モスト・オブ・腐れ縁、川島くんのこと(弔辞じゃないよ)。

モスト・オブ・腐れ縁。
決して「ベスト・オブ」ではなく(笑)
もう20年くらい経つが、このオッサンとの縁だけは、
説明できないくらい、めんどくさくて、ややこしくて、嬉しい。

最初に会ったのは、太郎くんの結婚式の二次会だったか。
確か石崎さんに紹介されたのだったか。
しばらくは酔っ払うワシに、怯える、という関係が続く。
たまに飲んでも、そんなに喋ったりしなかったかもしれん。

そして、ワシが、しばらく福岡に転勤してた間に、
彼は、弊社に入社しやがってた。
ワシが大阪に帰ったとき、おることにビックリした。
あるとき、ワシが机のうえに置いてた、
「BECK」という漫画のフィギュアに、彼が反応した。
「好きなんすか?」「おー大好き!」
そんなんがきっかけで、話したり、飲んだりした。
話せば、話すほど、気持ち悪くなってきた。
趣味、合いすぎちゃう?
漫画のBECKを初めとして、ニール・ヤングや、ライ・クーダー。
音楽の趣味、ワシが誰とも合わなくて、
口にすると寂しくなるから、誰にも言わないようにしてたもんまで、
えー!っと、思うくらい合った。

一番ビックリしたのは、沖縄民謡を好きになった経緯。
ワシは実は昔、日本の民謡とかあまり興味なかったんやけど(今は大好き)、
さっきゆーたライ・クーダーが沖縄民謡やってるのを聴いて、
「あ!こんなおもろい音楽あるんや!」と気がついた逆輸入な感じやった。
こんな風に、関西人で沖縄民謡好きになったやつ、
あんまりおらんやろなー、と思ってたら、
なんかの飲み会で、川島くんが、
誰かに「俺が沖縄民謡好きになったきっかけは、ライ・クーダーなんすよ!」とか、
ベロベロになりながら、ゆーてたのが聞こえて来た。
そんとき、ワシもベロベロやったんで、多少の違いは、あると思うが。
「そこまで一緒かい!」

そのあと、なんの経緯かはあまり覚えてないが、
川島くんがうちの会社を辞めて、フリーのディレクターになったあと、
ワシの敬愛するある女性CMディレクターに、
あるミュージシャンを紹介することになった。
20人くらいしか入れない、小さな店だったが、
ワシが大好きだったそのミュージシャンを
その女性ディレクターに、純粋に紹介したかったのだが、
そういう小さい店に、男が女性を招待することで、
変な願望を感じられるのも、それで断られるのもやだなー。
と思って、言い方悪いけど、かませ犬のように、
川島くんもご招待したのだった。
そのかませ犬は、まんじりともせず、そのミュージシャンを見つめていた。
今も、川島くんのあの目を思い出す。
「こんなすごい人が世の中にいるんですね」
ライブが、終わったときに言われた。
すごくまっすぐな目で言われたけど、
そのときは、先輩後輩の立場もあるし、おべっかかもな。
川島くん、そーゆーこともできるんかもな、と少し、思ってた。

あれから、10年近く経つと思うが、
川島くんは、そのとき、ワシが教えた良元優作さんを、
いまだに大好きで追いかけている。
今や、ワシなんて、足元にも及ばないほどの優作ファンだ。
あの日、かませ犬として、川島くんを選んだことが、
川島くんの、その後の10年を少しは左右したかもしれんな。
今さらどうしようもないが、ごめんねor感謝しろよな!(笑)
ワシは、あのとき、川島くんに、良元優作を紹介できて、本当に良かったと思ってます。
あのときのちょっとのことが、いろんな人の、いろんなことに、関わってるんやなー、
と不思議に思います。これからもよろしくなー!川島くん。

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