引きこもり返上。

ようやく自分の中から「出かけたい」欲が湧いてきた。
天気予報も、花曇りだけど、雨は降らんと言っている。
買い物にも行かなあかんので、気力をふり絞るつもりでいたが、
外に出てしまうと案外体はスルスル動く。
とは言っても、交通機関使う気にまでは、なれなかったので、
チャリ散歩で、近所を回ることにした。

まずは、大川公園。
桜は、ほぼ満開、八部から九分咲きか。
平日とは言え、これほど咲いてるのに、
こんなに人のまばらな大川公園って、
初めて観る風景だ。
何しろ屋台が一つも出てない。

これはこれで、新鮮で、気持ちの良い風景だ。

造幣局では枝垂れ桜が満開のようだ。
通り抜けのメインは八重桜なので、時期的には、まだこれから、という感じ。
もちろん、今年の造幣局の通り抜けは、中止が発表されている。
残念だけど、致し方あるまい。
来週くらい、せめて大川公園側の塀の外から覗きに行こう。

人は本当にまばらだけど、お孫さん(たぶん)連れた老夫婦が、
日向ぼっこがてら、座ってたりする。
荒れ狂う世の中と背中合わせの風景だが、
のんびりしてて、和やかにも思える。
どうぞ、お気をつけください。

普段なら、屋台が立ち並んでいて、近寄れない銀橋あたりの
川べりにも、スイスイいける。
桜は、どうして水のある方になびいて枝を伸ばすのだろう。
川面を求めるようなその枝っぷりが好きで、
飽かず眺めていた。

銀橋を越えて、ずんずん進む。
広場からは、子供たちの遊ぶ声。
観光客のいない大川は、子供たちのかっこうの遊び場だ。

源八橋も越えて、まだまだ進む。
この辺はワシの未体験ゾーンだ。
水を求める桜の枝が、続いて、トンネルのようになっている。
見事。

樋ノ口町タワーマンションの麓に、崩れ落ちそうな一角があった。
人が住んでるのか、気になって近くまで行ってみた。
人が住んでるかどうかは分からなかったが、
なんとなくヤバい気配を感じて引き返した。
撮れなかったが、チラッと見えた壁も屋根もトタンの朽ち果てた建物には「〇〇リフォーム」の錆びた看板。
なんとなく悪い冗談を聞いてる気分になる。

つぐみかな?あまり人を恐れない綺麗な鳥が、すぐ近くまで来たりする。
桜の根本には、負けじと可憐な花が咲いている。
こんなことも例年の人混みの中だと気がつかないことなんかもしれん。

振り返って観ると、川側だけでなくて、反対側の桜まで、
水の方になびいている。
その結果、見事な桜のトンネルができている。
やはり桜には、そういう習性があるんだろうか。
「正の走水性」とでもいうのだろうか。

最後は、源八橋の上から、ちょうど目線の高さに咲いてる桜を楽しむ。
ここは、数年前に見つけた穴場スポット。
桜を正面から大量に観られるのがなんか嬉しい。
すぐ横に出ると、桜の中を船が行く光景に出くわす。
なんや、生活感のある船やな。
向かいの鉄橋は、環状線。
どうせなら、と電車が通るまで、少し粘る。

すっかりゆっくり桜に浸った。
頭からアレが離れることはないが、
なんやモヤモヤしてたんが多少静まった気がする。
気になってたけど入ったことのなかった
堀川小学校裏の蕎麦屋「どんぐり」で、遅めの昼食。
手打ちのお蕎麦が歯応えあって美味しゅうございました。

やはり外出も、精神衛生上、必要やな。
毎日、一度は、家を出るよう、
無理のないところで心がけようと思う。

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