矢野絢子@釜晴れ。

昨日は久しぶりの釜晴れ。
居酒屋絢子&矢野絢子4月から7月まで、
4タイトル連続リリース記念レコ発。
4連続て、すげえな。

ライブ前の居酒屋絢子は、絢子さんを交えて、
ゲラゲラ飲む時間。
絢子さん、ど土佐弁でまくしたて、
のどちんこ見えんばかりに口開けて笑う。
そのうち、ワシの相方のような川島くんも登場し、
「もうライブなくてもええか」くらい楽しい。
ま、やっぱりライブは楽しみなんだけど。

そんな感じで、あったまったとこでライブ始まる。
今回は、4月からのリリース4作品を
紹介しながらのライブ。

まずは「焔(ほむら)」。
これは沖縄の銀天団と、香取光一郎さんとのコラボ。
銀天団はコザ銀天街をアジトに
活動するダブバンド、
香取さんは、こないだ沖縄であったときは、
ほのぼのアコーディオン演奏で
歌声喫茶やってたんで、
この組み合わせ、どーなるんや?
と話を聞いたときから思ってた。
今回は、そのCDの曲を矢野さんひとりで。
今までの矢野さんとは、ちょっと違って、
なんか硬質なイメージがあるが、
でもわらべ歌っぽい優しさもある。
子供の頃、田舎のばあちゃんの家行って、
遊んでるうち、知らん間に人気のない
神社の境内にいてたような、
怖くて、懐かしい感じ。
声は、強く伸びる声、そこはやはり矢野絢子だ。
沖縄メンバーとのコラボだったからか、
山之口貘さんの詩に歌を付けたのも一曲あって、
おおお!と、嬉しかった。

2枚目は「クロスロード」。
矢野さんは高知在住。
22年間高知で友だちとやってた店を
昨年卒業したらしい。
そこのラストライブをCDにした
ピアノだけの弾き語りアルバム。

一曲目、いきなり中也の「頑是ない歌」に、
メロディーを付けた曲から。
伸びやかな声、いいな、
このコーナーが一番、
素の、いつもの、矢野絢子さんに
近いかもしれない。
このコーナー最後の曲「テロテロ」。
伸びやかで元気な声の後ろに
チラチラ見える優しさと弱さ、
自分の弱さを自覚することは、
人に優しくなれる武器なのかもしれないと思った。

それにしても今日は年齢層が高い、
しかも九割以上が男性。
加齢臭がドレスコードなのか。
これが、矢野絢子さんのファン層なのか、
釜晴れの客筋なのかはわからんが(笑)

休憩挟んで、二部は、
足田メロウさんとコラボして作った
絵本&CD「ニーナ」のタイトル曲「ニーナ」。
タイトル曲と言うより、この曲自体が、
ひとつの美しい物語になっている
10分に及ぶ大作。
物語に負けず劣らずメロディーも美しい。
きっとメロウさんの絵本も美しいんやろな。
後ほど、見本を観て購入。
メロウさん!すごい!!

最後は絢子さんの地元、
土佐の言葉で作ったアルバム
「土佐べんのうた」から。
もちろん、ところどころ意味の
わからないところはあるが、
ワンマンでここまで聴いて来たら、
もう既に言葉でない部分で、
十分伝わってるんやないかな。
この人は、笑ったり、怒ったり
泣いたりしながら、
自分のためだけじゃなく
人のためにも、きちんと毎日を
生きて、いろんなこと感じて、
そこから歌を作ってる人だと思う。
絢子さんの歌で聴くからか、
土佐弁て、思った以上に、
音楽的に聴こえる言葉なんやな、
と感心した。

ラス前は「ろくでなしって呼んでください」。
会場も加齢臭がむせ返るほどの盛り上がり(笑)

ラストの「人生よ上等だ」で、
さらにそれを上回る盛り上がり。

当然のアンコールは、夏休みっぽく「カントリーロード」。
絢子さん、今年の夏ツアーは、
ご両親と子どもさんと来てて、
ツアー終了したら、たっぷり遊んで帰るそうだ。
終わりたくない客の気持ちが伝わったのか、
繰り返し繰り返し続く、
「カントリーロード テイクミーホーム…」

リクエストおひねりが入って、
ダブルアンコール(笑)
矢野さんが震災の後に作った歌「露草」。

最後は泣ける歌で締めはりました。

終わったとき、手のひらがじわーんと
熱くなってた。
矢野絢子とは、こんなすごい歌い手だったのだな。
と改めて実感しました。

終わってから、楽しい打ち上げ。
ワシは次の日(今日)、
朝から予定があったので、
早めに帰るつもりだったのに、
気がつけば、矢野さんも車でお迎えがあって帰り、
川島くんもええ気分で帰り、
最後は、早苗ちゃんとカオリーニョさんと
三人で地下鉄最終の時間まで、
素晴らしいライブをしがみながら、
久しぶりにカオリーニョさんの
楽しいお話を聞きながら、
過ごしたのでありました。

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