良元優作&ナオユキ@カクレンガ。

雨が降ってるけど、そんなに冷たくない。寒くもない。早くも春の雨なのか。
そんな平日の雨降り、流行りとは違うお洒落な半地下の落ち着いた店、
カクレンガでの良元優作さんは、雨降りの歌から始めた。

夕日の似合う町、と言うか夕日が信仰にまでなった町、四天王寺。
二曲目は「まあいいやで日が暮れて」。
優作さん、気候とか場所とか、意識してるのか、動物的な勘なのか、
たぶん、無意識のうちに、この日、この町で歌う曲を選んでるんじゃないか、
そんな気がした。

そしてお店に感謝する「永遠にこのままのわけがない」。
空からの雨、西の地平線にしずむ夕日、今いるお店、と、
視線が上から地平に下りて、今いる場所まで近寄って来たって気がした。
他のお客さんは誰もそう思ってないだろうし、
優作さんも思ってないだろうけど、ワシには、そう思えた。
だから、ワシには、それで正解なのだ。それでいい。

今日の出来事を歌い込んだ歌詞のアレンジが楽しいな。

次の曲が「負けへんで」やった。とうとう目線は自分の中に向いたのか。
まあ、この辺からワシのこだわりは、どうでも良くなってきた。
曲に集中する気持ちが勝ってしまったのだろう。

この「負けへんで」のギター、ちょいやさぐれてて、むっちゃかっこ良かった。

カクレンガは、石の壁。なんか音の響き方が独特な感じ。
その壁を背に、今やレアキャラになった山ちゃんが、
じっと優作さんを見つめていた。山ちゃん、久しぶりの優作さんはどうや?

「ドック・オブ・ザ・ベイ」で優作さん、口笛吹くが、
今日は調子悪いみたいであまり音が出ない。
諦める感じが、ちょっとかわいらしかった。

「これ、なんか今日やりたかったんですわ」ゆーて始めた「昨日見た夕日」の
ギターの迫力がどえらくて、一瞬、びびるくらいやった。名演!怪演!!

アコーディオンで「ケ・セラ・セラ」。あーまたアコーディオン、
上手くなってはる。横揺れが気持ちええなあ。

ピアノも上手くなってはるなあ。
やりたいことに、技術が付いて来た感じかな。
まずやりたい音楽がある。
技術が先走る人とはスタートラインから違ってる。
技術先行ってのは、いつかAIに抜かれるんやろうけど、
やりたい理由とかは、絶対AIにはないんやろな。
やっぱりワシはこっちが好きや。
結局ワシは人が沁み出してる音楽が好きなんやなあ、
と沁み出しまくりの「アローン・アゲイン」聴きながら思いまし。

対バンあるのに、アンコール!ええお客さんやなあー。
アンコールはリクエストで「帰り道」!
歌の季節とは、全然違うのに、今日の帰り道の切なさがやばいレベルやった。
この歌に泣かされるのは、何回目やろか。

なんだか、今日は涙脆いワシ。
なんでやろ、と休憩中考えてて、あ!そうか!と思い至った。
この店は、一昨年の秋、手術から2ヶ月ほどして受けた検査の結果が良くて、
酒を解禁した店やった。
そのとき演奏してたんも、もちろん良元優作やった。泣けるはずや(笑)

休憩挟んで、対バンはナオユキさん。
そー!今日はワシの好物対バン。
たまらんですわ!

ナオユキさんのぞっこんファン、ナオユキさんに言わせると
「俺のプロのファン」山ちゃんの顔が緩みまくってる。久しぶりやもんなー。

ナオユキさん、今日も、もちろんおもろい。
おもろいだけやなく、カッコよくも見えるワシ、
ちょっと何かが、危ないのんかもしれん、、、。(笑)

今日は新ネタも多く、それがことごとくワシのツボにハマってくる。
そら笑うしかないやろ。

今日の表情、すごいなぁ。もうネタとか関係なくても
ワンポーズで笑わされてしまう。
不随意筋まで、意識的に動かしてるんちゃうやろか。
ネタの語り方も、ムダがない。
いや落ちに対しては回り道してたりもするんやけど、
それが全部笑いに繋がってる。
ほんまムダなく、油断できん(笑)

短い矛盾ネタの連発も初めて聴いたけど、おもろかったー。これもツボ!

後半は、なんかすごいスピードのマシンガントークになった。
普段のナオユキさんがブルースなら、これはブギウギか?(笑)

ナオユキさんのネタは、ときどきワシらの理解力を試してるような
ネタあるから油断できんなあ。
ちょっとしてから「ああ」と遅れて理解して笑ってしまうところ、
何箇所かあって、少し恥ずかしかった(笑)
おまけに失業者ネタに我を忘れて笑ってて
「笑ってる場合ちゃうやん!」思うてしまうワシ(笑)

振られた男ネタの泣きがすごかった!「泣きじゃくる」言うんは、
「泣く」と「しゃっくりする」がくっついた言葉なんやなあ、
と泣きじゃくる男ネタのナオユキさん観ながら思った。

腹を抱えたまま、ナオユキさん、終了。
また聴いたことのないネタと、観たことないナオユキさんを観せてもろた。
あー満足!久しぶりの山ちゃんも満足そう。

最後は、ナオユキさんと優作さんが一緒に。
この二人がステージに一緒にいるのは、ワシの大好きな光景。
優作さんボトルネックで「ヘイヘイブルース」っぽい演奏。
それに乗せるナオユキさんネタ。
曲がブルースであれば、どんなものでもめっちゃ自然に
メロディーを即興で付けて、ネタを乗せていく。
ナオユキさんの体内リズムは、きっとブルースなんやと思った。

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