カニコーセンvsとんちピクルス＠音凪酒場。

人生に行かなくてはいけないライブがいくつかある、と思う。
昨日は確実にそのひとつだった。

カニコーセンVSとんちピクルス＠音凪酒場。

カニコーセンさんは音凪初登場。
「君がホモかどうかで僕は君を避けたりしないけど…」という
歌から始める。やるなあ。攻めてるなあ！
今日はいつになくアバンギャルドで、
先日のポーポー屋とは対称的。
意図的にテンションを押さえてる風だけど、
確実に高揚してるのが、空気で伝わってくる。
ばつこちゃんもキレッキレで、大笑いのあと、
「浜辺の暮ら」しで、サッとムードを変える
そんで「インクライン」と続く。
たまらんわ！この流れ。
二曲とも、ほんま名曲やと思う。

「育ててくれた親にマジで感謝」
「墓参りとかするのは人間だけだろな」で、DQNを煽り、
「学校おばけ」「君の家の犬の顔が好きだ」と
ほとんどMCもなく約１時間、突っ走る。
お見事としか言いようのない素晴らしいライブでした。

迎え撃つとんちさんも、只者ではない。
カニ熱を冷ますように「この世の崖」「遠くで雲雀が鳴いている」で
しっとり始まる。
自分でも言ってはったが、カニさんに動揺してるのか、
珍しく段取りをミスったりもするが、
フジロックの話できっちり立て直して「記憶」。
さすがです。
「鍾乳洞の長い旅」はカラオケなのに、
何かがいつもと明らかに違う。
とんちさんもテンションが上がっているのだろう。
「あ、鍾乳洞の長い旅ってのは、鍾乳洞が過ごしてきた
今までの長い時間の意味でもあるのだな」と初めて気づく。
この曲の本質が、いつもよりグサッと突き刺さった気がする。