような気がした。
二つの映画を続けて観たことで、
一層、いろんなことが見えてくる気がした。
ハルモニたちが心から安心して笑える日本で、ありますように。
あの溢れるような、かわいい笑顔が、いつまでも続きますように。
ところで「ハルモニ」と「はんめ」は同じ意味なのだろうか?
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