浜田真理子「君に捧げるラブ・ソング」

もともと好きだった岡林さんの曲だが、
浜田真理子さんがカバーされてるのを聴いて、
歌詞が、滝のように心になだれ込んで来た。

なんて嘘のない歌詞だろう、と思った。
人と人の距離は決してゼロにはならない。
痛みのすべてを分かることなんて、できない。
だけど、諦めない。
見つめることしかできなくても、
それを続ける。
なぜなら、と考えると、
この曲のタイトルが、すんなりと頭に入って来た。

「何もできはしないそんなもどかしさを
 逃れずに歩むさそれがせめてものあかし」
これが、人と人との繋がりの最大限かもしれないな。

これを浜田さんの透明な声で歌われると、
本当に素直にうなずけてしまう。

「ラブソング」とついてはいるものの、色恋の気配はない。
なぜ、こんな歌詞になったのか気になって調べてみると、
これは岡林さんを撮り続けた、親友でもあるカメラマンが
若くして倒れたとき、立ち尽くすしかなかった気持ちを
歌にしたものだと知った。
調べて良かった。さらに素直にこの曲を好きでいられる気がした。

岡林さんバージョンも素晴らしいです。
是非、併せて聴いてほしいです。
岡林さんバージョンは、こちら。

『君に捧げるラブソング』

作詞・作曲;岡林信康

悲しみにうなだれる君を前にして
そうさ何もできないでいるのがとてもつらい
せめて君のために唄を書きたいけど
もどかしい思いは うまく唄にならない
いま書きとめたい唄 
君に捧げるラブソング

君の傷みの深さはわかるはずもない
何かふたり遠くなる目の前にいるというのに
そうさぼくはぼく君になれはしない
ひとり戦うのを ただみつめているだけ
いま書きとめたい唄
君に捧げる ラブソング

ふたりはためされてるの君は僕のなに?
これで壊れてゆくなら僕は君のなにだった?
何もできはしないそんなもどかしさを
逃れずに歩むさそれがせめてものあかし
いま書きとめたい唄
君に捧げるラブソング

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