矢野絢子「彼女について」出直しレコ発@5th-street。

今日は、お昼間ライブに5th streetに行ってきた。

まずは、ヴァイスのお二人。ピアノとバイオリンの弾き語り。切なく美しい。

二人ともクラシックの素養のありそうな弾き方やな。
二つの楽器だけで、ドラマチックな物語を感じる音楽だった。
だから、というわけではないが、ボーカル曲より、
インスト曲の方が、個人的には大胆で面白かった。
歌もいいんだけど、ワシの好みとしては、
インストがすごく光ってる、ええバンドやな、と思いました。

そして、今日のメインアクトは矢野絢子ちゃんのレコ発。
ほんまは5月にやる予定やったのが、あれやこれやでこのタイミングになったらしい。
新アルバムは「彼女について」。
絢子ちゃん本人含め十三人の女たち、老いも若きも、
すべての年代の美しき女たちに捧げる、
すべて(たぶん)オリジナルの、正真正銘の新作だ。
コンセプトからして、素晴らしいなあ。

まずはバイオリンの嶋崎さんとトランペットの黄さんと三人で。

あー声だけで、状況を作ってしまう。
これが根っからのボーカリストの力なんやなー。
矢野絢子というボーカリストの凄さなんやなー。
そこにピアノ、バイオリン、トランペットが入って、
さらにふくよかな物語が紡がれていく。

MCなしで始まったもんやから、この豊かな音楽を創る女性が矢野絢子ちゃんかどうか、
ちょいと自信なかったけど、
一曲終わって喋りだすと、土佐弁丸出しで「おー!矢野絢子や!」と思う(笑)

歌もすごいんやけど、個々の演奏もすごい。
曲ごとに、いやフレーズごとに表情変える黄さんのペットとかたまらん!
あーブルームーンカルテットのライブ、長いこと、行ってないなー。
行きたいなー。

次は黄さん休憩で、土佐女二人の演奏で。

ちょっとやさぐれた風情のボーカルが、ええなあ。
一部ラストの曲は、珍しい!矢野絢子のギターの弾き語り。

歌詞の面白い歌やなあ。
ザクっというと、人間なんて、どんな人でもひとことで、言い表すことなんてできない。
レッテルなんて、貼れっこないってことになるんかな。

二部は、ドラムのおーじさんも加わって、四人で。

すみません!角度的にどうしてもおうじさんの顔が撮れなかった!
ソーシャルディスタンスの問題で、ライブ中に立ち歩くのも憚られたんで、申し訳ないっす!

と言ってたら、友だちがおうじさん側から撮った写真、提供してくれました。
ありがと〜〜!そらさん。

さすがドラム入ると、グイグイ来ますねー。
めっちゃ軽快な曲、ボーカルも、ピアノも、ペットもバイオリンも跳ねまくってる。
大阪のおばちゃんモチーフの曲らしい(笑)

別にドラム入ったからって、全部軽快なわけでなく、
ロッキンチェアのおばあちゃんの曲は、めっちゃ物語感じる奥行きある曲に仕上がってた。
絢子ちゃん、こういう大人の童話みたいな曲、ほんとうまいよなー。
椅子つながりってわけじゃないけど、なんとなく「ニーナ」思い出した。

わ!黄さん、ミュートした。ワシ、トランペットのミュートした音、すげえ好きなんよねー。

しかも黄さんの音は、ほんま味わいが深い。
頭に刻んでおいて、後で何度もしがみたいくらいええ音してた。

おー!海士町なかむら旅館をモチーフにした曲、あの穏やかな海が見えてきそうや。
もう二回行き損なってる。今年中には、もう一度行きたいなー。

ラマーズ法の「ひっひっふー」をリズムにした曲、たのしー!
セカンドラインに近いけど、またちょっと違うリズム?
腰が浮いてしまいそうな、うずく曲でした。

ラストの曲は、なんかゴスペルの名曲?と思うようなスタンダード感ある曲でした。
絢子ちゃん、ほんまいろんな曲、極めてる。
すごいなぁ。

アンコールは、「蛍の光」の原曲を絢子ちゃんが訳した曲。
原曲は、久しぶりに会った友だちと尽きることなく酒を酌み交わす歌らしい。
知らんかったー!
そうは言っても、このメロディ、もうお別れのメロディとして
ワシの頭はデフォルト認識してるので、
最近あったいくつかの寂しい別れと重なりまくって、泣きそうになってもた。

久しぶりやったんで、絢子ちゃんや、黄さん、おうじさんとも話したかったんやけど、
ちょっと用事があったもんやから、早々に失礼した。

昨日、絢子ちゃんとも友だちの、元難波屋けんちゃんの旅立ちがあって、
家出るのが、億劫になるくらい、落ちてたのだが、
絢子ちゃんの声を聴いてるうちに、けんちゃんとの思い出が、
ええ思い出に、少し昇華してくれた気がした。
絢子ちゃん、ありがとう!

絢子ちゃんのニューアルバムは、絢子ちゃんのショップで買えるようです。

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