相模原事件があらわにした日本の現在地。
あの相模原の被告は、事件の前、生活保護を受けていたらしい。
それを苦に感じていて、自分を「役に立たない人間」と
認識していたという。
彼の言う「役に立たない」は言い換えると、
「公的資金を使うが、自らは生産を行わない人間」ということだと思う。
だから、あの事件を起こして、役に立たない人間を減らすことで、
役に立つ側に行こうとしたのか。
恐ろしい。。
恐ろしいのは、人間より金が基準になって、
「役に立つ、立たない」が判断されていることだろう。
そして、もっと恐ろしいのは、この基準が、
彼だけのものではない、ということではないか。
どんどん不寛容になっていくように見えるこの社会が、
この人間と人間を分断するラインを引き、
弱い人間を孤立させていく。
その先にあるのは、、一人残るまで、
人間を役に立つ立たないで区別していくチキンレースではないか。
そして、そのレースが終わった後にあるのは、
すべての人間が孤独に震える社会ではないのか。
コメント欄、大変興味深かったです。
(20230508記)