のろしレコードと悪魔のいけにえ＠アバンギルド。

ライブ馬鹿なんで一昨日の11月3日(日)も前日に続き、
「のろしレコードと悪魔のいけにえ」を追いかけて、
京都のアバンギルドへ。

今日はオープニングアクトで、
京都の若い人のバンド「浪漫革命」から。
名前がちょっと、こっぱずかしいので心配したが、
音は、わりとしっかりしてた。
まあ名前が名前なんで、
ちょっとそっちの傾向はあるんだけど、
基本はポップでカラフルな
シティーミュージックって感じでした。
※あくまで、個人の感想です。

ボーカル（ときどきギターも）、
ベース、ドラム、パーカッション、
サックスに、ギターが二本。
そんなにギターをフューチャーしたバンドでもないけど、
一応、リードとサイドで分かれてるのかな。
後で夜久くんが「ギター教えてもらおう」とMCでゆーてたくらい
なかなか、かっこいいギターでした。

ラストの曲は、なんか「ルージュの伝言」のカバーか？
と思うような軽快なリズムでした。
全体的に作り込んだ端正な音出してたけど、
若いから、ちょっとはみ出してもええんちゃうかな？と、
そーゆーのが好きなおっさんは思ったのであった。

そして、今日も6人で始まりました、
「のろしレコードと悪魔のいけにえ」。
今日の一曲目は、昨日ラストにやった曲かな？
三拍子のいなたい曲。
ハラナツコさんの伸びやかなアコーディオンと、
折坂くんの繊細なバンドリンが好き。
切なく、懐かしい響き。

ハラナツコさん、ほんまにおもろい音出すなあ。
アコーディオンとサックスって組み合わせも面白いけど、
ときどき、何の楽器かわからん音が鳴ってて、
「誰が何演奏してるの？」って探したら、
ハラさんのサックスやったりした。
聞くと、チンドンやったり、いろんなことしてはるらしい。
めっちゃ気になったので、後日調べると白崎映美さんとも
いろいろやってるらしい。
ようわかるわ〜〜！ほんで聴きたいわ〜〜。

「ボロ靴を引きずって」って歌詞の曲、
一瞬、文ちゃんのボーカルと
バンジョーだけになるときがあって、
そこが印象に残った。
あー文ちゃんのソロも聴きたくなったなー。
「サンシャインレディ」聴きたい！

次は夜久くんの「チャイナガール」。
宮坂さんとあだちさんの作るグルーヴが、
力強くて、踊り出したくなるほど楽しい。
その上で、夜久くん、楽しそうに歌ってる。
そー言えば楽しそうに歌う夜久くんて、
あんまり観たことない気がする。
どんどん広がってるんやろなあ。
これからが、ますます楽しみ。

折坂くんのソロボーカルの曲。
なんやろ、折坂くんのボーカルは、
別に古くもなんでもないのに、
なんか中原中也とか、宮澤賢治とか、
ひと昔前の詩人の世界に重なってくる。
ワシの好きな世界なんで、嬉しいわー。
この日はやらんかったけど。ソロで聴いて、
衝撃を受けた歌。
最後の「やまぬやまぬ…」って繰り返すとこ、いいなあ。

いきなりライト落ちて、メロディに
ならんようなギターの音。
プログレが始まるか、オルタナか、
思ってたら、夜久くんのソロボーカルが始まった。
ほんまに自分の底を確かめようとするかのような
ギリギリのボーカル、キワキワのギター。
こういう姿勢は、夜久くんが、
鈴木常吉さんやAZUMIさんと
よく対バンやってることと
無関係ではない気がした。
つまり、もちろんワシ好み。

三人揃って「なにも考えない」。
昨日と印象が違うなあ、
なんかボーカルが前に出て来てる気がする。
アレンジ？バランス？
でも、どっちもええ感じ。
昨日もやったけど、間奏部分で
折坂くんが歌詞を畳み込むように叫ぶ。
これ、めっちゃカッコええ。
そのときの荒れ狂うバックの演奏もいい！

次の文ちゃんソロボーカルの曲、
昨日は聴かなかった気がするが、どうだろう。
あ、サビ聴くとやった気がして来た！
サビのとこの折坂くんとのハーモニーがたまらん！！

そして、前に前に押し出すようなリズム！
このリズム隊、力強いだけじゃない、
頼り甲斐があるだけじゃない、
まず、カッコいい！

おー！折坂くんの「道」！ワシの好きな曲。
これも、古い詩人の作品思わすんだけど、
もうひとつ、なんとなく「紅いコーリャン」とかの
農村系中国映画を思わせるとこもあるんよなー。
折坂くんのボーカル、ときどきホーミーみたく
聴こえたりもするし。
とにかく大好きな歌が、
今日も素晴らしい演奏で聴けた。

三人ユニゾンで歌った、広くて、
ゆったりした歌、めっちゃいいなあ。
新しいアルバムに入ってるのかなあ。
昨日買ったけど、さすがに、まだ聴けてない。
入ってたらいいなあ！！

ラス前は、文ちゃんの「ダイジョーブ」。
もちろん、セカンドラインバージョン。
楽しいー！
宮坂さんとあだちさんのミニバトルも、おもろかった。
おお！文ちゃんがコール＆レスポンス、呼びかける。
初めて観た。
もちろん応える。

ラストは、ニューアルバムの
シングルカット曲なのかな？
「コールドスリープ」。
生で聴くの、まだ二回目なのに、
もうワシの中でスタンダード曲みたいに響いてる。

アンコールは、文ちゃんと夜久くんの、
ヨロヨロの物販コーナーの後で（笑）

アンコール一曲目は、昨日もやったインストの曲。
これもいなたくて、ええんよなー。
おお！最後は「アイシャルビーリリースト」やんけ！
やっぱ、このバンド、ええわあ！
ちゃんと、今までの音楽に敬意を持ちながら、
新しいことをしようとしてる。
その姿勢が、もうたまらん！！
歌詞、聴いたことなかったバージョンなんで、
後で聞くと文ちゃんの訳詞らしい。
文ちゃん、すごいやん！！
YouTube漁ってたら、この曲、「河をこえて」って
タイトルでやってたんやな。