町がまぶたに負けそうな頃。

※写真はイメージです。

町がまぶたに負けそうな頃、
ホンマの夜が始まる。
ワシ以外一人も客が来なかった店の
おばはん、釣り銭数える。

町がいびきをかきだす頃、
ホンマに夜が深まる。
焼酎二杯で粘った客が
さすがに追い出される。

50円だけ負けてもらって、店を出る。

おばはん、手を握って、
飴くれる。

得したんかいな、損したんかいな
まあ、どっちゃでもええか。

東の空に浮かんでた月が、南西に光ってた。

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