ファンファーレ・ロマンギャルド＠雲州堂。

今日は、雲州堂で、ファンファーレ・ロマンギャルド。
クラリネットの瀬戸信行さん中心に、スチールパンのサカモトジャイ庵さん、トロンボーンの三原智行さん、
テナーサックスの登敬三さん、バイオリンのイガキアキコちゃん、パーカッションの木村和人さん、
７弦ギターの山田やーそ裕さん、ドラムのワタンベ、パーカッションの池田安友子さん、
それに急遽参加のタンバリン博士、田島隆さん（タンバリン＆エレキギター）。
何？この組み合わせって思うたけど、好きなミュージシャンだらけ総勢10名の大楽団。
今日は、行きたいライブがいくつも重なった。
どれに行くか悩んだけど、この悩み、久しぶりで懐かしくもあった。
結局は、知り合いも多く、前から聴きたいと思ってたけど、
聴けてなかったこれを選んだ。
家からも近いしね。

さあ、ライブ開始だ。
まずは10名並んだ壮観さに圧倒されたが、
瀬戸さんの手作り飛沫防止グッズに、クスッとさせられ、緊張が溶ける。
大きめ深めの透明プラスチック容器の真ん中に穴開けて、
クラリネット通してはる（笑）

一曲目、ゆるりと始まるが、徐々に、徐々に、あったまっていき、
最後はエミール・クストリッツァのノー・スモーキング・オーケストラばりの、
賑やか大合奏。おー！こりゃ楽しいわ！

今日の曲は、すべて瀬戸さんのオリジナルらしい。
曲目リスト、配ってくれた。
それの解説をハンドマイクで。ハンドマイクも手作り飛沫防止仕様（笑）

2曲目のワルツも優雅かなあ～と思って聴いてると、
ガチャガチャ賑やかな展開に。そやろそやろ！そーでないと。

3曲目、前半のユニゾンで全員がピタッピタッと止まるとこが気持ちええ。
なんやろ、ヨーロッパかどこかの移動遊園地に来てるような楽しさやなあ。
登さんのサックスソロ、音が跳ねてる！

終わるときのソロ回し。順番決まってなくて、瀬戸さんの指名でやってるみたい。
やーそが、小さくオチを着けて、笑いで曲終了（失笑？）

4曲目は、アッコちゃんの優雅なバイオリンと、
やーその哀愁漂うギターの絡みで始まった。

賑やかはやっぱり賑やかなんやけど、なかなかドラマチックな展開やなあ。
安友子さんのジャンベが突き抜けるようで印象的。

まるでドラマチックな映画のように、すごい熱量のクライマックスを迎え、
エンディングは、やはりアッコちゃんとやーその絡みで終わる。
ようできた展開やな。

一部ラストの曲は「歩く歩く歩く」の題名通り、のんびりしたテンポの曲。
ジャイアンさんのスチールパンがのんびり気分を醸し、
引き継ぐような三原さんのトロンボーンが、それを増幅する。

この曲もそうやけど、瀬戸さんの曲は、どれも風景が浮かんでくる。
すごく映像的な音楽やと思う。
今日は配信もしてるらしい。
会場で、モニターの前で、きっと、それぞれの人が、
その人なりの風景を思い浮かべながら聴いてるんやろなあ。

二部は登さんのサックス・ソロから。
渋さ知らズでしか観たことなかったんで、こんな近くで聴けるのが嬉しい。

熱く、むせぶようなサックスソロ、
安友子さんとワタンベが、打楽器で、ええ合いの手を入れる。
やーそと木村さんも加わり、田島さんもギターで色を添えると、
サックスがリズムに乗って歌い出す。

おお！曲名「トート・セーマス」だったんで、もしかして？と思ったけど、
やはりソニー・ロリンズの「セント・トーマス」をちょっとかするような曲やった。
それで、テナーサックス・ソロからやったんや！いろいろトンチが効いてます（笑）

お！2曲目で田島さんがタンバリン、叩き始めた。
ワシが見逃してただけかもやけど、今日初めて？
田島さん、体調悪くされてたって聞いたけど、元気そうや。
良かった。

この曲は、けっこうパーカッシブな曲で、ステージ奥めの打楽器チームが大活躍。
最後も気持ちええリズムでピタッと決まる。
快感！

次の曲はうって変わって、ゆったり目のロマンチックな曲。
スチールパン、サックスと続くメロディーラインが海辺のリゾートのよう。
多分マルチニーク。知らんけど。

次の曲は、瀬戸さんのクラリネットソロから。
目をつぶって聴いてたのは、哀愁帯びたうっとり系のメロディーやから。
けど目を開けると、瀬戸さんのマヌケな手作り飛沫防止グッズが目に入って、笑いそうになる。