「4人のハシケントリオ・2024初ツアー!」@ムジカジャポニカ。

先週土曜はムジカジャポニカに。
もうすっかりお馴染みになった、四人のハシケントリオ。
このメンバーでの今年初ライブらしい。

初めっから、この上質感!今年も快調やな!
音の厚みがぶっとい。
四人とは思えない。
音に奥行きが、あるんで、
体ごと、ちゃう世界に連れてってくれる気がする。

ロックだったり、フォーキーだったり、民謡も混じったりするけど、
そういう、どの言葉にも、ジャンルにも納まりきれない。
そして、どんなに曲でもポップなとっつきやすさがあるのが、
ハシケントリオの一流たる所以やなあ。
初めての人でも、楽しく聴けるし、
聴き込んだ人でも、まだまだ知らなかった世界があることを、
聴くたびに気づくのだろう。

一人一人の個人技も、それぞれ、
その音だけ聴いてみたくなるくらい素晴らしいんやけど、
バンドの音として聴く方が、きっと、その何倍も素晴らしい。
音同士がお互いを求め合ってる気がする。

まあさかしらな、細かいことはええか。
体感で言うと、ハシケントリオの音楽聴いてると、
なんだか心がザワザワして来て、体が勝手に動き出す。
きっとそれで十分なんやろな。
演奏する方も、そうなのか、バスドラがひっくり返るほどの熱い演奏ありました(笑)

「赤い実」から「ワダツミの木」の充実がすごかった。
ドラマチックで、小さな波、大きな波が、繰り返し、寄せてくる。
その波のすべてに意味がある気がして、飲み込まれそうになった。

伊藤大地さんの口笛ソロ、こんなにしっかり聴いたの初めてかな。
素晴らしい。

初めて聴いた「窒息金魚」もドラマチックで、
なんか切なさに包み込まれる。
なんかさらにバンドとしての音が進化してる気がする。
有機的に絡み合ってて、どの音が欠けても、あかん緊張感がある。
そんな緊張感がありつつ、メンバーみんながめっちゃ楽しそうに演奏してるんで、
こっちまで嬉しくなてくる。

伊藤大地さんのドラムソロが、こんな距離で聴けるのは、
めちゃくちゃ贅沢。
しかも、めっちゃかっこええ。

河村さんのバンドでの存在感がさらに増してきてる気がする。
ギターがめっちゃ自由なんやけど、
何してもハシケントリオの音に聴こえるのがさすが。

ガチャさんは、黙々と、けど楽しそうに、
ところどころ暴れん坊なベースを引き続ける。

ハシケンさんは、言うまでもなく素晴らしい。
どの曲でも、毎回、最適解の歌い方をしてるのに、
前に聴いた時と、どこかが違う。
好きな曲を聴いても、懐かしさだけでなく、新鮮さが常にある。

「バトン」ええ曲やなあ、
リズムセクションの二人のステディで、むちゃくちゃ心地よいリズム。
その上で、ゆったり人生の先輩としての言葉が紡がれる。
ワシが若い時に、この歌聴いてたら、むっちゃ心強いし、
大人になることが楽しみになってたやろなあ。

ところどころに入る河村さんのコーラスが快楽!
思わず河村さん自身から「楽しい!」のひとこと。
やっぱりか!!(笑)

ラストは「サラババラライカ」。
ほんまに楽しいっ!
バラライカと言いつつ、大地さんのドラム、なんかサンバドラムみたいで、
めっちゃお祭り!

アンコールは、ハシケンさん、自前のマイクで講談。
もちろん、初拝見。

ワイド節の誕生秘話だと!めっちゃ嬉しい。
こんな話があったとは全然知らんかった。
勉強になったー!
(内容は、ハシケンさんのライブでお聴きください)
それにしてもハシケンさんの語りの上手さ!
これは「ちょっと講談っぽくやってみた」ってレベルではないなあ、
と思ってたら、やはりちゃんと本物の講談師に教わったらしい。
なにをするにも、一流なんやなあ。
しかも構成も素晴らしい。
これも自分で考えはったんやろうな。
これはこれでプロフェッショナルな芸やなあ。

この話聴いてからのワイド節は、
またいつもとちゃう刺さり方するなー!
生きようとする意思とか、生きてる悲しみとか、喜びとか、怒りとか、
渦巻くようなエネルギーがドカーンと叩きつけられるような気がする。

最後は、奄美群島の曲からのセカンドライン、なのに、違和感、まるでなし。
さすがハシケンさんな、ボーダーレスさですわ!

アンコールも休んだかどうかくらいのインターバルで2時間半くらいのライブ、
みなさんタフやなあ!

終わってから、ハシケンさんと少し話せた。
講談のネタ、他にもいくつかあるらしい。
ああ!楽しみ!!
早く聴きたい!!

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