アーニャ&スー、パイレーツカヌー@拾得。

昨晩は、京都拾得でパイレーツカヌーの
「ひょっこりパーティー」に。
昔はマンスリーでやってたこの催し、
今回は、何年かぶりの開催らしい。

まずは、アーニャ・ヒンクルさんと
ベスさんと沙羅ちゃんの3人で
「赤とんぼ」のアカペラ合唱。
こないだ買ったCDで聴いて、
きれいやなー!思ってたんで、
生で聴けて嬉しい!
やっぱりうっとりするくらい美しい。
3人の動画はなかったけど、
アーニャひとりバージョンがあったので。

そして、アーニャ&スーのデュオ。
スーはスーマーさんです。
まずはスーマーさんのバンジョーで
高田渡さんの「夜風のブルース」。
ゆるりとした始まり方、
二人の声が漂うように流れてくる。
発声してから耳に届くまで、
数秒かかってるんやないか、
と思うゆるゆる具合。

アーニャ&スーのオリジナル曲、
「ディープ・スノウ・イン・トーキョー」。
天使のようなアーニャの声と、
スーマーさんの甘い声が、
それぞれに聴こえ、ときに混ざる。
それはふたつの水紋が重なって、
新しい模様を描いてるよう。
派手さはないが、決して飽きることもない。

アーニャのリクエストでスーマーさんの「カラス(ブラックバード)」。
ちょっと影を感じる歌だったけど、また違う面白さがあった。

そして、二人にパイカスが加わる。
お!これはこないだも聴いた
「ワイルドサイドを歩け」のスーマーさん歌詞!
聴けば訳そうとしたわけではなく、
詞を書いてたら「テイク・オン・ザ・ワイルドサイド」て、
フレーズがピッタリだったので、
ルー・リードの曲に合わせたらしい。
スーマーさんの歌詞では「猫のような女」と言うらしい。
岩ちゃんのドブロが、ずるいくらいピカピカ光って聴こえる。
あの特徴的なリフもドブロで。
やっぱりズルい!(笑)

目をつぶってうっとりしながら聴いてると、
あれ?アーニャの声に、女声が重なってる?
目を開けると、ベスさんがいて、
コーラスつけてる!
おおお!さらにうっとり!!

ラス前の曲、軽快なノリで、スーマーさんのバンジョーが心地よい。
アーニャの声の美しさが、本当に子守唄のように心地ええ。

ラストは「行きたりばったり」。
今度は、岩ちゃんがバンジョーで、
スーマーさんはギター。
大好きなホッとする歌詞。
やっぱり始まりと同じくゆるりと終わった。

ちなみにスーマーさんが、発行してる読み物は「寒弾」という。
そしてここは「拾得」。合わせると「寒弾、拾得」やなあ、とか
アホなことを考える。
と思ったら「かんざむ」と読むらしい。
惜しい!!

アーニャの動画は、ベスさんと歌ってるのがありました。
これ、めっちゃええなあ。

スーマーさんの動画は、先日ご病気から回復されて
春にライブ復帰されるという嬉しい情報が入った
鈴木常吉さんと一緒にやられてる曲を。

Anya Hinkle

さあ、そして、拾得に帰ってきました。パイレーツカヌー!

まずは欅さんのフィドルソロから。
そこに潤さんのベースが重なり
ベスさんのボーカルが入れば、
もう、誰にも出せないパイレーツカヌーの世界が広がる。
ヨッシーのドラムが優しく曲を刻み、
沙羅ちゃんのコーラス、そしてマンドリンがふわっと世界を広げて行く。
岩ちゃんのドブロは全体にふりかける香辛料のよう。
パイレーツカヌーのホームとも言える
拾得で観られるのが、本当に嬉しい。
おお!二曲目は「ギターブルー」!
こないだも聴いたけど、何度聴いてもええ!
あああ至福ですわ。

フィドルの欅さんが作った曲は、
やっぱりちょっとケルトっぽくて、
影のあるスリリングな展開の曲。
ケルト好きなワシ好みのめっちゃかっこいい曲やった。
こんな曲にもピッタリのソロ付ける
ドブロの岩ちゃん、さすがです。

新曲「ベーキングソング」の
ベスさんと沙羅ちゃんのコーラス聴いてて、なんとなく思った。
パイレーツカヌーの音楽は、
ちゃんと生活を送ってる人の音楽なんやなあ。
歌の世界だけで成立してるんやなく、
メンバーがひとりひとり、暮らしながら、
音楽をしてるから、美しいだけじゃなくて、
柔らかい説得力があるんやないか、と。

今日は沙羅ちゃんのMCが冴えてる。
特に岩ちゃんいじり部門において(笑)
岩ちゃん、沙羅ちゃんの大学の4年も先輩らしいが、
好き放題いじられてて、
逆に、ああ仲ええんやなあ、
パイレーツカヌーのメンバー、
と思わせてくれる。
ほっこりした時間。

「グランマジョゼフィーン」だったかな?
ベスさんが作った新曲らしいが、
古謡を探し出してきたかのような
スタンダード感がある。
ベスさんの声と、岩ちゃんのバンジョー、
欅さんのフィドルが印象的やった。
岩ちゃん、忙しそうなフレーズ、
ずっと弾いて働いとるやん。
沙羅ちゃん、認めてあげてな(笑)
まあ、認めてるからのいじりなんやろうけど。

心地よい気分に浸ってたら、
もうラストソングになってしまってた。
賑やかにレディーガガの曲の
カントリーアレンジで。
「ボーン・ディス・ウェイ」
拾得は音止め時間があるので、
少し焦る沙羅ちゃんの動揺が、
ベスさんにうつったか、
歌詞忘れて、岩ちゃんがフォローする楽しい一幕も。

ラストの曲終わると音止め時間過ぎてたが、
アンコールが鳴り止まない。
ベスさん、ひとりで出てきて、
コード抜いてマイク通さず、ギターを弾き語り。
メンバーがそれに続き、コーラスで加わる。 
「どうしたらお客さんの気持ちに応えられる?」
それを考えて、対応する。
こんなとこもパイレーツカヌーらしいなー。
ほんまにええグループやなあ。
パイレーツカヌーのホーム、拾得ならではの、
ほっこりあったかい演奏やった。
今日聴いてて感じたあったかいもんを、
何年後になるかわからんが、
次にパイレーツカヌー、ライブで観られるときまで、
大切にしまっておこう。

終演後もなんか、この気持ちを続けてたくて、
閉店近くまで拾得に居座って、
パイカスの3人とスーマーさん、
あやちゃん、たまちゃんたちと、
呑み語らう。
潤さんが、だんだんお地蔵さんみたいに
固まって行くのを見るのが楽しかった。
スーマーさんとも、ゆっくり話せたなあ。
おもろかったんは、沙羅ちゃんが大学入学して、
音楽サークルに入ってきたとき、
もうOBやった岩ちゃんが
「あいつには金の匂いがする」ゆーて、
探し回ってたけど、
沙羅ちゃんは「どっかに売られてしまう!」と
岩ちゃんを避けてたって話(笑)
その頃からの縁やったんやなあ。

出かけるときは「体調悪いなあ」思ってたんやけど、
いつの間にか、すっかり体調治ってて、
日付の変わる頃、拾得から四条大宮に向かった。
四条大宮でかなり深い時間まで徘徊したが、
今日は二日酔いもない。ちょいと寝不足だが、
ええライブで、すっかり体調回復してしまったのでありました。

パイレーツカヌー

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