夜久一@京都エンゲルスガール。

今日はずっと気になってたお店、
阪急大宮から下がったエンゲルスガールに。
まず名前が気になったので調べてみると、
昔、社会主義が新鮮だった頃の流行語
「マルクスボーイ、エンゲルスガール」から
来てるらしい。
おまけに古本、中古レコードのお店で、
ライブもやるし、お酒も料理も出す。
なんじゃそれ?と気になってた。

大宮からグーグルマップさんの
お導きに従い、最短距離を歩くと、
車も入れない路地を抜け、
京都らしい奥に小さな祠のあるような
町屋が続くが、
まったくの住宅街で、お店も少ない。
観光客が想像する京都とは、
まったく違った趣。

最後、横丁に入ると、
かいらしい町屋が並ぶ街角に、
やっと見つけた。
注意してないと通り過ぎてしまいそうな
小さなお店。

でも、中に入ると、ワシには、
パラダイスのような品揃え。
泉さんのCDが何種類も並んでる店なんて初めて(笑)

さあ、ここで聴くのは、
久しぶりの夜久一(やく はじめ)くん。
いきなり、こないだ対バンした
カニコーセンさんに「 夜久くんはキレンジャーやね」と言われた話(笑)
夜久くんの所属する「のろしレコード」で、
今一番売れてるのが折坂悠太さん、
次が紅一点の松井文ちゃん、
で、その次の夜久くんを
カニさんらしく揶揄ってゆーたみたいだが、
夜久くんは、ただただ食べてる
キレンジャーがあまりお好きではなく
少し傷ついた模様(笑)
カニさん、悪人部分が、
こぼれ出てますよ(笑)

さあ、そしてライブ。
最初聴いたときは、声のデカさに
ビックリしたが、
聴き慣れてくると、そのデカさの中にも
歌に細やかな表情があるのが分かって来る。
ギターもやはり繊細で美しく。
「赤とんぼ」など、童謡を歌っても、
ギターとボーカル、それぞれが立っている。
夜久くんは、きっと、いろいろ
迷ったりはしてるけど、
芯のところでは、
どういう音楽がやりたいのか、
自分でよく分かってるんだと思う。
そうか、大声が気にならなくなったのは、
慣れたのもあるけど、
夜久くんが、やりたい音楽に近づいて、
表情が細やかになったんで、
その表情の方に耳が引っ張られる
からかもしれない。

今日の相方は、パイレーツカヌーの岩城さん。
この組み合わせが観たくて、
京都まで来たのだ。
いきなり、鈴木常吉さんの「鉛の兵隊」。
抑え気味の夜久くんのボーカル&ギターに、
静かに狂う岩城さんのドブロ。
なんて切ない「鉛の兵隊」!
続いて、浅川マキの「少年」て、
キュンキュンくるやんかいさー!
一部の最後は、宮沢賢治の「星めぐりの歌」。
これ、あとで知ったんだけど、宮沢賢治自身の作曲らしい。
元々の詩の世界を大切にしながら、
気持ち良く拡げている。
ワシの好きな方向に
大きく成長してた夜久くんと、
岩城さんのさすがの凄さを実感して、
大満足の第一部でした!

二部もしっとり、ええ気分で始まった。
一曲目終わった後のMCで、
平井正也さんから聞いた話を聞かせてくれた。
「想像や夢の中で見た場面を歌にすると、
現実が歌に寄って行ってしまう」。
ええ、話だ。
そう言って始めた、旅芸人を
テーマにした夜久くんのオリジナルソング、
ルーツミュージックっぽさもあって、かっこいい。

それを、また岩城さんが最高に色付けする。
夜久くん、岩城さんのコンビ、いいなー、
すっかり気に入った。もしかしたら、横浜のシンガーと
京都のバッキングって、相性ええのかな?
スーマーさんのバックで、岩城さんもいる
パイカスがやったときも
相性の良さにビックリした。

再び、夜久くんひとりで「北国の少女」。
あーこれはテンポとか気にせず
自分のタイミンでやりたい曲だわ。
伸ばすとこは、好きなだけ伸ばして、
畳み込むとこはグググっと。
よく夜久くんと共演する
AZUMIさん譲りの、ソロプレイ。
あとで聞いたら、なんと!
富山の大谷氏の曲らしい。
意外だけど、言われたら納得!
一人の夜久くん聴いてて、
グググっと、自分が掴まれてることに気がついた。
ワシが言うのもおこがましいが、
夜久くん、ほんまにええ歌うたいに、なって来てるなー。
攻めどころ、ためどころ、引きどころ、
すべて、自分ならではの、考えと
表したいもんがあって、
やってる感じが、ほんといい!

アンコールは、また岩城さんと。
西岡恭蔵さんの「ジプシーソング」。
若いのに、ええ選曲するなー。

岩城さんもゆーてたけど、
夜久くんには「歌の力」があるから、
そこに芯があるから、
何をやってもどんなことやっても
ブレない感じがあって、
安心して、浸れるんよなー。

ライブあと、めっちゃうまいカレーと
これまたうまいジンジャエールを
頂きながら、
夜久くんや、岩城さん、
エンゲルスガールのご主人さんと
よもやま話。
この話も楽しくて、
もっともっと話したかったんだけど、
ど平日だし、もう一杯飲んだら、
帰る気なくなりそうだったので、
店を出て、大宮駅まで向かったのだった。
最後、トイレに寄ると、
トイレまで、ワシにとってはパラダイスだった。

半月に亘った夜久くんの関西ツアー。
まだもう少しありますよ。

●4/13大阪寺田町「デラビッチ」「SHADY LANE」w/ナイルパーチ富樫
●4/14大阪昭和町「Dutch」w/ROIKI
●4/15大阪ミナミ「Bar Sophia」w/たーぼー

詳しくは、それぞれのお店をググってみてください!
それくらいしても値打ちあるくらい
いい歌うたいですよ!

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