浜田真理子with池村真理野@ムジカジャポニカ 。

昨日は、台風が少し逸れて、
雨上がりの穏やかなムジカジャポニカで、
久しぶりの浜田真理子さん。

お!一曲目から「夢の中で泣いた」。
とんちピクルスさんのオリジナルを
聴き慣れているが、
真理子さんの三拍子の「夢の中で泣いた」は、
また味わいがガラッと変わって新鮮。
ゆったりと歌い込まれるのだが、
三拍子のちょっと足元をすくわれるような不安定な感じが、
歌の世界にマッチして、さらに広げて、
夢の中にしか、自分の置き所のない感じが切ない。
もう真理子さんオリジナルの世界やなあ。

おお!ワシがライブで聴くのは初めてかも?
「トレジャー」。
真理子さんの声を聴いてて、
肩から力がスッと抜けた。
抜けたことで、今まで肩に力が
入ってたことに気がつく。
真理子さんの音楽には、
整体効果があるのかもしれない。

宮古のBLACK WAXのサックス奏者、真理野ちゃん登場!!
MCでちゃんとひと笑い取ったあと、
宮古の「トーガニあやぐ」。
真理野ちゃん、音が深くなってるなあ。
近々、山下洋輔さんとライブやるらしい。
すげーなー!
どんどん成長してるんやろな。
参考に宮古の至宝、国吉源次さんのトーガニあやぐを。

タウンガールブルーから「静寂(しじま)」。
「命全部生きたか?」という歌詞、
初めて聴いたとき、ハッとした。
真理子さんの声で言われると、
ほんまに自分に問いかけてしまう。
まだ今は、自信持って答えられない。
それに答えられる生き方をしなくちゃならん。
真理野ちゃん、いつの間にか、
ソプラノサックスに持ち替えてた。
こんな優しい音が出せるんやな。
なんとなくスティングのバックで吹くときの
ブランフォード・マルサリスの音を思い出した。

昭和歌謡のカバーアルバム
「LOUNGE ROSES」から「夕陽が泣いている」。
穴道湖で観た圧倒的な夕焼けが思い浮かぶ。
真理子さんは今も松江在住。
松江に住みながら音楽活動を続けている。
自分が一番、自分でいられる場所に住み、
一番自分らしい音を追い続ける。
また松江で真理子さんを聴きたい。

一部ラストは、続けて「LOUNGE ROSES」から、
「ヨコハマ・ホンキー・トーク・ブルース」。
真理野さんのテナーが唸る唸る!
真理子さんは、こういう少しやさぐれた歌も、
めっちゃうまくて、カッコいい。

二部は「月の記憶」から。
歌詞はロマンチックなんだけど、
見方を変えると、凍るほど悲しい歌、
だけど、限りなく優しく、温かくもある。
悲しいけど、生きていくってのは、
こういうことの積み重ねなんかもしれんなあ、と思った。

真理野さん登場して、一緒にやる一曲目は、
ほんまかー?の「ミシン」(笑)
真理子さんの曲の中で、一番怖い曲やと思う。
ほほう!サックス、こんなふうに入ってくるんや!
ピタッと寄り添うのではなく、
それぞれ独立しながら絡む感じがおもろかった。
真理子さんも言ってたけど、
ほんまサスペンス感、エラ増しでした(笑)

「上海リル」で、またやさぐれた気怠い真理子さん登場!
気怠い女性ボーカルとして真理子さんは、
ワシにとって、浅川マキさんと並ぶ
二大巨星やなー!
で、やっぱり真理野ちゃんのテナーが、
めっちゃハマる!夜の匂い、ぷんぷん!!

わ!「ダニーボーイ」!
大好きなメロディー。
なんでアイルランド民謡は、
こんなにワシにピタッと来るのか。
しかも、真理子さんの声で歌われると、
なんかもう、ふるさとに帰ってきたような気分になる。

真理野ちゃんのトーガニあやぐへのアンサーで「安来節」。
民謡の発声とは違うけど、
伸びのある真理子さんの声なんで、
安来節にも、めっちゃ合うなあ。
なんつーか、これは、もう出雲のブルーズやわ。
ブルーズとなれば、そらサックスですわ!
ええ組み合わせのデュオやなあ!
今更ながら感心する。

今日最後の曲は「場末哀歌(エレジー)」。
出雲ブルーズから、ほんまもんのブルーズへ。
いやあ、やっぱり真理子さん、
こういうの、すげーうまい!
真理野ちゃんのサックスもむせび泣くわー!

アンコールは「街の灯り」。
なんか優しくて、キュンとしてまう。
真理野ちゃんの間奏から曲は
「ミスターロンリー」に移行し、
真理子さんも、その歌詞をワンフレーズ歌って、
また「街の灯り」に戻る。
この構成、面白いけど、めっちゃ自然に流れていく。
真理子さんの歌って、どの曲も
ほんま自然で無理がない。
全部真理子さんらしいやからやと思う。

ダブルアンコールは初めて聴く。
ブルームーンカルテットの黄さんの
「すべてを失ってもいい」のカバー。
きれいな歌やなあ。
ブルームーン、久しぶりに聴きたくなった!

真理野ちゃんの演奏は、BLACK WAXの
かっこいいやつ、あげときます。
今回は、真理野ちゃんの演奏の幅が
めっちゃ広がってるのにびっくりした。
若いミュージシャンが成長していく様を感じられるのは、
おっさんの喜びのひとつでございます。

皆さん、やはり台風のことが気になるのか、
わりと早く帰られて、22時過ぎには、
いつもの24時前後のムジカの雰囲気に。
ワシは真理子さん、真理野ちゃんと、
ゆっくり話せて嬉しかった。
真理野ちゃんから聞く宮古島の土地高騰、
建築ラッシュの話は、想像してた以上で、
ほんまに不安になるくらいやった。
どうぞ、あののんびりした宮古島の良さをなくさず、
そこで暮らす人々が幸せに生きられる環境になりますように。

素晴らしいライブの後、真理子さんたちが帰った後も
なかなか帰る気になれず、
せい子さんと二人で、秋の夜長を過ごさせて頂いたのでした。

真理子さん、真理野ちゃんのマリマリーズは、
明日、和歌山でライブあります。
和歌山の方、ぜひ!!

日時:2019年10月14日(月・祝)
   19:30開演(18:30開場)
場所:デサフィナード
   〒641-0012 和歌山県和歌山市 紀三井寺807-2
    073-441-6166
料金:3,500円(ドリンク代別途)
予約:073-422-4225(和歌山音楽愛好会フォルテ)
   080-5711-1532(笹本)

そして、11月の2日は、真理野ちゃんに、
久保田麻琴さん、加瀬 達さんという豪華メンバーで、
20周年の記念ライブ!
東京なのが、ワシ的には残念です。
関東の方、代わりに行ってください!

出演:浜田真理子(p,vo)
   加瀬 達(Bass)
   MARINO(sax)
   久保田麻琴(Live mix)

開催日時:11月2日(土)
開場13:30/開演14:00
会場:東京文化会館 小ホール (上野駅前)
料金:全席指定¥4,800(税込)
★チケット一般発売日:7月20日(土)10:00-
*未就学児童入場不可
問い合わせ:東京音協 03-5774-3030(平日11:00-17:00)
主催:J-WAVE

そして、真理野ちゃんと山下洋輔さんの共演は11月6日!
これも残念ながら東京なんよなあ!

2019/11/6(水)
19:30 開演 ( 18:30 開場 )
会場:daikanyama 晴れたら空に豆まいて (東京都)
[出演]山下洋輔 / 松永誠剛 / MARINO
前売 4,000円 / 当日 4,500円
(共に1ドリンク代600円別途)

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