人に依存する人間でなくて良かった、。と思った。BBBムービー「成功したオタク」。
「推し」に顔を覚えられたり、話したりできるようになったファンのことを、
韓国では「成功したオタク」というらしい。
その「推し」が犯罪者になると、、。
興味深いドキュメンタリー映画ではあったが、
「ファン」とか「推し」とかいうメンタリティーみたいなもんが、
自分の中には、ないもんなんやなあ、
ということを感じて、理解できないところも、かなりあった。
ワシも、いろんな音楽を好きだけど、
基本は音楽から好きになるので、
その人が犯罪者になろうと、
今までのすべてを捨てなきゃならない、
と思うことはないような気がする。
多少は「裏切られた」という気持ちにはなるかもしれないけど。
「推し」の思い出のグッズを断捨離しようとするシーンで、
「CDは捨てられるけど、直筆のメッセージ入りサインは捨てられない」
というのが、自分のこととしては、まったくわからんかった。
まあ、そんな人がいても、全然構わないんやけど。
音楽、沖縄、映画、酒、ワシもいろんなものへの
依存傾向が強い方やとは思うけど、
人に依存する「へきが」なくて、
ほんまによかった、と思った。
きっと監督自身、この映画を作ることで、
元「推し」から卒業しようとしてるんやろな。
「別に卒業しなくてええんやない?」とも思うんやけど、
「卒業しなくちゃ、次にどこへも行けない」という気持ちは、
わからなくもなかった。
そこまで好きになれるものがあることが、
少しだけ、羨ましい気もした。
ちょっと自分の知らないファン心理みたいなものを知れて、
面白くは、あった。