中之島展覧会梯子③「古代メキシコ」@国立国際美術館。

モンゴロイドの血が騒ぐのだろうか、
なんか昔から、中南米の遺跡や、遺品、
特に人間や動物を型どったものに惹かれる傾向がある。
だから、すごく行きたかった展覧会、
中之島の国立国際美術館で開催中の「古代メキシコ」に行ってきた。

この美術館、一応シーザー・ペリという、
世界的な建築家のデザインで、ちょっと宇宙的で、
ワシ、あまり好きやないんやけど、
美術館の前で、西洋人男性が、
「これは、すごいお金かかってるけど、全然意味がない」ゆーてはりました。

確かに、とは思ったけど、
それ言い出すと、たいがいの美術品って、そうなんちゃうかな、とも思いました。

ここの美術館、地上から下りエスカレーターで降りて行って、
展示室は、すべて地下。
閉所恐怖症も少しあるワシには、少し圧迫感やら閉塞感が感じられてしまう。
で、前に来た時は、「このポスターを撮るなら上の階でで撮れ」とか、
観てる時も、見張られてるようで、
なんか、居心地悪くて、あまり好きな美術館ではなく、しばらく来てなかった。
その時の愚痴を書いた文章。

ワシが言ったからって訳ではないだろうが、
それを反省されてのか、
美術館の人、今回は皆さん、丁寧で親切で、
展示品も全て、撮り放題だった。
良かった!
ここけっこうええ展覧会やるので、
これからは、「地下」ってこと以外のストレスなしに来れる。

で、いきなり最初の全体紹介のようなコーナーで、こんなん。

ああ!どれもいい!
初っ端の黒曜石(?)の像の体型で「もう好き!」な感じ。
白い猿の容器はアラバスター製、
思わず手塚治虫先生を思い出す。
その隣、でっかいピースサインしてる訳でなく、
この地域、この時代の主食、とうもろこしの神様の像らしい。
最後の電線音頭、踊ってるようなのは、
球技をする人らしい。
石板に描いてる絵もモコモコしてて好き。
ああ、もうすべてが愛おしい。

最初のコーナーは、ティオティワカン。

もう、どれも、素晴らしい!
歴史的価値とかより、単に形が好き。

けど、解説読んでいくと、相当貴重なものが展示されてるんやなあ。
ワシ、マヤもインカもアステカも、
あまり区別できてなかったんですが、
やはり、それぞれ違った文化を持った文明やったんすね〜〜。
(インカはメキシコじゃないので展示なかったけど)

そして、マヤ。
マヤはティオティワカンより少し南に栄えた文明らしいです。
なんとなく、ティオティワカンより、ちょっとシュッとした造形って感じでした。

けど、やっぱり造形が好きやなあ。
絵画もプリミティブな感じにドキドキします。
マヤは、緑を神聖な色としてたらしく、
鏡の裏のモザイクが、美しかったです。

ポスターにもなってる緑のマスクもマヤのだったんですが、
女王様のご遺体に被せてあったらしく、
なんか撮っちゃいけない気がしました。

最後の方の両手をあげてるバボちゃんポーズの像は、
マヤと、マヤと関係のあったトルテカ文明、それぞれの
王座の支えらしいんですが、
ポーズがほんま可愛くて、気に入りました。

寝そべってるみたいなチャクモール像、呑気そうですが、
腹の上にある皿っぽいところに、生贄とか捧げる像やったらしいです。
ちょっと怖い。

ラストは、アステカ。
アステカは、今のメキシコシティに首都のあった文明で、
今のメキシコ国旗もアステカの鷲の絵があしらわれてるそうです。

時代が下って、造形的に進化してるのか、
彫像は、すごくリアルなものもあります。
けど、ティオティワカンの頃を懐かしむような造形もあって、
「どんな時代にも進化しようとする波と、
回帰しようとする波が両存してるんやなあ」と、
勝手に解釈しました。

現代のお祭りの動画もあったんですが、
この実物大かそれ以上の馬鹿でかい、
「鷲の戦士像」とほぼ同じコスチュームの人が、踊ってました。

造形気に入ったので、グッズコーナー、楽しみだったのですが、
けっこうどれもお高い!
中で比較的お安かった折りたためるショッピングバックだけ買おうと思ったんですが、
最後に見つけた、腰掛ける髑髏のぬいぐるみ、
フリーダ・カーロですやん!
思わず買ってしまいました。
高かったのになあ。
ショッピングバック、幾つも持ってるのになあ。
でも、収納部分の顔が間抜けっぽくてええから、ええか。

美術館梯子①と②はこちらです。

あと中之島で行きたかった展覧会は、中之島香雪美術館で開催中の「北斎と広重」と、
新装オープンした東洋陶磁美術館の、「シン・東洋陶磁―MOCOコレクション」。
東洋陶磁美術館は、会期が9月末までなんで、余裕ですが、
香雪美術館は、5月末までで、途中入れ替えあって、
どっちにも観たいのがあるんですよね。
福田平八郎展の「漣」リベンジもあるし、
国立国際美術館の常設展がなんかの事情で、急遽中断になったらしく、
入場券いただいたし、
近々、また中之島美術館巡りになりそうです。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA