なにわドヤフェス＠ピースクラブ 。

今日、昼過ぎからは、大国町のピースクラブに
「なにわドヤフェス」行って来た。

今回のライブは少し説明が必要かな。
ザクッと説明すると、
ステージ４の癌患者、１０回以上癌になり、４０数回入院して、
余命半年宣告受けてもう7年、というまっちゃきさんが、
癌検診の大切さ、その前に癌保険に加入しておくことの大切さを
身をもって感じて、それをみんなに伝えようとして始め、
それに山川のりをさんが共鳴して、
全国で回を重ねてる手作りフェス。
趣旨に賛同するプロミュージシャン、素人、入り混じって、
出演するのが楽しい。
今回は、障害者施設、ピースクラブでの開催で、
出演者にも観客にも、障害者がたくさんいる。
なんか、そのことで、始まる前から余計ワクワクした。

今回は、来たくて来れなかった友人もいるので、
ちょっと細かく書いてます。

まっちゃきさんの挨拶に続いて、
まずは、ピースクラブの障害者、職員さん、
みんなで、「島んちゅの宝」を。
障害者が大声で歌ってる。
ああ、やっぱりみんな歌うのが好きなんだな。
歌の力って、やっぱりあるんだな、
と思って嬉しくなる。
なんかほっこりした気分にもなった。

続いては、村山堅治さん。
紀州田辺からはるばる、ようこそ！
ちょっと照れながらの演奏だけど、
もっと自信持ってやってくださいよ〜
ギターも歌も上等、上等。
途中で加わった平阪さんのカズーも上等でした。

寝木裕和さんはときどき釜晴れで姿はお見かけするが、
演奏を聴くのは初めて。
「僕の好きな先生」のサンバ・バージョン、
めっちゃお洒落でした。
オーガニックの歌、社会派のボサノバって、
おもろいなあ、思いました。

東京からサンシ・モンさん。
ちょっと渡さんっぽい感じもあるなあ。
「常磐線」て、曲、なかなか良かった。
もしかしたら、今日一番の掘り出しもんかな？
動画でバンドバージョン観ても、なかなか良かった。

さあ、そして、中村川島。
ワシの心の相方（笑）川島くんが、三線で登場。
めっちゃ上がってたけど、衣装まで用意して、
スイッチ切り替えて、挑まはりました（笑）
おお！ちゃんと民謡の声になってますやん！
ちゃんと日頃から練習してはるんやなあ。
今度はリクエストさせて頂きましょう。

飛び入りでピースクラブのさとしさん。
「ドラえもんの歌」。
ああ、なんかええ時間！

今回のフェス、釜晴れさんや、
後で出てくるたけ楽団のたけさんが
美味しい料理や酒を、びっくりするような
料金で用意してくれてる。
何を食っても安くてうまい！
すぐ横には和室もあって、布団が敷いてある。
まっちゃきさんは、年末に４０数度目の入院をしたばかり。
疲れると、布団で横になって、
キチュウくんに司会を変わってもらいながら、
フェスを見守っている。
きっとまっちゃきさんの生きるエネルギーに
このフェスがなってるんやろな。
年末にお会いしたときより、頬に赤みが差して、
元気そうで、ホッとした。

続いてはカオリーニョ藤原さん。
さすがのステージ！
声がスパン！と耳に届く。
言葉のひとつひとつから
頭の中で、イメージが広がる。
ギターの音に聴き惚れる。
ピースクラブのさとしさんが
タンバリンと掛け声で参加。
これが、タイミングもええし、
動きも良くて、ナイスアシスト！
カオリーニョさん、ほんまプロの技、
観せてくれました。お見事！
今日は、ワシのいる時間は歌わなかったけど、
もしかしたら、ワシが帰ってからのりをさんと
一緒に歌ってるかもしれん名曲を。

あうんさん・すうじぃくんは、河内音頭で賑々しく登場！
すうじぃくんのステージでも、
さとしさん、大活躍！ハイファット、叩きまくり。
絶妙のタイミングで
鳴らしてはりました。叫んではりました。
すうじぃくん、聴くたびに良くなる気がする。
ワシの耳がすうじぃくんに慣れて来てるのかもしれない。
河内音頭も、なにわブルースもたいしたもんです！
今日もやった曲、ガンホくんとやってるバージョンがありました。

ガンちゃんこと、李知承+スダッチのときも、
さとしさん、張り切る（笑）
もうさとしさんオンステージで、
他の豪華メンバーがいろいろ変わっていく感じ（笑）
そー言えば、ガンちゃんの声聴くの、久しぶりやなあ。
飲みの席では、よう会うけど（笑）
「哀号（アイゴー）」は、ほんまええ曲やなあ。
ガンちゃんの声で聴けるの久しぶりや。
やっぱりガンちゃんにしか出せない
哀しみと強さを感じる。名演や！
観客も大拍手！！反応のええ観客、
素晴らしい！！
スダッチの段ボールドラムが、
またアナログなええ味！
「ボスっ！」って、柔らかい感じがたまりません。

ペニー・スーさん登場！
久しぶりやなあー。
さとしさんは、掛け声&テキトーコーラスで参加。
とうとうコーラスまで、やり始めた！
おお、ゲストでフクリンまで登場！
ちなみに、このコンビでのフクリンの芸名は、「アナー・ルー」
最低っすね（笑）
ペニーさんの歌は、社会的に
弱者と言われるような人たちが、
必死に生きていこうとするリアルな姿が見えて来る。
汗まみれで埃っぽいけど、その姿は美しい。
窓からは、通天閣が見える。
通天閣って、こういう人が見上げるためにあるんやろなあ、
と、なんとなく思った。
フクリンのギター、渋くて最高！
ペニーさん、動画見つからず。
みんなに聴いて欲しいんやけどなあ！残念！！

さあ、次は今回、一番楽しみにしてた「たけ楽団」。
料理の準備、お疲れ様でした！
美味しかったです！！
たけ楽団、ずっと聴きたかったんやけど、
なかなかタイミング合わなくて、
ライブ観る機会なかったんですわ。
で、聴いてみると。。
期待以上！大人数の、ガサガサとした中に、
哀しさや、生きていこうとする決意が散らばってて、
まさに「西成の音」という感じがした。
スダッチは、二度目の登場。
このバンドに段ボールドラムは、ぴったりやなあ。
しかもブラシで叩いてるんで、
ほんまに柔らかくて優しい音で、
みんなを後ろから見守ってる。
こないだカオリーニョさんが
「憂歌団の島田さんの弟子なんで、
ボーカルを活かすドラムを叩く」
ゆーてはったけど、ほんまその通りやと思う。
たけ楽団、またゆっくりと聴いてみたいです。
今日は、やらんかったけど、好きな曲、
歌ってる動画があったんで、それを。

気がつくと17時。
会場の窓は東向きで、通天閣やハルカスが見える
ええロケーションなんだが、
西向きのビルが、ええ茜色に染まっていた。

ちょっと進行が巻き気味だったんで、
ムーチョくんが飛び入り！
弾き語りでは初めて観るなあ。
ムーチョくんも、サバイバー、
語る言葉に説得力ある。
お！清志郎バージョンの「デイドリームビリーバー」！
サビ部分、客席から、地響きのように歌が聴こえて来た。
ええフェスや。
ムーチョくんはバンドバージョンの動画がありました。

寺町ヨーコさんとミノハコーポさんが始まる頃には、
通天閣に明かりが灯っていた。　
ヨーコさんの歌は、人柄そのもの、
優しさに溢れてる。
ミノハコーポさんのブルースハープも、
そのヨーコさんの声をさらに外から包むように、
優しく広がって行く。

久々に聴くアンチェイン梶さんは、
フクリンのバンジョーと六月さんのブルースハープと。
ええなあ！！音の構成も、素朴でええけど、
アンチェインさんのボーカルが、最高！！
好きに歌ってたら、期せずして
トム・ウエイツになってしまったかのよう。
歌の上手い下手で言うと、下手な方かもしれんけど、
そんなことやない強さが、あるんよなー。
歌いたい衝動があって、歌がある。
アンチェインさんの歌聴いてると、
「うまく歌う」とかそんなことは、
ただのヨコシマに思えてくる。
そーゆーのが、素晴らしいと思う。
「猿噛むエブリバディー」は、
やっぱり最高！
カオリーニョさんもカバーしてる名曲ですわ。
ラストは、やっぱり、この歌「寸足らずの男」。
この歌は、アンチェインさんの人生そのものやと思う。
今日も、ジ〜〜ンとしながら聴いてた。

アンチェイン梶さんは、一度も勝たなかったボクサーとして、
アンチェインさんの近くにいたボクサーたちとの
数奇な人生がドキュメンタリー映画にもなった人。
めっちゃおもろい映画でした。

主題歌はソウルフラワーユニオンです。
ぜひ、一度、ご覧ください！！

さて、この後、キチュウくんとギターパンダさんが出演したはずなのだが、
ワシは、どうしても行きたいライブがもうひとつあって、
ここで、会場を出てしまった。
まっちゃきさん、そしてスタッフの皆さん、
出演者の皆さん、客席にいた知り合いの皆さん、
ほんますんません！
フィナーレ、どうなったのか、観たかったなあ。
「スタンドバイミー」からの「雨上がりの夜空に」やったんかな？

まっちゃきさん、また来てください！
お待ちしてます〜。