エイドリアン・ブリュー on CM。

同僚に言われて、
久しぶりに思い出した!
ワシが自分の企画で初めて、
海外撮影に行ったのは、
これだった。

今見ると、コピーは甘いし、
映像も、もっとやりようがあったような気もするが、
あのときは、あれで精一杯やった。

今なら、サンプリングとかで苦もなくできることなんだろうな。

あの頃、キングクリムゾンは、
ワシのダントツのナンバーワンバンドだった。
イギリスのキングクリムゾンに比肩する
唯一のバンドが、ワシのなかでは、
ニューヨークのトーキングヘッズだった。

キングクリムゾンのギターやりながら、
トーキングヘッズのギターまでやってる、
エイドリアン・ブリューは
憧れ、より、神様だった。

その頃、たまたま頂いた仕事。
元々は、ワシの一番好きな、今は亡き、
岩崎俊一さんの「できないことが、やりたい」
というコピーに、ピッタリくる映像を考えて!
というオーダーだったかと思う。

まだ、クリエイターとしては
赤子のようなワシは、
他のことはええから、それに応えてみろ!
と言われ、ふらふらになりながら、
1日25時間くらい、それを考えてたんだが、
思いつかなかった。

その頃、京阪電車で会社に通ってたワシは、
ある日、いつも降りる枚方公園の駅の手前の
香里園駅で、なぜか降りてしまった。
そして、駅の向いにある野村呼文堂という、
ワシが子どもの頃から入り浸ってる、
昔ながらの本屋に向かおうとしてた。
その、横断歩道を渡ってたときだ。
何かが降って来たんだろう。
「あ!『できないことをやってるのは、エイドリアン・ブリューかも』」

その瞬間は、30年以上経った今でも、
思い出せるくらい鮮明で、
うつむいて歩いてるワシの目に入った、
横断歩道のどこが擦れて薄くなってたかまで、
思い出せる。

それが、このCMになった。
ワシも忘れてた、このCMを
誰かがワシとは違う思いで、
YouTubeにあげててくれたんやなあ。

それはすごく嬉しいことやな。

ここから、完成までを辿ると、
あと二三日かかるので、
この辺で、止めとこうね。
火曜だし。

続きを聞きたい方は、
得一で!

これをFacebookに載せたとき、すごい反響で、
嬉しいコメントたくさん頂いたんで、
リンクしておきます。
(20211116記)

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