京都冬の旅⑥「中華そばみみお」。

ZENBIに入る前、「ちょっと腹減りそうやな」、
なんか食いたいもんあったっけ?
と考えて、営業してるかどうか確かめておいた。
吉田東通の「みみお」。

ここは、学生時代に下宿してた場所のすぐ近くで、
ワシが毎日のように飯を食ってた風媒館のあった場所らしい。
しかも、店長さんは、渋さ知らズの映画「NEVER MIND DA 渋さ知らズ 番外地篇」の
監督をした方だという話も聞いていた。

しかも、無化調にこだわった美味しい中華そばだと言うではないか!
行かない理由がない。

バスで近衛通りに着いたのは、ちょうど開店時間の6時過ぎ。
別に時間潰しとかしたわけでもないのに、
この時間配分の完璧さに我ながら驚く。

正面、提灯の下あたりを見ると、
おお!確か風媒館の壁って、こんな感じやった!
40年前の記憶が蘇る。

おおお!店の中も、ワシの好きな空間やあ!
なんだか嬉しくなってくる。

しかも中華そばが美味い!
見た目よりは、ずっと洗練された味で、
ワシにも、しつこくなくスルスル食える。
麺の喉越しも快感。
食べ終わってしまうのが勿体無いくらいの美味しさだった。
(煮卵は、オプションです。)

帰り際、店長さんに風媒館に来てたことを話すと、
「カウンターはその頃のままですよ」と言われた。
覚えてないなあ、外壁の質感は覚えてるのに。
人間の記憶なんて、そんなもんだ。
いや、ワシの海馬が、ポンコツなんかもしれんけどな。

店長に映画を観た話もすると、
「もしかしてヒネモスさんですか?」と聞かれた。
確か、映画の公開の後、感想をブログに書いて、Twitterかなんかで、
やり取りしたけど、覚えてもらってるとは思わなかった。
嬉しかった!
たこけんさんとか、モンゴルパンさんとか、
ご近所の店の様子もお聞きできた。

ほんまは、そのままここで酒飲みたかったんやけど、
さすがに一日歩き回って、かなり疲れてて、
ここで飲むと、家に帰れそうになかったので、
お暇することにした。

サロンド毘沙門の近くまで来て、
寄らずに帰るのも、もったいないとは思ったが、
致し方あるまい。

その判断が正しかったのは、
帰りの京阪特急で、三条の記憶もないくらい、
爆睡してたことで証明された。
起きたら、京橋手前。
なんとか最寄りの天満橋で降りて、
夜景を見ながら、家に着いた。

なんか旅行から帰ったような気分になる一日でございました。

おまけで風媒館がちらっと写ってる関西古紙の映像。

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