良元優作&ミーワムーラ @ポーポー屋。

今晩のライブは、珍しくアンプやマイクの
入ったポーポー屋さん。

まずは良元優作さんから。
ストラトで、名前忘れたけど、
有名な曲のカバーのインストに続けて、
マイ・ホームの英語部分だけ。
つまり、めっちゃ静かに、
ゆっくりと、始まりました。
あ、なんか、それ、ポーポー屋さんらしい。
アコースティックに持ち替えて、
春の歌ってことで「きっかけ」。
なんか、休みの日にのんびりと目が覚めて、
気持ち良くサッと動き出した感じ。
ええ始まり方やなあ。
優作さん、今日はホスト役なのか、
ここで「さあ、今日はミーワムーラさんを
聴いてください!」と、
ほんまにオープニングアクトの感じで、
ミーワムーラさんに譲る。

ミーワムーラさんが始まった途端に、
止まってた時計が動き出したみたいな気がした。
一曲目は映画音楽「道」に日本語歌詞をつけたもの。
あーこの伸びやかなミワさんのボーカルが横と縦に広がり、
深みのあるムラさんのギターが、奥行きを作り出す。
二人なのに、音の紡ぐ空間が、大きくて、
身体中を包んで、全身の毛穴から
音楽が入ってくる気分や。
「ヨタカ」は大好きな曲。
この昭和歌謡みたいな、独特のグルーブ感と、
ミワさんの声が、ミスマッチに思えて、
実はベストマッチ。
思わず体が動く。
前のめりになる。
ひたすら気持ちええ。
ミワさんは、ムラさんの本職である大工の弟子、
大工の腕より釣りのことばかり教わってるらしいが(笑)
で「お師匠さん」て曲。
めっちゃノリのいいブギ♪

この師匠と弟子トークがまた楽しいんよ!
基本的には年の割に(年だからこそ?)
やんちゃなムラさんを、
ミワさんが転がす感じ(笑)
ひとしきり笑わせてもろたあと、
またミワさんの声に向き合う。
本当に空まで抜けていくような、
風に紛れていくような。
ワシは、この声に何かを託そうとしている気がした。
けど、何を託そうと言うのか。
それはわからないけど、
きっと言葉に出来ない何かなんだろう。
初めて聴いた「かもめ」って曲は
不思議な曲だった。
前半は西田佐知子さんかと思うような
ゆっくりした昭和歌謡っぽい曲だったのに、
転調した後半は、元気のいい
クレスプキュールか、スザンヌヴェガか、
もしくは女性版アズテックカメラか、
ってくらい爽やかでキラキラした曲になった。
この曲もお気に入りにマークや!
こういう展開の面白さも、
ミーワムーラの魅力のひとつやな。
次の「えなじい」って曲も、
ゆっくり始まったかと思ったら、
三拍子になったり、アップテンポになったり、
でも、物語の世界、ミワさんの声、
ムラさんのギターは揺るがないので、
つぎはぎ感はなく、
ちゃんとひとつの歌として味わえる。
これって作曲能力だけではダメで、
全体を俯瞰するディレクション能力も
ないと、出来ないことなんじゃないかと思う。

再びの優作さんは「石」から。
ミーワムーラからいい風が吹いてるのか、
歌い切った感のある、ええ「石」でした。
ミーワムーラさんが北の国から冬を連れてきたのか、
この日は逆戻りしたかのような寒い日で
それに合わせたような冬の曲「遠い空」。
けど、それは何かを溶かしてしまいそうな
熱量を持った演奏やった。
そこからの「何も考えない」。
ええ流れやなー!
優作さん、いつになく熱いぞ。
そして季節は巡り「春の虹」が始まる。

なんか今日のポーポー屋さんは、
和気あいあいとしてるのに、
人の気持ちをドキドキさせる
不思議なムードが漂っている。
こういう相反するような感想を
抱いてしまうときは、
大抵、いいライブのときだ。
「まあいいやで日が暮れて」は、
そんなムードで始まって、
よりワシをドキドキさせた。
ああ、なんかしたくなって来た。
しなきゃいけないような気分や。
こんな気分、久しぶりやなー!
と張り切った気分になったと思ったら、
次の曲が「道間違える」(笑)
やらん方が、ええのんかいな(笑)
しかも今日のは、そーとー道間違えてた!
「パンク道間違える」とでも名付けたいほどの、
過激な演奏やった。
で、次の曲が「京阪電車」。
ムーンリバーのメロディの優しい曲。
何?この上げ下げ(笑)
でも、熱くなった後、撫でられた気分で、
悪くない気持ち良さ。
電車繋がりで「水滴」。
優作さんには珍しいラブソング。
優作さんらしい、ちょっとひねったラブソング。

ムラさん入って、スパニッシュなギターからの
「昨日見た夕陽」。
全然聴いたことのないイントロなのに、
なぜか、この曲と分かった。
とってつけたスパニッシュではなく、
ちゃんとこの曲を聴きこんだ上での
演奏だからなんだろうな。
この二人の演奏、なんか鬼気迫るものがあった。
今まで聴いた優作さんのギターデュオの中で、
一番強烈かもしれない。

そしてミワさんも入って、
なんと、
浅川マキさんの「少年」!
ボーカルは、ミワさんと優作さんが交代で。
大好きな人の大好きな曲を、
大好きな人たちに歌って、演奏してもらえる幸せ!
若干、練習不足な感はありましたが(笑)、
それはそれで、ええ味出てました。


ラストも、なんと!なんと!「500マイル」!
あああ、やっぱり今日は、来なきゃいかん日やったんや!!
元の歌詞は知らないんだけど、
やっぱり清志郎さん、ええ訳詞やらはるなあー。

アンコールはミーワムーラさんの
原点の曲らしい「海辺のあしあと」。
これもたぶん初めて聴いたけど、
印象的な曲やなあ。
スタートから、この曲か。
本当に素晴らしい。

ミーワムーラさん、明日は靭カンテの
クッダラナ祭に登場。
明後日は京都西院のオーバーグラウンドで、
ギターパンダさんと。
金曜日は西成の釜晴れで、
ヤスムロ コウイチさんと。
福島県の方なんで、
なかなか関西では観られない二人です。
この機会に是非!

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