大山崎山荘。

京都駅で ふと次の予定まで時間があり過ぎる、
と気づく。
さて、何をしようか。

そうや、前々から行きたかった、
アサヒビール大山崎山荘に行ってみるか。
鈍行列車で、山崎に向かう。
初めて降りた山崎駅は、
今が何年かわからなくなる、
昔ながらの国鉄駅の風情を残す、
ええ駅舎やった。

踏切を越えると、いきなり思った以上の急坂。
ヒーヒー言いながら登ると
山荘の入口近くにバス停。
無料送迎バスがあったんや!
帰りは絶対これで帰る!

大阪市内ではすっかり聞けなくなった
ミンミンゼミとつくつく法師の蝉時雨。
どんどん、おばあちゃんちの夏休みな感じになる。

トンネルをくぐり、またしても坂!
もうひとふーふー言いながら
登りきった先には、
昔の洋風建築のええ感じの建物。
これがどうやら大山崎山荘。
美術館も兼ねてて、お!ちょうどミロ展、やってるやん!!
ミロの彫刻中心に、疲れない程度の点数の展示。
ミロの彫刻ってあんまり知らんかったけど、
絵画以上にのびのびと楽しく、自由で新しくて、
ものすごく得した感。

ミロが興味を持った日本の民藝運動との関わりで、
河井寛次郎や濱田庄司とか好きな
陶芸家の作品が観られたのも、得した感アップ。

常設展では、生まれて初めて、
ラスター彩を生で観られた。
あの青かー。
思ったほど、ビックリはしなかったけど、
観られたってことを喜ぼう。

建物は内部も素晴らしいのだが、
撮影禁止でございました。

なんか唯一、ここだけちょっとトーン違って、
なんか気に入らんなーと思ってた建物は、
あとで説明見ると、あのなんでもコンクリートで作って、
地中に埋めれば、自然と調和してる、
って決めつけてる、あの建築家によるものでした。
けど、その中には、常設で、モネや
モジリアニや、イサム・ノグチがあって、
そこはたいそう気に入りました。

本館の二階、見晴らしええ部分はカフェになってて、
なんとなく気分釣られてたワシは、柄にもなく、
展覧会特製ミロイメージの赤いケーキを
頂きながら、ベランダからの絶景を楽しみました。

真っ正面は男山、
真下には、木津川、宇治川、桂川の
三河川が合流して、淀川になる場所。
ちょっと木に隠れてたけど、
左には宇治、伏見から京都方面、
右には枚方から大阪方面が、見えてたはず。
もう少し、木を刈り込んでくれてたらなー、は、
贅沢な希望なんやろか。

そして、その前の庭園も素晴らしく、
少し歩いては四方を見渡し、
贅沢な時間を過ごしたのち、
学習能力のあるワシは、
ちゃんと無料送迎バスで帰ったんでした。

これで、展覧会の入場料900円のみとはお得やなあ。
またええ展覧会やってたら来よう。
家から1時間くらいのとこに、
パラダイスを見つけました。

コメント欄、盛り上がりました。
(20230829記)

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