このとき、生まれた歌。

良元優作さんから、新しい歌が届いた。

まさに、今、こういう時だからこそ、
生まれるべくして生まれた歌だと思う。
数日前、twitterの「#うたつなぎ」でチラッと歌ってくれてから、
気になって仕方なかったが、
昨日やっと、そのフルコーラスが聴けた。
短い曲だが、何回も繰り返し、聴いている。
肩から力の抜けた感じが素晴らしい。
きっとこの戦いは、長く続く。
頑張りすぎて、息が切れてはいけない。
こんなふうに普段着のまま、希望を捨てず、
続けていかないといけない戦いだろう。
そう思うと、この映像もぴったりだと思う。
すごいタイミングで届けてくれたものだ。

これに関する優作さんの文章も良かったので、引用させて頂く。
(原文はこちら。)

昔、チチ松村さんのお宅に遊びに行きました。 その時 

「良元くん これ歌いー」と言って作ってくれてた歌がありました。
 それはスウェーデン・フォーク の traditional song でチチさんが歌詞をつけたものでした。
  チチさんのこの歌の歌詞は僕には 大きすぎて、 その時の僕は、歌えないなと思って
  ライブでもほとんど演奏していませんでした。
  テーマが大きくてと言うか、歌えなかったんですが、いつか録音しようと思っていて今回の録音にいれました。

 3月24日から28日までの 松山の鶴さんのスタジオでの4日間の最終日。
21時までしか音出しが、出来ない状態で20時半くらいになって僕が思いついて、みんなで歌おうということを、服部君と三島さん山中カメラ君に話して、1時間程度で録音しました。

これが肩の力の抜けたいい録音になりました。
3月23日に 十三レインコートでライブをして、24日~28日まで4日間、その間、東京で住んでる、服部くんと みしまさんは大阪の僕よりも、もっともっと心配だったかもしれません。ネットでみる限り、どんどん東京は状況が変わっていき、帰る日にちょうど、もしかしたら東京がロックダウンされるかもしれない、という状況の時だったので、その東京に家族がいて、帰らないとだめだ 、どんな状況になっているのか見えず、緊迫してたのかもしれません。一週間でがらっと変わっているかもしれない。
 
後日 服部君が チェロとビオラをこの曲に重ねてくれる連絡で、 

 実は あの録音をしているときに胸に来るものがあったと電話で話してくれました。
 この歌を録音物として出す前に、先に 今、聴いてもらいたいという事で チチさんに了解をもらい、そして聴いてもらえる 媒体が”youtube”しか知らないので、
 
 音楽のみ、よりも何か映像を、と思いつきで自分のスタジオで掃除しているところを 簡単にデジカメで撮影しました。

少し”心”が 安らいでくれればいいなと思っています。 

ワシは、実は音楽で世界が救えるとは思ってない。
だけど、だれか一人でも、その音楽で心をなだめられる人がいるなら、
誰か一人の人生に、いい影響を与えることができるなら、
それだけで、その歌は存在価値があると思ってる。
他の誰にどれだけボロクソに言われようと、
その歌が、この世に存在した意味は、十分にあるのだと思う。
初めて聴いた瞬間から、この歌はワシにとっては、大切な歌になった。

繰り返し、この歌を聴いてるうちに、ある歌を思い出した。
その曲も、ワシが弱ってるときには聴いて支えて頂いてる歌だ。

ワシがよく聴くのは、オクノ修さんのオリジナルだが、
動画では見つからなかった。
でも、この大工哲弘さんバージョンも大好きだ。

この歌には、諦観と希望を感じている。
きっとハートランドに人が到達することはない。
だけれども、あると信じて、それを求め続ける。だからこそ生きていける。
そんな悟りの向こうにある、生きていく姿勢を感じるのである。

「言葉は手に変われ」という歌詞がある。
「手に変わる」ではなくて「手に変われ」である。
つまりこれは、希望。本当に言葉が手に変わることはない。
言葉には、手のような力はない。
だけど、言葉に、その力を求め続けるのだ。
前を向いて、生きていくために。

この大工さんバージョンのアレンジをされてるのは、関島岳郎さんらしい。
そのアレンジで演奏された、もうひとつの動画も紹介しておこう。
これも、大好きで、何度も観た動画だ。

「ハートランド」の収録された音源はこちら。

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