吉田省念＆東京ローカル・ホンク＠ムジカジャポニカ。

今日は午前中で用事が終わり、
午後は、ゆっくり過ごしてた。
ふと気がつく。
なんやかやバタバタしそうで予約できなかったけど、
これなら行けるやん！とムジカジャポニカへ。

やっぱり聴いておきたかった吉田省念くん。
「小さな恋の物語」や「ツバメのチッタ」とか、
好きな曲聴きながら身をまかせると、
なんとなく体がほぐれてくるような気がする。
てことは、ワシ、なんやかんや、
いらんところに力、入ってたんかもしれん。

「モス」って曲、何度か聴いたはずなのに、今日が一番入って来た。
メロディーも歌詞も、そんなに激しくないのに、
ギターはけっこう色々おもろいことしてて、
それが内面の激しさに繋がってるような気がした。
省念くんらしい曲やなあ。
ギター、激しいことしてても、一音一音がとてもはっきりしてて、
美しいところも省念くんらしい。

「グランマザー」って曲では、ピアノで弾き語り。

省念くん、ドラムもチェロもうまいし、
もちろんテクだけでなく、センスもいい。
ほんまに音楽の塊、って気がするなー。
「水平線」て曲、初めて聴いたけど、めっちゃ良かった！！
なんちゃないんやけど、聴いてたらほっこり幸せになってきて、
「あーこーゆーの、作れるってほんまにすごいなー」と
幸福感の中で感心してしまった。
わ「水平線」、塚本さんとの共演があった！！

ラストの「桃源郷」も初めて聴くかな？
これも好きになりそうなええ曲！！
あーほんまに今日来て良かった！！

そして、めっちゃ久しぶりの東京ローカルホンク。
ワシ後ろの方に座ってたんやけど、
その真横で始まったので、ちょいビビった（笑）
木下さんのギターに合わせてのコーラス。
ああ！ああ！そう！これこれ！！
そしてステージに場所移して、
メンバー楽器演奏してのライブ。
やろ？やろ？これやろ？
ちょっと懐かしい気もするけど、全然守りに入ってない音楽、
痺れるくらい気持ちいいコーラス、
これが東京ローカルホンクやんかいさー！

男性グループで、こんだけコーラスが気持ちいいバンドって、
ほかに思いつかないや。
もちろん、どこぞのアカペラグループみたいに、
「うまいでしょ？」って押し付けるんじゃなくて、
さりげなく、自然に、気持ちいい。
モダンでオシャレな音なんだけど、なんかどこかに日本を感じる。
ムーンライダーズ以来の正しい日本のロックって感じかなあ。
日本でしか育たないロックやろな、って思って、
「あー久保田麻琴さんがプロデュース、
買って出たのは、この辺、感じるところあったのかなあ」と
勝手に納得した。
ふたたびステージで木下さんのアコギでコーラス。

毛穴という毛穴から幸福物質が染み込んでくる。
昔、春先に熊本の南関のリゾートホテルでフェスがあったんだけど、
そのとき、ステージの音の聴こえる露天風呂に入ってて、
ステージでは東京ローカルホンクやってて、
露天風呂に、桜の花びらがひらひら舞い落ちて来て、
あんまりの幸せさに
「もしかして、ワシら死んで天国来たんちゃいますよね？」て
確認したこと思い出した。
まあ確認した相手が手島さんで、
二人揃って天国ってことはないだろうから、
やっぱり現世やったんやけどね（笑）

そして木下さんの歌詞は、たとえば冬場にこたつに入ってたら、
こたつから出ずに全部手の届くところにあるような、
身近な言葉で、身近なことを書きながら、普遍を目指している。
いや目指してるだけじゃなく、
きっといくつかは普遍に届いている。
抽象的なことではなく、
具体的なことで普遍を表現する、
ってのは、すごいことやと思う。
ほんま玄人受け、と言うか、ミュージシャンの人たちが
めっちゃ興奮して話をするのがよくわかる。
ほんま久しぶりに、たっぷり東京ローカルホンクに浸ったライブだった。

そしてアンコールは省念くんも一緒に！

まずは省念くんの「月と太陽」。
うわ！これいい！！
ハーモニー、気持ちいい！！
省念くんのいいとこと、
東京ローカルホンクのいいとこが
みごとに一致した感じ！！
省念くん、ピアノからギターに持ち替えて、
東京ローカルホンクの「遠い願い」。

これもいい！！
省念くんのツボを押さえたリードギターが
東京ローカルホンクの世界を気持ちよく広げている。
ああ、省念くんと東京ローカルホンク、
組んでバンドとしてツアーとか、すればいいのに！！
みんなたまらず、ダブルアンコール！！
そらそやろ！
「生きものについて」って曲かな？
省念くんはブッツケで。
え？ほんまにブッツケなん？
めっちゃええ曲やし、
省念くんのソロも決まってるやん！！
最高やん！！