とんちピクルスvsハウイー・リーブス「はうとん」@サロン・ド毘沙門。

本日夜は、京都に向かった。
8月16日の晩、京都に行く、
と言うと「五山の送り火かいな」と
思われるかもしれませんが、全然違うんでした。
送り火に行く人々を掻き分け掻き分け
着いたのは元田中のサロンド毘沙門。
とんちピクルスさんと、
グラスゴーのハウイー・リーブさんのライブ
「はうとん」を観に来たのである。
サッカさん、お久しぶりどす。

20時開始予定だが、それだと
送り火の点灯時間とまったく同じで、
送り火を観たい人もおるやろ、ということで、
少しずらして8時半頃のスタートと相成った。

とか言ってたら、ご近所に住むラブラブスパークの
一志さん(本日は観客として参加予定)が、
「うちのマンションの屋上で見ませんか?」と
誘ってくれはった。
お邪魔すると、あらまあ!!
右大文字、妙法、舟形、左大文字と、
鳥居以外が、きれいに見えるやありませんか!
こんなん初めて!
大文字が右から順に点火されるってのも初めて知りましたよ。
しかも、右大文字の上には、十六夜の月、
最高の送り火やないですか!
ワシもいつかは京都の墓に埋まる。
あの火に送られてあっちに戻るんかなあ。
上に行ったとしての話やが。
ええもん、見せてもらいました。
一志さん、ルイさん、ありがとうございました!

で、サロ毘に戻ると、とんちライブが始まる。
なんて幸せなんざんしょ。
(ちょっと残暑とかけてみました。)
とんちさんも初めての送り火やったらしく、
なんか高揚してる感じ。

送り火にピッタリ「夏の終わりに」の
くだりで始まる「かっこう夜風」から。
なんか完璧な流れやな。

まだ送り火の興奮が続いてるのか、
次の「どうだいドラえもん」で椅子に登って歌い出す。
珍しく歌詞が飛んでしもたのも、送り火のなせる技か(笑)
けど声にツヤがあって、ええ感じ。

「あゝ結婚」も椅子の上から。
手品もうまく決まりました。
いつもにも増して、今日は楽しい!!

ウクちゃんとネパちゃんも快調!
「パイパンラッピン」めっちゃキレてる!

ウクレレに戻って、久しぶりに聴く「君の手」。
時間をかけて熟成させた大人のラブソングって感じで、
聴くたびに好きになる歌でございます。

で、そのまま「夢の中で泣いた」。
こりゃ気持ちええ繋がり!
お盆らしく(笑)、しんみり聴かせて頂きました。

ラストはリクエストで「沖縄へ行きたい」(笑)
いやー笑いましたなー。
笑いとしんみり、緩急のハッキリした、めっちゃ楽しいライブでございました。

続いて、スコットランドはグラスゴーから来た
ハウイー・リーブさん。
ハウイーさんは、アコースティックベースの弾き語り。
もちろん初めて聴くし、観る。
声がソフトマシーンのロバート・ワイアットになんとなく似てて、
透き通ってる。美しい声やなあ。
なんかイギリスの音、って感じがする。

ハウイーさん、ベースひとつですごいいろんな音を出す。
ギターのアルペジオっぽく弾いたり、
ボトルネック使ってみたり、
昔で言うチョッパーみたいに弾いてみたり。
技法名知らんけど両手でフレットのとこで演奏したり、
技法とか詳しい人が観たら、
いろいろ解説してくれるんやろなあ。
途中で演奏したカリンバもきれいな音やったなあ。

曲もフォークっぽかったり、
ちょっとカンタベリーサウンドっぽかったり、
けっこう激しいのもあるし、
幅広いんだけど、共通して感じるのは、
パンクを通過した音やなあ、ということ。
そこが共通してるので、どんな音楽やっても、
ぶれてる感じは全くない。
ハウイーさんの音楽としか言いようのない独自の世界がある。
あとで、とんちさんの説明見たら、
アンプラグド・パンクと言われてるらしい。
なるほどなあ。

ハウイーさん、何喋ってるのかほんとわからないんやけど、
喋り方に茶目っ気があるので、
みんなわからんまでもMCで笑いが起こってた。
最後の曲のコール&レスポンスも難しかったけど、楽しかった。

アンコールはハウイーさんが、広島の原爆資料館で見た
原爆で目の溶けてしまった少女が、数年後に撮った家族写真、
眼帯をして、その上に目を描いてる家族写真を見て、
インスパイアされた曲。
そのエピソードは、あとでとんちさんが教えてくれたんだが、
なるほどなあ、と思う深くて、思慮に富んだ気のする曲だった。

アンコール後、ハウイーさんがとんちさんに
「ウクレレで何かやれ!」と言ってるようだ。
気遣いもできる人やなあ。
それに応えて、とんちさん、この季節限定の
「スイカのセレナーデ」。やった〜〜!

空腹で行ったワシは、とんちさんのライブ中にパスタを、
(なんや難しい名前のやつ)
ハウイーさんのライブ中にはハタハタの一夜干しを頂いた。
大好物のハタハタがほんまに美味しくて!
サロ毘は、料理が美味いのも、
お気に入りポイントのひとつなのだ。

楽しかったけど、終わると22時半近く。
送り火で京都のホテルが取れず、
西成に戻るとんちさん、ハウイーさん、
急いで片付けして、
ワシも一緒にお京阪の最終一本前で、大阪に帰ったのであった。

送り火観られたし、サロ毘久しぶりに行けたし、
とんちさん、キレッキレやったし、
初めて観たハウイーさんもめっちゃ良かったし、
これ以上ない、お盆の最終日でございました。

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