矢野絢子×ジェットウォン(aka黄啓傑)~嗚呼、釜ヶ崎~@釜晴れ。

もう先週火曜なのか。
ちょっと遅くなってしまったが、
釜晴れで開催された、久しぶりの矢野絢子ちゃんのライブ、
しかもこの日はジェットウォンこと、黄啓傑さんとのデュオやったんすわ。
嬉しい!

この日は、早苗ちゃんの読みが大当たり!
予約におっちゃんが多いからと、メニューに入れたクジラが、バカ売れ。
始まる前に3皿頼む人まで。
そう言えば、こないだ映画で昭和30年代までは、
日本、牛より豚より鶏より、鯨の消費量の方が多かった、ゆーてたなあ。
早苗ちゃん、さすがの才覚ですわ。

これほどおっちゃん人気が高い人と言えば、
矢野絢子ちゃんでございます。

ほら、一曲目から切ない切ない!
「泣け!おっちゃん!」と言わんばかり。
ワシ含めおっちゃんは涙腺弱いからなあ。

黄さんのトランペットがまた、涙腺を直撃しよる。
こら今日はみんな泣くぞー、と思ってたら、
明るく楽しい方面に展開。
しわがれた「絢子ー!」の声が出て飛びまくる。
ああ矢野絢子!ああ西成!
おっちゃんたちは、矢野絢子の手のひらで転がされて、
みんな嬉しそう。
まあ、ワシもそーなんすがね。
黄さんのミュートペット、ワシの大好物やからなあ。

ワシがイーグルスで唯一くらいに好きな「デスペラード」の、
絢子ちゃん訳「ならずもの」。
ええやん。

一部最後の曲は今年の夏、甲子園に鳴り響いた高知中央高校の校歌。
球児たちがこの歌、初勝利の喜びとともに歌ってたんやなあ、思うとジーン増幅やなあ。 

なんと、二部はジェットウォンの鍵盤弾き語りから!
甘いわー。
鍵盤もなかなか味がありますー。

黄さんの「帰りたい」の終わり、ちょっとだけ谷村新司先生トリビュート。

二部は、新曲二曲から。
まずは「にゃんぱく宣言」。
めっちゃ、猫!
笑う、泣く。あったかくなる。
これ猫好きの人、誰も抗えないんちゃうやろか。

「ブルーブルーバード」は、福島の甲状腺癌に苦しむ子どもたちを抱きしめるような歌。
矢野絢子ちゃんの真骨頂かもしれんな。
この人は弱いもの、顧みられないものへの視線が素晴らしいと思う。
上からでも斜めからでもなく、まっすぐ、同じ高さで対象を見る。
同情ではなく、その人の気持ちになりきって歌う。
もう何かが降りて来てるんではないか、と思うくらい、見事に。

「ファイト」は元歌の良さを残しながら、もうこれは新しい世界。
ちょっと驚くようなアレンジや。
ラストは「人生は上等だ」。
黄さん、西成のスーパーで買って来たばかりの
トイレのスッポンの先をミュート代わりに。
絢子ちゃん「それ新品やろな」(笑)

途中から、客席におった生島大輔くんがバンドネオンで加わる。
生島くん、バンドネオン構える位置、低いんで、
ワシのおったところからは、
単にステージ近くに座ってるようにしか、見えんかった。
音は、すごくええんですけどね。

西成名物アンコールの代わりの残業コール。
絢子ちゃん「残業言うな!やる気なくなる!」
言われれば、そ〜かもしれんな(笑)

アンコールは「素晴らしきこの世界」、矢野絢子ちゃん訳で。
うー!黄さんのソロも、生島くんのソロも絶品!
もちろん絢ちゃんの歌と鍵盤も。
なんか雲のような柔らかい布団に囲まれてるような幸せ感。

終わった!と思ったら、今日唯一の子どもさんのリクエスト、
忘れてたらしく、もう一曲。
「大人は信用できん」思われたらあかんしね。
おっちゃんのリクエストやったら「うるさい」で済ませて良かったかもやけど(笑)

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なんか終わり方まで、絢子ちゃんらしい、
あったかくて、ドタバタな感じの、
楽しいライブでございました。

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