良元優作＠くれは中島酒店。

6月9日土曜ロックの日、
夜の部は、十三中島酒店「くれは」で、
良元優作さんのライブ。
お店には何度か来てて、大好きだったんで、
ずっとここで優作さん、
聴いてみたかったんだけど、
なんかタイミング合わなくて、
初めての「優作さん@くれは」。

カウンターの立ち飲み屋で、
端っこで観てたので、
音がどーかな？と思ってたんだけど、
近くにスピーカーがあって、
ギターの弦が指で擦られる音まで
聴こえて、嬉しい！！
さすが十三の立ち飲み、
いつもより年齢層も男性比率も高くて、
和やかは和やかでも、
先日のポーポー屋とは大違いですわー。
だって、前川巧ちゃんが、
馴染みすぎて、どこにおるかわからんかったもん（笑）

天気良く日差しがきつかった日の夕方に聴く
「風につらつら」は、なんだか
シャワーのように気持ちええ。
曲のバックには小銭の転がる音、
皿の割れる音、
ああ、中島酒店らしいわー（笑）
このざわざわしてほのぼのした感じ、
ポーポー屋とも違うが、
難波屋とも、また違う。
店の違いもあるけど、
北堀江、西成、十三って、
町の違いも、きっとあるんやろな。
どの町でも、その町の匂いのするライブは、
それぞれに味わいがあって、楽しい。
だから、優作さんみたいな、
よく聴いてるミュージシャンを、
関東や九州とか違う地方で聴くのも、
好きなんやなー。
川島くんが親戚の集まりみたいなライブ、
てゆーてたけど、まさにそんな感じ、
うまいこと言うなあ。
一部は「缶のゴミの日」で、
爆笑のうちに終わる。

一部で空気を温めといて、
二部はペンノレ、石と、
ハードに攻める歌を続ける。
うまいな。優作さん初めての人にも
「優作さんて、おもろいだけとちゃうんや！すごいんや！」
と理解させる流れやなー、と思った。
そのあとで「帰り道」！
こりゃ、マジで聴かなあかん、
と思わせる流れやなー。

今日は会場に優作さんの奥さんもいた。
その会場で「ゆうれい」。
嬉しいんだろうか。
恥ずかしいんだろうか。
両方なんだろうか。
ゆうれいの途中、気がついたら、
ずっと笑い声が絶えなかった会場が静まり返ってる。
ちゃんと聴く気持ちのある、ええお客さんやなー！
歌の間、奥さん、となりにいたんだけど、
どんな顔したはんのか、
怖くて見られませんでした（笑）

「恋に落ちて」では、女性客、口々に歌い出す。
優作さん、あんまり好きやないパターンの気がするけど
今日は笑って一緒に歌ってはる（笑）
そーとー気分ええんやろな。
ネギネギブギウギで、盛り上がり最高潮に。
前半では断った手拍子も、ここでは大歓迎！
クライマックスが近づいて来た。
中島酒店のご主人が好きだという
「へたくそな歌」。
この歌は、こういうダメ臭の漂う（褒め言葉ですよー）町で聴くと、
リアリティがあって、ドーンと迫ってくる。
コザ、那覇栄町、門司港、下関、十三、京都リド社交街とか、
「へたくそな歌が似合う町ツアー」とか、面白い気がするなー。
ラストは「道間違える」。
こんな道間違えた人の多そうな町で（笑）
いや、優作さんは、そんな皮肉いうタイプちゃうな（笑）

で、アンコールは、お客さんのリクエストで、
「ペプシドライブ」。
ひー！逆に、この町で、こんな青春ソング！
と思ったけど、これが妙に合ってた。
今日のお客さん、年齢層は高いけど、
気持ちのええノリで、気持ちが若いからかなーと思った。
もっと若作りで、パリッとしてても、
なんか中身、年寄りの人の方が多いもんなー。近ごろ。
あー！なんか幸せなライブやった。
終わったあとのトークも、
初対面の人でも、なんや昔からの
友だちみたいに和気藹々と喋れて
ええ気分で、最終ギリギリまで
長居してしまったのでありました。